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親知らずについてWISDOM TEA

「親知らず」とは?

“親知らず”とは、前から8番目の歯にあたる「第3大臼歯」を指します。
「乳歯がないまま生えてくる歯だから“親知らず”と呼ばれる」という説もあります。
しかし、じつは前から6番目以降の歯は全て、乳歯が生えないまま永久歯が生えてくるのです。
つまり、乳歯は前から5番目までの歯にしか存在しません。前歯が2本、犬歯が1本、小臼歯が2本。
この合計5本のみが乳歯のある歯です。6番目より奥は大臼歯と呼ばれ、いちばん奥の第三大臼歯だけが“親知らず”と呼ばれています。

ではなぜ、“親知らず”と呼ばれるようになったのでしょうか。
一般的に、第3大臼歯が生えてくるのは10代後半〜20代前半の間です。昔の人の平均寿命は40代くらいでした。
そのため、当時の子供の第3大臼歯(親知らず)が生えてくる頃には、すでに親が亡くなっているケースが多かったと言えます。
親は子供に第3大臼歯が生えてきたことを知らないうちに亡くなることから、その歯が“親知らず”と呼ばれるようになったのです。

原始時代は人間はみんな、親知らずを含む前から8本の歯すべてを持っていた、と言われています。
しかし現在では、親知らずの元と言える根っこを、生まれながらに持っている人と持っていない人とが存在しています。
根っこを持つ人の中でも、親知らずが生えてくる人と生えてこない人とに分岐します。この多様化の原因は、現代の食べ物にあるとされています。
原始時代と異なり、現代では食べ物が柔らかく食べやすくなっています。そのため、物を細かくすり潰す役割の「大臼歯」は、だんだん不要になりつつあるのです。
時代背景に影響される人類の進化の過程で、人間の顎は以前より小さくなりました。それに伴い、親知らずが排除され、歯肉の中にも親知らずの根っこが存在しない人が生まれ、徐々に増えつつあるとされています。

機能面から見た「親知らず」

一方、機能的な面で「親知らずのない歯列は、親知らずがある状態の歯列よりも劣るのか」というと、決してそうではありません。
歯はそれぞれに役割があり、上下真っ直ぐに生えてしっかりと噛み合っていることで、それぞれの機能を果たしてくれます。
「親知らずがあるかないか」ということよりも、「それぞれの機能を果たせる状態であるか否か」が重要なポイントです。
たとえ親知らずがあっても、斜めや横に生えていたり、半分埋まっていたりすると、第3大臼歯としての役割を果たすことができません。
場合によっては、斜めや横に生えた親知らずが他の歯の並びに影響をおよぼし、嚙み合わせが悪い状態になることもあります。
この場合は、親知らずが歯の機能を悪化させてしまっていると言えるでしょう。これは百害あって一利なしです。

「親知らず」に関わる痛み

親知らずが関係する痛みには、大きく分けて3つあります。
1つ目は、親知らずが生えてくる過程の痛みです。親知らずが歯茎を突き破ってくることで痛みが出るという場合です。
2つ目は、歯茎から半分だけ顔を出している親知らずと、周りの歯や・歯茎との間に、プラークや汚れが入り込み、歯肉炎を起こしている場合です。親知らずにまつわる痛みとしては、これが最も多く見られます。
3つ目は、ある程度顔を出してきた親知らずが虫歯になっている場合。または、親知らずと、その1本前の歯である「第2大臼歯」との隙間に汚れが溜まり、隙間の虫歯ができている場合の痛みです。この状態がいちばん心配です。
なぜなら、親知らずそのものは抜いてしまえば解決ですが、長らく放置していた1本前の歯「第2大臼歯」の後ろにできた虫歯はというと、治療するのに時間がかかるからです。

また、上顎側の親知らずは比較的真っ直ぐ生えてくる傾向がありますが、下顎側の親知らずは、真横を向いた「水平埋伏」という状態で歯茎に埋まってしまっている状態が多く見られます。
「真横を向いているなら、真横に生えてくるのか」と思われるかもしれませんが、水平埋伏の場合、親知らずが生えてきません。
しかし、表には見えない横向きの親知らずが、中から歯茎を押し上げることで、強い違和感や痛みを伴います。

「親知らず」は虫歯になりやすい

親知らずは、前から8番目の歯です。口の中でも、非常に奥まった場所に生えています。
現代人の顎はどんどん小さくなってきており、顎と歯の大きさのバランスが取れなくなってきてもいます。親知らずも真っ直ぐ生えずに、斜めや横に生えているケースが多いのです。
また、親知らずが半分頭を出している状態のとき、歯みがきの際にその親知らずを完璧にブラッシングすることはほぼ不可能です。
このような観点から、親知らずは大変虫歯になりやすい歯だといえます。

「親知らず」は抜歯すべき?

親知らずと言えども、上下きちんと真っ直ぐに生えている場合は、他の歯と同じようなものです。スムーズに役割を果たすことができるなら、わざわざ抜く必要はありません。
しかし一見問題なさそうに見えても、痛みを伴っている場合は抜歯した方が良いでしょう。

また、親知らずが半分だけ頭を出した状態で、かつ痛みを伴っている場合、その親知らずを残したとしても真っ直ぐに生えてくる可能性は低いです。放置するよりは、早めに抜歯してしまう方が良いと言えます。
しかし早めに抜歯をするといっても、「白いのが少し見えるかな」というような状態、あまりにも深く歯茎に埋まっている状態での抜歯には、切開などの外科手術が必要となります。また手術した場合、抜歯後に腫れや痛みが出る可能性もあります。
そういった場合には、1~2年ほど待ってみて、親知らずがある程度しっかり顔を出した状態で抜歯することをお勧めします。

ちなみに歯の矯正治療をする場合、「親知らずを抜歯しなくてはならない」と考える医師もいます。が、当院ではその必要はないと判断しています。
親知らずを含め、お口の中には大臼歯×3本、小臼歯×2本、合計5本の臼歯があります。この臼歯というのは、常に前歯の方向へと移動したがる性質を持っているのです。
もし、親知らずを抜いたとしても、臼歯は4本残ります。そしてもともとの性質により、常に前へと前へと移動したがり、歯を押してくるものなのです。
つまり親知らず1本を抜いたとしても抜かなかったとしても、結果はほとんど同じと言えます。歯は元の位置へ戻ろうとしますし、さらに言えばこの性質のため、矯正治療で歯を綺麗に並べ替えた後にも補正装置が必要になるというわけです。

ちなみに、「矯正治療で親知らずを正しい位置に動かすことはできないのだろうか?」と考える方がいらっしゃるかもしれませんが、それは難しいと言えるでしょう。
そもそも親知らずが横向きなど不均衡な状態で生えてきてしまうのは、顎の大きさと歯のバランスが適切に合致していないためです。
そもそも親知らずが生える十分なスペースがないので、矯正治療のみでそれを正しい位置に動かすことは不可能なのです。

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