インプラント・矯正治療を始める前に知っておきたいこと ◆第三回◆

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 骨量の少ない場所へのインプラント 〜河合 毅師〜
 − 上あごの場合 −
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最近では特に「上顎は骨が薄くてインプラントができないと言われた…」という悩みを多く聞きます。今回はこの「薄い」という上顎の厚みや幅の問題に対応出来る治療方法を紹介し、上顎の前歯、臼歯部への適応について説明いたします。それぞれの部位への対処方法は以下の4種類がよく用いられます。

①ボーンスプレッド‥インプラントの埋入には、最低3ミリ程度の骨の幅が必要で、歯周病や歯の喪失が原因で骨がそれよりも痩せてしまっている場合の治療法。骨の頂上部にくさび型の特殊な器具を挿入し、二分割して広げた隙間にインプラントを埋め込む方法。インプラントと骨との隙間は骨補填剤(患者様自身の骨や人工骨)で満たし、骨を再生させます。

②ボーンクラフト‥骨が吸収されて薄くなっている部分に骨のブロックまたは細かく砕いた患者様自身の骨又は骨補填材を移植し骨の再生を促す治療法。範囲が大きい場合はチタンメッシュ等を用いて骨の定着を促し約3カ月後にインプラントを埋入します。

③ソケットリフト‥通常のインプラント治療をするには骨の厚み(奥行き)が足りないものの、厚みが5ミリ以上はある場合に適用できます。上顎の歯が生えていた場所から少しずつ上顎洞粘膜を押し上げていき、そのスペースに移植骨を充填して十分な骨の厚さを確保します。同時にインプラントを埋め入れるので治療期間は約4カ月ほどで噛めるようになります。

④サイナスリフト‥骨の厚みが5ミリより少ないときや多数の歯が欠損しているとき上顎の歯肉を切開して施術します歯肉側面の切開により骨面を露出して10〜30ミリ程ある歯槽骨に窓を作ります。窓を開けるとシュナイダー膜(上顎洞粘膜)が露出しますので、注意深く歯槽骨とシュナイダー膜を剥がして、移植骨を埋めていきます。骨がしっかりできるまで約3カ月待ち、通常はその後にインプラントを埋入しますので、治療期間は約半年となります。

【上顎前歯部の場合】…前歯部では歯槽頂から鼻腔底、上顎洞までの距離は比較的ある(=深さがある)場合が多いのですが、厚みが足りないケースが多々見受けられます。このようなケースではボーンスプレッド方やチタンメッシュなどを用いたボーングラフト法を行います。

【上顎臼歯部の場合】…前歯に比べて歯槽頂から上顎洞までの距離が少ない(=深さがない)場合が多いので、ソケットリフト法やサイナスリフト法を用いて骨造成を行います。

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 矯正の痛み&スピードの左右因子について 〜藤田 博紀〜
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矯正治療に痛みはつきものですが、近年、この痛みを軽減する装置が開発されています。

歯科矯正では、ブラケットと呼ばれる四角い金具を歯に貼り付け、その金具にワイヤーを通して力をかけ歯を動かします。従来のやり方では、それぞれの金具とワイヤーを細い針金で縛りつけていたためその部分に摩擦が生じ、歯の動きが悪化したり歯に無理な力がかかって痛みが出たりしていたのですが、最近では、針金を使わないブラケットの出現で、より効率の良い治療が可能になったのです。これはブラケットの溝に通したワイヤーをシャッター型の蓋によって外れなくする方式で、溝の中を自由にワイヤーが動くことができるので、歯に無理な力がかからないぶん痛みも少なく動きも速くなっています。また、ワイヤー素材が柔軟性に富んだニッケル・チタン系の形状記憶合金に移行してきていることも痛みの軽減に役立っています。

矯正中は歯が少しぐらつきますので、硬いものを噛まないなどの注意も必要です。

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 執筆者紹介
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●河合 毅師(かわい たけし):アトラスタワー歯科 インプラントセンター長 / 印西総合病院総合歯科センター インプラント科 科長 / 東京大学医学部付属病院 顎口腔外科 臨床登録医 / 厚生労働相認定歯科医師臨床研修指導医 / 2003 東京医科大卒 歯学博士(口腔外科専攻)/ 2009 中目黒インプラントセンター長(アトラスタワー歯科内)

●藤田 博紀(ふじた ひろき):アトラスタワー歯科 院長 / 厚生労働者認定歯科医師臨床研修指導 / 1987 広島大学歯学部卒 / 1993 フジタ歯科開業 / 2009 アトラスタワー歯科開業

◼山手会 アトラスタワー歯科http://8wa.jp/
▷診察 朝10時半〜昼1時、昼3時〜夜7時半(月・日・祝は休診)
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