インプラント・矯正治療を始める前に知っておきたいこと ◆第八回◆

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 親知らずの移植かインプラントの埋入か? 〜河合 毅師〜
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今回はあまり行われていない親知らずの移植についてご説明させて頂きます。

通常、歯が欠損した場合に行われる補綴はインプラント、入れ歯、ブリッジの3種類に限られますが、親知らずを抜かずに残っている場合は欠損部への移植という選択肢が可能な場合があります。これは自家歯牙移植と言い、自身の歯を使うため、俗にいうアレルギー反応(抗原抗体反応)を抑えることができ、なおかつ、歯根膜線維などの歯周組織によって歯槽骨と結合するので、インプラントとは(インプラントは直接的な骨結合)違う結合様式により天然歯と同様の歯根膜張反射(咀嚼筋の強さを調整する反射)を取り戻すことができます。これにより対合歯へ伝わる力も適切な状態になります。ただし歯根形態によっては移植するための母床へ適合しないことも多々あり、歯牙移植術が可能なケースはかなり限られてきます。

また、インプラントの場合はどうしても天然歯に比べ咬合をやや弱めるため、中心咬合位といわれる上下歯列が最も多くの部位で接触する状態では、隣にある歯の過重負担を引き起こしやすいのですが、移植歯の場合は天然歯と同様の咬合接触にできるため、隣の歯への負担も軽減できます。

近年では、従来のインプラントの欠点を補う『バイオハイブリッドインプラント』が岡山大学で開発されました。これは天然歯と同等の歯周組織を有するインプラントであり、天然歯の利点を引き継ぎ、従来のインプラントの欠点を補う新しいハイブリッドインプラントです。近い将来、欠損補綴も現在主流の従来型チタンインプラントから、バイオハイブリッドインプラントへ移行することも考えられます。インプラント治療も、より生体親和性の高いインプラントへ日進月歩で進化していることが伺えます。

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 マウスピースによる矯正について 〜藤田 博紀〜
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矯正で歯を動かすには、歯面にブラケットと呼ばれる器具を接着して、そこへワイヤーを通すことにより、歯に力をかけていくのが一般的ですが、近年、インビザラインに代表されるマウスピース矯正も普及しつつあります。これは、最初の状態の歯型を採り、それをどのように改善したいのかドクターが指示を出し、それに従って少しずつ改善した状態に合うマウスピースを作製し、それにはめることによって、1ステップで0.2ミリ程度ずつ歯並びを良くしていくという方法です。

長所としては、
①歯にブラケットを装着していないので、歯磨きがしやすい。
②歯を前に出したり引っ込めたっりする動きに対しては、微調整しやすい。
……などがあり、また、短所としては、
①歯の左右の傾斜や屈出、圧下(*)といった動きは困難なことがある。
②1日20時間以上使用しないと十分な効果が得られないので、本人の努力が必要。
……などが挙げられます。

今日では、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の特性を理解した上で、治療を選択し組み立てていくことが重要担ってきています。

*噛み合わせの相手の歯がない状態が続くと、上の歯は下へ、下の歯は上へと伸びてきてしまいます。これを自然挺出と言いますが、矯正的挺出とは、例えば虫歯を治療したあと残っている健全な歯を<??物の土台とするため> 歯茎の上まで引き出すことで、歯を歯槽骨の中に差し込む <埋める> ことを圧下と言います。

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 執筆者紹介
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●河合 毅師(かわい たけし):アトラスタワー歯科 インプラントセンター長 / 印西総合病院総合歯科センター インプラント科 科長 / 東京大学医学部付属病院 顎口腔外科 臨床登録医 / 厚生労働相認定歯科医師臨床研修指導医 / 2003 東京医科大卒 歯学博士(口腔外科専攻)/ 2009 中目黒インプラントセンター長(アトラスタワー歯科内)

●藤田 博紀(ふじた ひろき):アトラスタワー歯科 院長 / 厚生労働者認定歯科医師臨床研修指導 / 1987 広島大学歯学部卒 / 1993 フジタ歯科開業 / 2009 アトラスタワー歯科開業

◼山手会 アトラスタワー歯科http://8wa.jp/
▷診察 朝10時半〜昼1時、昼3時〜夜7時半(月・日・祝は休診)
▷住所 東京都目黒区上目黒1-26-1 中目黒トラストタワー 2階・3階
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