インプラント・矯正治療を始める前に知っておきたいこと ◆第五回◆

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 インプラントのための骨造成 〜河合 毅師〜
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前号迄で骨のない場所へインプラントをする場合について説明しましたが、今回は移植骨についてです。従来、移植骨は、腸骨(腰の骨)やオトガイ部(下顎)から採取するなど患者の身体的侵襲(負担)は強く、入院して全身麻酔で移植骨を採取して移植するなど、どうしても大袈裟な治療になりがちでした。しかし最近では、自己血と患部から採取した極少量の自家骨と骨補填材を混ぜて移植骨をつくりだすことが可能になりました。

まず自己血を約十㏄採血して歯科用の回転数と時間を調整した遠心分離機にかけて、完全自己血由来のフィブリン(注1)を精製します。そのフィブリンはゾル(液体)状とゲル(固体)状の2種類精製されるため、ゾル状を移植骨の生成に利用し、ゲル状を移植部の封鎖や保護に利用します。従来、骨造成とインプラントは分けて手術していたのですが、最近では同時に局所麻酔で施術することが可能となり、患者の身体的侵襲の軽減だけでなく治療期間も大幅に短縮されました。骨補填材も多種類ありますが、それぞれの特徴を加味して極少量の自家骨と混ぜることによって骨新生の足場(補助)になると言えます。
(注1)血液凝固に働く繊維状タンパクで、血餅や血栓形成の主役となります。

骨伝導とは骨の新生を促す骨芽細胞を活性化し、骨誘導とは骨芽細胞を誘導し骨形成を促すことです。しかし、骨新生は自家骨がないと成り立たないので、極少量でも採取することが必要です。そのため最近ではインプラントの埋入窩形成時に生じた骨切削片を利用することにより、患部以外に侵襲を加えずに移植骨を生成して、骨造成とインプラント埋入手術が同時に行えるようになりました。

【骨造成と骨補填材と骨芽細胞の関係】
 

骨新生 骨誘導 骨伝導
Alloplast(アパタイト) × ×
Xenograft(牛由来乾燥骨) × ×
Allograft(他家骨) ×  ◯/×
Autograft(自家骨)

 

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 矯正治療のメリット・デメリット 〜藤田 博紀〜
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今回は、矯正治療のメリットとデメリットについてオンベさせていただきます。メリットとしては ◎審美的改善 ◎機能的改善 の二つが挙げられます。

歯並びが悪いため口を開けて笑えない人にとって、矯正で歯並びが良くなることはこの上ない喜びとなるでしょう。矯正治療で抜歯をして口元を引っ込めると、差し歯等のセラミック治療で口元を引っ込めるよりダイナミックな改善が可能ですし、差し歯が歯を削り、神経を取って治すのに対し、矯正は天然歯で並べますので仕上がりも自然でキレイです。機能的改善としては、歯並びがよくなることで清掃性が向上しますので歯周病や虫歯になりにくくなります。また咬み合わせの修正によって唾液の分泌量が増え消化がよくなりますし顎関節症状が改善されるケースもあります。

デメリットとしては、治療が長期間にわたりコストがかかること、器具の違和感があり、舌側矯正だと発音しづらかったり、初期段階では咬むと痛みを感じることがあります。また、歯根や歯周組織が弱っていたり矯正力が強すぎたりするケースでは歯根吸収や歯肉退縮が起きることもあります。抜歯しての矯正では途中でやめられませんので内容を十分理解して治療を選択されることをおすすめします。

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 執筆者紹介
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●河合 毅師(かわい たけし):アトラスタワー歯科 インプラントセンター長 / 印西総合病院総合歯科センター インプラント科 科長 / 東京大学医学部付属病院 顎口腔外科 臨床登録医 / 厚生労働相認定歯科医師臨床研修指導医 / 2003 東京医科大卒 歯学博士(口腔外科専攻)/ 2009 中目黒インプラントセンター長(アトラスタワー歯科内)

●藤田 博紀(ふじた ひろき):アトラスタワー歯科 院長 / 厚生労働者認定歯科医師臨床研修指導 / 1987 広島大学歯学部卒 / 1993 フジタ歯科開業 / 2009 アトラスタワー歯科開業

◼山手会 アトラスタワー歯科http://8wa.jp/
▷診察 朝10時半〜昼1時、昼3時〜夜7時半(月・日・祝は休診)
▷住所 東京都目黒区上目黒1-26-1 中目黒トラストタワー 2階・3階
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