IMPLANT

インプラント

痛み・腫れを
できる限り抑え、
安全に配慮した
インプラント治療

インプラント治療に特化したドクターが対応

インプラント治療に特化した
ドクターが対応

当院には、インプラント治療に特化した技術と専門的な知識をもつ歯科医師が在籍しています。「できるだけ早く噛めるようになりたい」「痛みや腫れを少なくしたい」「費用が気になる」といった患者様のお声にお応えするため、日々研鑽を重ね、さまざまな技術を駆使して一人ひとりに適した治療をご提案しています。知識や技術、経験を兼ね備えた歯科医院で治療を受けたいとお考えの方は、ぜひご相談ください。

埋入実績年間1,000本以上

  • 2022年

    1,015

  • 2023年

    1,003

  • 2024年

    1,034

短期間で終わる
インプラント治療

「抜歯即時埋入(抜歯即時荷重)」

手術当日に抜歯から
仮歯装着まで完了できる
抜歯即時埋入(抜歯即時荷重)

当院では、抜歯した直後にインプラントを埋め込み、仮歯を装着する「抜歯即時埋入(抜歯即時荷重)」に対応しています。この治療法では、抜歯後に歯肉や骨が治癒するまで待たずにすむため、治療期間の大幅な短縮が図れます。また、手術回数も少なくなるため、体の負担軽減も可能です。

抜歯即時埋入
(抜歯即時荷重)とは

患者様の症状に合わせた
オーダーメイドな
インプラント治療

当院では、抜歯即時埋入のほかにも骨造成などの外科処置を駆使し、患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせたオーダーメイドのインプラント治療をご提供しています。幅広い経験をもつ歯科医師が、より的確な治療をご提案しますので、安心してお任せください。

  • ソケットリフト、サイナスリフト

    ソケットリフト、
    サイナスリフト

  • 抜歯即時埋入

    抜歯即時埋入

  • 骨誘導再生法(GBR)

    骨誘導再生法(GBR)

  • 遊離歯肉移植術(FGG)、結合組織移植術(CTG)

    遊離歯肉移植術(FGG)、
    結合組織移植術(CTG)

インプラント10年保証 アイコン万が一でも安心!
インプラント10年保証で
しっかりカバー

当院では、第三者保証機関「ガイドデント」認定のもと、「インプラント10年保証」という長期の保証制度をご用意しています。万が一、インプラントの脱落や破損などのトラブルが起きた場合でも、保証規約に沿って無償で再治療が受けられるため、治療後も安心です。保証内容や適用条件などについては、以下のリンク先をご確認ください。

インプラント
10年保証

治療への不安が強い方へ

「手術が怖い」「治療中の痛みが心配」といった不安をお持ちの方も、どうぞご安心ください。当院では、リラックスして治療を受けていただけるよう、吸入麻酔(亜酸化窒素)や静脈内鎮静法に対応しております。
吸入麻酔は、亜酸化窒素を鼻から吸入することで、不安や痛みを和らげる鎮静法です。一方、静脈内鎮静法は、点滴により鎮静薬を投与し、うとうとと眠ったようなリラックスした状態で治療を受けていただけます。治療に対してご不安な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

安心・納得してから
治療を始めたい方へ
インプラント
無料相談実施中

インプラント治療は、手術が必要な自費診療の治療だからこそ、患者様が安心して治療を開始できることが大切です。そのため、当院では、インプラント治療を検討されている方に対して、インプラント治療に関する不安や疑問に丁寧にお答えし、お口の状態や治療法をわかりやすくご説明しています。初診相談は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。

インプラントと
入れ歯・ブリッジとの
違い

インプラント

インプラント

入れ歯

入れ歯

ブリッジ

ブリッジ
周囲の歯への
影響
◯なし
×留め金を
掛ける歯に
負担がかかる
×両隣の健康な
歯を削る
必要がある
手術
×手術あり
◯手術なし
◯手術なし
噛む力
◯天然歯と同等
×天然歯の
10~40%
△天然歯の
約60%
毎日の
お手入れ
◯通常の歯磨き
×通常の歯磨きと
入れ歯の洗浄が必要
△通常の歯磨きと
歯間ブラシでの清掃が必要
費用
△自費診療
(保険適用外)で高額
◯保険適用素材ならば低価格
◯保険適用素材ならば低価格

抜歯即時埋入
(抜歯即時荷重)とは

歯を抜いた当日にインプラントを埋め込む治療法

歯を抜いた当日に
インプラントを
埋め込む
治療法

従来のインプラント治療では、抜歯後に歯肉や骨が治癒するまで、約4〜6ヵ月の期間をおいてからインプラントを埋め込みます。一方、「抜歯即時埋入」は、抜歯した当日にインプラントを埋め込むため、通院回数が少なくすみ、治療期間の短縮が期待できます。条件が合えば、抜歯当日にインプラントに仮歯を装着する「抜歯即時荷重」も可能です。この方法なら、治療期間中に「歯が無い」という事態を避けられるため、治療中も快適に過ごせるでしょう。

治療のメリット

  • MELIT. 01
    治療期間の短縮

    治療期間の短縮

    抜歯即時埋入では、抜歯後に骨の治癒を待たずにそのままインプラントを埋入できるだけでなく、症例によっては仮歯まで装着できる場合もあります。そのため、従来のインプラント治療に比べて治療期間が数ヵ月短くなることが期待できます。

  • MELIT. 02
    体への負担を軽減

    体への負担を軽減

    抜歯即時埋入では、抜歯によって歯肉にあいた穴をそのまま利用するため、一般的なインプラント治療のように歯肉を大きく切開する必要がありません。また、手術回数も少なくすむため、体への負担を抑えることができます。

  • MELIT. 03
    骨の吸収リスクを下げる

    骨の吸収リスクを下げる

    歯を失った顎骨は、噛む刺激が失われることで骨吸収(骨が痩せる現象)が起こる場合があります。そのため、従来の治療では、インプラントを埋め込む前に骨造成(骨量を増やす処置)が必要になることもありました。その点、抜歯即時埋入では、すぐに仮歯を装着して骨に刺激を与えられるため、骨吸収のリスクを下げられます。

治療の注意点

適用できないケースがある

抜歯即時埋入(抜歯即時荷重)は、すべての方に適用できるわけではありません。充分な骨量があることや、重度の虫歯・歯周病がないことなど、いくつかの条件を満たす必要があります。骨の状態によっては、抜歯後に骨を増やす治療を行なったうえで、通常のタイミングでインプラントを埋め込むことになります。また、歯ぎしりや強い食いしばり、噛み合わせに問題がある方は、埋入直後に過度な力がかかり、インプラントと骨がうまく結合しない可能性があるため、適用できない場合が多いです。

インプラント10年保証
とは

当院では、患者様により安心して治療を受けていただけるよう、第三者保証機関「ガイドデント」が提供する「インプラント10年保証」を導入しています。この保証に加入していただくと、治療後10年以内にインプラント体の脱落や上部構造の破損などが起きた場合には、再治療を無償で受けられます。不慮の事故の場合でも保証されるほか、転居などで当院に通院できなくなった場合でも、ガイドデントの登録医院で保証が継続できるなど、さまざまなメリットがあります。

インプラント治療後の万が一を保証

インプラント治療後の
万が一を保証

定期メンテナンスを受けていることが条件となりますが、治療後10年以内にインプラント体や上部構造(人工歯)に脱落や破損などのトラブルが起きた場合には、無償で再治療を受けられます。保証限度額に達するまでは何度でも再治療が受けられるので、もしトラブルが続いたとしても心配ありません。

不慮の事故による破損でも保証される

不慮の事故による破損でも
保証される

歯科医院ごとの保証では、スポーツ中の転倒や交通事故などによるインプラントの破損が、保証の対象外になることがあります。その点、ガイドデントの10年保証なら、こうした不慮の事故によるトラブルにも対応しているため、治療後も安心です。

転院しても保証が継続される安心の全国ネットワーク保証

転院しても保証が継続される安心の全国ネットワーク保証

ガイドデントのインプラント10年保証は、全国のガイドデント認定歯科医療機関で保証を継続できる点も大きな特徴です。転勤や結婚にともなう転居によって、当院に通院できなくなった場合でも、ガイドデントに申請すれば対応できるガイドデント認定歯科医療機関を選定し、紹介してもらうことができます。

保証を適用するために必要なこと

保証を受けるには、ガイドデント認定歯科医療機関で所定の定期的な検診・メンテナンスを受ける必要があります。万が一、守られなかった場合には保証が無効となりますのでご注意ください。

  • インプラント埋入から2年間
    1年に2回以上のメンテナンス
  • インプラント埋入から3〜10年目
    1年に1回以上のメンテナンス
    ※メンテナンスにかかる費用は患者様負担となります。

ガイドデントのインプラント10年保証に関する詳しい情報は、以下をご覧ください。

ガイドデント保証
システムについて

治療の流れ

  1. STEP 01
    無料相談

    無料相談

    まずは無料相談にお越しください。当院では、ICOI Fellowship(国際口腔インプラント学会認定医)日本口腔インプラント学会JSOI専修医などの資格をもち、インプラントに精通した歯科医師が、インプラント治療の術式や、期間、費用などについてわかりやすくご説明します。

  2. STEP 02
    精密検査、診断、治療計画の立案

    精密検査、診断、治療計画の立案

    次に、パントモX線・CT撮影などの検査を行ない、患者様の顎骨の状態や神経の位置を確認します。また、その情報をもとにシュミレーションソフトを用いて治療計画を立て、その内容と手術方法について詳しくご説明します。

  3. STEP 03
    インプラント埋入手術

    インプラント埋入手術

    局所麻酔後、顎骨にインプラントを埋め込みます。不安や痛みをやわらげるために、吸入麻酔や静脈内鎮静法を併用することも可能です。埋め込んだ後は歯肉を縫合し、インプラントと骨が結合するまで1.5~2.5ヵ月ほど待ちます。

  4. STEP 04
    上部構造の装着、光学式スキャナーによる型取り

    上部構造の装着、
    光学式スキャナーによる型取り

    歯肉を切開し、インプラントに上部構造の土台を取り付けます。その状態で光学式スキャナーを用いて精密に型取りを行ない、その情報をもとに上部構造を作製します。上部構造が完成したら、インプラントに装着して治療は完了です。

  5. STEP 05
    メンテナンス

    メンテナンス

    治療後は、毎日の歯磨きでインプラント周囲の汚れをしっかり落とすことが大切です。また、定期的にご来院いただき、上部構造やインプラント、噛み合わせや歯肉に問題がないかのチェックを受けるようにしてください。

アトラスタワーデンタルクリニックで
治療した症例

アトラスタワーデンタルクリニックで治療した症例

当院でインプラント治療を受けられた患者様の症例の一部をご紹介します。
前歯や奥歯など、部位ごとの仕上がりや、治療後の見た目・噛み心地が気になる方にとって、実際の症例は大変参考になります。
ご自身の治療をイメージする上でもお役立ていただけますので、ぜひご覧ください。

症例一覧

Q&A

  • Q

    インプラント治療は痛いですか?

    A

    手術時には麻酔を使用するため、痛みの心配はほとんどありません。外科処置も抜歯と同程度の負担の少ない外科手術ですので、ご安心ください。

  • Q

    年齢による制限はありますか?

    A

    成人で顎骨の状態が良ければ、年齢に関係なく治療が可能です。ただし、重度の糖尿病など全身の健康状態によっては適応できない場合もあります。まずはご相談ください。

  • Q

    入院は必要ですか?

    A

    基本的に日帰りで行なえる手術のため、入院の必要はありません。症例によっては入院をすすめることもありますが、ごく限られたケースです。

  • Q

    手術にはどれくらい時間がかかりますか?

    A

    当院では、ICOI Fellowship(国際口腔インプラント学会認定医)や、日本口腔インプラント学会JSOI専修医などの資格をもつ歯科医師が手術を担当します。そのため、1本あたりの処置時間はおよそ20分と短く、体への負担も少なくすみます。

  • Q

    治療が完了するまでの期間は?

    A

    インプラント治療では、インプラントを顎骨に埋め込んだ後、およそ1.5ヵ月~2.5ヵ月(症例によっては2〜3ヵ月)かけて骨としっかり結合するのを待ちます。その後、歯型を取って作製した人工歯を装着するため、治療が完了するまでの期間は、約3ヵ月が目安です。

  • Q

    硬い食べ物も食べられますか?

    A

    上部構造を装着してすぐの時期は、やわらかい食事を中心にしていただくと安心です。インプラントが骨と結合して安定したら、硬いものでも問題なく食べられるようになります。

  • Q

    保証期間はありますか?

    A

    治療後1年以内であれば無償で対応いたします。1〜3年以内の場合は、費用の半額をご負担いただいたうえで修理や再作製が可能です。3年を超えると全額自己負担となりますが、別途で10年間の長期保証プランもご用意していますので、ご検討ください。

  • Q

    インプラントの材質は何ですか?

    A

    インプラント体にはチタンという、生体親和性に優れた金属が使われています。チタンは腐食やアレルギーが起こりにくく、人工関節など医療分野でも広く使われている金属です。インプラントの表面には、特殊な加工が施されており、より骨と結合しやすくなっています。

  • Q

    誰でもインプラント治療を受けられますか?

    A

    骨の成長がほぼ完了する20歳ごろから治療は可能で、年齢の上限も基本的にはありません。ただし、心疾患や糖尿病などの持病がある方、妊娠中の方、顎骨の状態がよくない方は、治療が難しい場合もあります。まずは歯科医師とご相談ください。

  • Q

    インプラントの手術時間はどれくらいですか?

    A

    手術にかかる時間はケースによって異なりますが、30分〜2時間ほどが目安です。

  • Q

    費用はどのくらいかかりますか? 保険は使えますか?

    A

    インプラント治療にかかる費用は、埋入本数やインプラントの種類、被せ物の材料などによって変わります。詳細はスタッフまでお尋ねください。また、インプラント治療は基本的に保険適用外の自費診療となります。

  • Q

    インプラントの寿命は? お手入れ方法はありますか?

    A

    適切なケアを行えば、20年以上機能することも充分可能です。長持ちさせるためには、日々の丁寧な歯磨きにくわえ、半年ごとに噛み合わせや歯肉のチェックを含む定期検診を受けましょう。

  • Q

    インプラント治療は医療費控除の対象になりますか?

    A

    はい、対象です。1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告すれば治療にかかった費用の一部を所得から控除でき、費用負担を軽減できます。なお、控除額の上限は年間200万円です。

インプラント治療で
よく用いられる単語

あ行

アクセスホール

インプラント上部構造に空いている穴。上部構造とアバットメントをネジで固定するスクリューリテイン方式をとる場合に必要となる。

アパタイト

人体の約4%を構成する無機質の大部分を占める。アパタイトはリン酸カルシウムの一種で、歯や骨の主成分として知られるアパタイトを「ハイドロキシアパタイト」(Hydroxyapatite)という。

アバットメント

分離型インプラント(2ピース)の頭(歯冠)の部分

アバットメントスクリュー

アバットメントとインプラントを接合するためのネジ

1回法

インプラントにかかるQAC外科処置(オペ)の回数が、1回ですむオペ法のこと。1ピースインプラントはこの施術方法で行なう。

一体型(いったいがた)

アパットメント(歯冠部分)とインプラント(人工歯根)が一体となっており、折れずに強固なのが特徴。

インプラント

人工歯根

インプラント矯正

矯正用につくられたインプラントを顎の骨に埋め込み、固定源として使用することにより、治療期間の短縮や外科手術(顎を切るなど)が必要な患者様の治療も可能にする方法。矯正用のインプラントと区別するために歯の代用のインプラントを「デンタルインプラント」とよぶ。

インプラント周囲炎

インプラント周囲に起こる炎症。原因として細菌感染や埋入時の摩擦熱による熱傷がある。

インプラント体

インプラントの、天然歯でいう歯根にあたる部分(=フィクスチャー)。

オッセオインテグレーション

生活を営む骨組織とインプラントが、光学顕微鏡レベルで直接密着し、持続した結合状態を呈し、インプラントに加わった力が、骨に直接伝達される状態のこと。

か行

顎堤(がくてい)

義歯をのせる部分。歯槽堤(しそうてい)とも言う。 歯がすべて無くなった顎のことを、無歯顎(むしがく)、歯のある顎を、有歯顎(ゆうしがく)という。
残っている歯のことを、残存歯(ざんそんし)と言う。

仮歯(かりば)

治療の途中で仮に付けておく歯のこと。テンポラリークラウン(略してテック)、暫間歯(ざんかんし)ともいう。

さ行

サイナス

上顎の上、鼻の横に存在する空洞。上顎洞。

サイナスリフト

上顎洞底挙上術。上顎と上顎洞の間に、インプラントを入れるためのスペースが不足している場合に、移植骨や骨補填材によって上顎洞の底部を押し上げる治療方法。

支台(しだい)

歯の頭部、歯冠部分のこと

上部構造(じょうぶこうぞう)

インプラントに取り付ける歯の役割を担う部分。

人工歯根(じんこうしこん)

欠損した歯の根元に埋め込むために、チタンなどで作られた歯根。デンタルインプラントは、人工歯根療法ともよばれる。

スクリューリテイン

インプラントの上部構造を、ネジを用いてアバットメントに固定すること。

ソケットリフト

上顎洞の底部の粘膜を押し上げインプラントを埋入するためのスペースを確保する技術。

た行

チタン

金属のなかでも生体親和性があり、ほかの金属と比べアレルギーを起こしにくく金属疲労も起きにくい。

ツーピース法

まず、顎骨にフィクスチャーを埋め、そこへアバットメントを後から接続する方法。

土台(どだい)

歯の根部、歯根部分のこと。

な行

2回法

2回法とは、インプラント治療の際にかかる外科処置(オペ)の回数が、2回必要な方法のこと。骨の状態があまりよくない場合はこの施術方法で行なう。

は行

バイオインテグレーション

ハイドロキシアパタイトを介した骨との結合をオッセオインテグレーションと区別してバイオインテグレーションとよび、 インプラント表面にコーティングされたハイドロキシアパタイトが骨とカルシウムを介して融合し、オッセオインテグレーションより早く強固な結合が得られる。

ハイドロキシアパタイト(Hydroxyapatite:HA)

ハイドロキシアパタイトとはリン酸カルシウムでできた歯や骨を構成する成分のことで、エナメル質の97%、象牙質の70%を構成している。

HAコーテッドインプラント/HAインプラント

ハイドロキシアパタイト(HA)がコーティングされたインプラント。 インプラント体に、骨と同成分であるHAがコーティングされているため、埋入部の骨との間にカルシウムが沈着することから、 HAインプランの骨結合はバイオインテグレーションとも称される。

フィクスチャー

インプラントの、天然歯でいう歯根にあたる部分。インプラント体ともいわれる。

分離型(ぶんりがた)

アパットメント(歯冠部分)とインプラント(人工歯根)が分離しており、中ネジで止めるため、緩む・折れるというリスクが高い。

補綴物(ほてつぶつ)

歯の欠けた部分を補うもの。入れ歯、詰め物、被せ物などのこと。

ま行

マージン

境目。歯科では通常、処置をした歯と補綴物との境目のことをマージンとよぶ。

埋入(まいにゅう)

インプラントを埋め込む事。

メンテナンス

インプラント手術後、定期的に受診し、治療部位の状態の確認や清掃、予防処置等を行なうこと。

ら行

隣接面 (りんせつめん)

歯と歯が隣り合っている面。

わ行

ワンピース法

フィクスチャーとアバットメントが最初から一体化しているインプラントを埋入する方法。

治療における注意点

治療前に知っておくべきインプラントのリスクファクター

万全の状態で行なわれていれば、インプラントは安全性に優れた治療法ですが、もしも患者様側にリスクファクター(危険因子)がある場合は、治療のリスクが高くなることから、事前にしっかりと確認しておく必要があります。

インプラントのリスクファクターの種類

より安全にインプラント治療を行ない、術後も良好な状態を保つためには、治療に関わるリスクファクターの有無が大きな影響を与えます。特に、以下の2つのリスクファクターは、インプラント治療成功の鍵を握ることから、当てはまる患者様は歯科医師と相談のうえ、慎重に治療を進める必要があります。

手術に対するリスクファクター

インプラントの埋入を行なうための外科手術の途中、何らかの問題が起こると手術が続行できなくなってしまいます。そのなかでも、手術中に起こる合併症や偶発症を引き起こす要因は、インプラント手術を妨げる代表的なリスクファクターだといえます。

骨結合に対するリスクファクター

インプラントの埋入後、周囲の骨組織と結合する「オッセオインテグレーション」が阻害されると、インプラントの脱落につながります。特に、大きな力が加わるような物理的な要因や、血流を悪化させる要因は骨結合を妨げるリスクファクターとなります。

オッセオインテグレーションには以下の5つの条件が必要です。

【オッセオインテグレーションの条件】

・インプラントに生体許容性、不活性、活性の材料が使われている
・ドリルの熱で骨を傷つけずにインプラントの埋入窩が形成された
・インプラント埋入直後に初期固定が得られた
・骨結合するまでの間、過大な負荷がかかっていない
・インプラントや周囲組織への細菌感染がない

インプラントのリスクファクターとなる主な要因

また、インプラントのリスクファクターは、問題となる部位によって「全身的リスクファクター」と「局所的リスクファクター」の2つに分類されます。具体的に、次のような要因がインプラントのリスクにつながります。

要因1 :全身的リスクファクター

喫煙

タバコを吸うことにより体内が酸素不足に陥るため、結果的にインプラントの骨結合に対するリスクが高くなってしまいます。
タバコに含まれるニコチンの影響で血管の収縮が起こると、血流が悪くなって、血液が全身に行き渡りにくくなります。さらに、タバコから発生する一酸化炭素はヘモグロビンと結びつきやすいため、喫煙によってヘモグロビンと酸素の結合が邪魔されると、血液によって運搬される酸素の量が減少してしまうのです。
インプラント治療を受ける場合は、喫煙によるリスクをしっかりと理解しておく必要があります。

糖尿病

インプラント治療を受ける際はあらかじめ内科医に相談し、血糖値のコントロールを行なう必要があります。
糖尿病はストレスによって症状が悪化することから、手術中の低血糖や高血糖には注意しなければなりません。また、高血糖やインスリン不足の状態が続くと、骨を作る骨芽細胞の働きの低下や数の減少するため、骨代謝が低下し、インプラントの骨結合が阻害されてしまいます。
インプラント治療が可能かどうかは、HbA1cの値が基準値未満かどうかで判断されます。

高血圧症

動脈硬化と深いつながりがある高血圧症は、手術に対する代表的なリスクファクターです。
降圧剤の服用によって血圧が安定している状態でも、手術のストレスによって血圧が上がることで、手術中の出血が止まらなくなったり、術後に出血が起こったりするおそれがあります。さらに、血圧の上昇はさまざまな合併症のひきがねとなることから、生体情報モニターの監視下での治療が必要です。
インプラント治療中の血圧の上昇を防ぐ方法には、局所麻酔と静脈内鎮静法の併用があります。

貧血

日頃、貧血の自覚症状がないという方でも、貧血によりインプラント治療ができない場合があります。
貧血になると、細胞内の酸素が欠乏した状態になることから、骨結合のほかに、治療部分の治癒が妨げられてしまいます。また、免疫力が低下してしまうと、術後の細菌感染のリスクが高まるため、インプラント周囲炎が起こりやすくなるのです。
特に、ヘモグロビン(Hb)の数値が1g/dL未満の場合は、インプラント治療は難しくなります。

骨粗鬆症

骨粗しょう症の場合は骨強度が低下するため、骨結合に対するリスクが大きくなります。
骨が弱いとインプラントを支えられないだけでなく、初期固定や骨結合の妨げとなる可能性が高くなります。さらに、骨粗しょう症治療に用いられるビスフォスフォネート系薬剤を服用している場合、インプラント埋入は禁忌とされていることから、必ず歯科医師にその旨を伝える必要があります。
そのほかに、ステロイド薬の服用や抗血栓療法も、注意が必要なインプラントのリスクファクターです。

要因2 :局所的リスクファクター

歯周病や虫歯

インプラント治療の際、周囲の歯に虫歯や歯周病の症状がみられる場合、細菌感染による炎症が顎の骨に広がって骨結合の妨げとなるほか、インプラント周囲炎を引き起こすおそれがあります。
そのため、インプラント治療を開始する前に、残存歯の虫歯や歯周病の治療をしっかり行なって、可能な限り危険因子を取り除いておくことが大切です。

パラファンクション

パラファンクションは、通常の機能とは無関係な口の動作のことで、片噛みや舌癖などの「口腔悪習癖」のほか、グラインディング(歯の擦り合わせ)やクレンチング(噛みしめ)のような「ブラキシズム」があります。
パラファンクションが頻繁に行なわれると、埋入したインプラントの骨結合に対するリスクとなるため、就寝中にナイトガードを装着するなどして、パラファンクションを防ぐ必要があります。

噛み合わせ

埋入後のインプラントに人工歯(上部構造)を装着した際、噛み合わせが悪いとインプラントに無理な力が加わって、骨結合の妨げとなるほか、人工歯の破損につながるおそれがあります。
噛み合わせは、姿勢や寝方、パラファンクションの影響を受けて変わることから、人工歯の装着時だけでなく、術後の定期検診によってきちんと確認することが大切です。

骨量や骨質

インプラントの埋入に必要な骨量を満たしていない場合や、骨質が悪い場合にインプラント治療を行なうと、初期固定がうまくいかないほか、骨結合が正常に行われない可能性があります。
骨量や骨質については、歯科用のCTスキャンやレントゲンで撮影した画像をもとに診断できるため、治療前の検査で見逃さないことが重要です。

スマイルラインなどの顔貌の特徴

前歯にインプラントを埋入する場合、見た目に大きな影響を与えることから、充分な検討が必要です。そのなかでも、特にスマイルラインとリップサポートについては、慎重に確認する必要があります。
笑ったとき、スマイルラインという上唇の位置が高いと、歯肉の露出が大きいほか、唇を後ろから支えるリップサポートが得られない場合、見た目が悪くなるため、審美的理由からリスクが高いと判断されます。

インプラント治療にともなう一般的なリスク・副作用

・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
・高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
・手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
・手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。
・手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
・インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
・毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。

骨造成にともなう一般的なリスク・副作用

・機能性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・外科手術が必要となります。
・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
・治療後、骨がしっかりと作られるまで3~6ヵ月の治癒期間が必要です。
・歯周病の方、心疾患や骨粗鬆症など内科的な疾患のある方は、骨造成治療が適さないことがあります。
・口腔内の衛生状態の悪い方、顎骨が足りない方、免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病発生リスクの高いとされる糖尿病の方、喫煙する方は、すぐに治療できないことがあります。
・日常的に服薬しているお薬などが治療に影響することがあります。
・サイナスリフト・ソケットリフトの処置にあたり、上顎洞膜が破れる可能性があります。その場合、手術後に抗生剤を服用して感染を予防し、膜が自然に治癒するまで待ちます。
・体の状態や細菌感染により、骨補填材と骨とが結合しない場合があります。この場合、原因を取り除き、ご希望があれば再治療を行ないます。
・骨の成長途中であるお子さま(おおよそ18歳未満の方)、妊娠中の方は治療が受けられません。

歯周病治療/歯周組織再生治療/歯周外科にともなう一般的なリスク・副作用

・内容によっては自費(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・歯周病の進行状況によりますが、歯垢や歯石の除去時に痛みを感じることがあります。
・治療に対して患者様が協力的でない場合は、改善に歯周外科治療や歯周組織再生療法が必要になることがあります。その場合、歯肉を切開するため腫れや痛みをともなうことがあります。
・治療後歯肉が下がることがあります。
・治療によって歯肉が引き締まってくるため、被せ物と歯肉の段差とが目立つことがあります。

麻酔薬の使用にともなう一般的なリスク・副作用

・歯肉に塗布する表面麻酔や、一般的な歯科治療で歯肉に注入する浸潤麻酔は保険診療となります。インプラント治療などの自費診療(保険適用外)で笑気吸入鎮静法などを行なう場合は自費診療となり、保険診療よりも高額になります。保険診療となった場合も、高額になることがあります。これらの麻酔法を保険診療で行なうには治療内容など条件がありますので、詳細は歯科医師にご確認ください。
・表面麻酔薬の使用により、じんましんやむくみなどを発症することがあります。
・浸潤麻酔の使用により、アドレナリンの影響で血圧上昇や動悸などを発症することがあります。高血圧症や心臓疾患のある方は注意が必要なので、事前にお申し出ください。
・笑気吸入鎮静法の実施により、ごくまれに効果が切れたあとの吐き気や嘔吐、末梢神経障害が現れることがあります。
・そのほか、麻酔薬の影響ではなく緊張状態や麻酔注射時の疼痛により起こる脳貧血により、悪心、吐き気、手足の震え・痺れが起こることがあります。
・麻酔効果が切れるまで口の中の粘膜や唇の感覚が麻痺しているため、唇を噛んだりやけどなどをしないよう、食事は避けてください。
・アルコールにより血流が良くなり、出血・腫れ・痛みが増してしまうことがあるため、飲酒は避けてください。

入れ歯の作製・使用にともなう一般的なリスク・副作用

・内容によっては自費(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・入れ歯を固定するため、患者様の同意を得てから残存歯を削ったり抜歯したりすることがあります。
・使用直後は、口腔内になじむまで時間がかかることがあります。
・事前に根管治療(神経の処置)や土台(コア)の処置が必要となることがあります。
・入れ歯を装着していない時間が長いと、残存歯の傾きや損失、歯槽骨(歯を支える骨)の吸収などが起こることがあります。
・咬合が変化したり、固定源である残存歯が削れたり抜けたりした場合は、入れ歯の調整・修理が必要になることがあります。
・金属を使用する入れ歯では、金属アレルギーを発症することがあります。
・使用方法などにより、破損することがあります。
・定期的な検診・メンテナンスが必要です。

ブリッジの作製・使用にともなう一般的なリスク・副作用

・内容によっては自費(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・失った歯の両隣の健康な歯を削る必要があります。
・支えになる歯に負担がかかり、将来的にその歯を失う可能性が高くなります。
・奥の場合は金属でしか対応できません。
・連続して歯を失っている場合、治療できないことがあります。
・ブリッジと歯肉との間に食べ物のかすが詰まりやすいので、口の中の衛生状態を保つことが難しくなります。
・顎骨の吸収を抑制できません。