ホワイトニングは保険適用できる?費用について解説!
ホワイトニングに興味があるけど、保険適用できるのかどうか、費用が気になるという人も多いと思います。
ホワイトニングは自由診療のため、治療費用は全額自己負担です。
この記事では、ホワイトニングが保険適用外の理由やホワイトニングの費用相場、市販品やホワイトニングサロンとの違いを解説します。
歯科医院のホワイトニングは保険適用外
歯科医院のホワイトニングは、残念ながら保険適用ではありません。全国の歯科医院で自由診療扱いとなっており、治療費は全額自己負担になります。
歯科医院の治療で保険適用できるのは、「歯や顎の機能を回復させるために必要と診断された場合の最低限の治療」に対してのみです。ホワイトニングは歯や顎の機能を回復させるために必要な治療ではなく、審美目的の治療であるため、保険適用になりません。
保険適用で歯を白くする方法は?
歯科医院で行っている「クリーニング」であれば、保険適用で歯をきれいにすることができます。クリーニングは、虫歯や歯周病の改善・予防を目的とし、歯石や食べ物、飲み物などによって付着した着色汚れを落とす処置です。
日頃の歯磨きだけでは落とせない汚れを落とすことで、歯本来の白さを取り戻せます。ただし、ホワイトニングのように元々の歯の色より白くすることはできません。
ホワイトニングの種類と費用相場
ホワイトニングには大きくわけて3種類のメニューがあります。それぞれの費用相場と施術内容は下記のとおりです。
クリニックホワイトニング |
ホームホワイトニング |
デュアルホワイトニング |
|
費用相場 |
3万円〜5万円 |
2万円〜4万円 |
5万円〜9万円 |
施術方法 |
歯科医院で施術 |
ご自宅などで自分で行う |
クリニック・ホームホワイトニングを組み合わせて行う |
効果持続期間 ※個人差あり |
3カ月〜6カ月 |
6カ月〜1年 |
1年〜2年 |
クリニックホワイトニング(オフィスホワイトニング)
クリニックホワイトニングとは、歯科医院で施術するホワイトニングです。事前のクリーニングから歯の漂白までの一連をすべて歯科医院で行います。
クリニックホワイトニングのメリットは、歯科医師や歯科衛生士にしか扱えない薬剤と専用機器を使った施術を受けられるため、数回で効果を実感しやすい点です。また、部分的、数本だけ行いたい場合も対応可能です。施術時間は1回60分程度で、通院回数はそれぞれの歯科医院で用意しているプランによって異なります。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、専用の薬剤とマウスピースを使用し、患者様ご自身で行っていただくホワイトニングです。ご自宅などで1日2時間ほどを目安に2週間連続で行っていただきます。
患者様ご自身で安全に実施できるよう、薬剤の成分濃度は比較的低く作られています。効果を実感するまでに時間がかかりやすいといった特徴がありますが、施術のために通院する必要がないため、忙しい人におすすめです。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは、クリニックホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。初めに歯科医院でホワイトニングを行い、その後はホームホワイトニングを繰り返すことで、歯の白さを長期的に維持していけるよう目指します。
2つのホワイトニングを併用するので費用は高くなりますが、ホワイトニング効果の持続期間が長いといった特徴があります。また、メンテナンスの際はホームホワイトニング用のマウスピースを作り直す必要がないため、初回よりも安く費用が抑えられます。
ホワイトニングの施術以外にかかる費用
ホワイトニングを実施するには下記の事前準備が必要です。
- クリーニング費用
- 虫歯や歯周病の治療費用
これらの事前準備は保険診療で行われるため、処置を受ける際は保険証を持参しましょう。次ではそれぞれの処置について詳しく解説します。
クリーニング費用
ホワイトニングをする際は、事前に歯の汚れを落とすクリーニングを行います。歯の表面に着色汚れや歯石が付着したままホワイトニングを行うと、色ムラができたり効果が実感できない原因になるからです。
また、ホワイトニング後は白さを維持していくために、メンテナンスとして歯のクリーニングをおすすめしています。
クリーニングは処置の内容によって費用の変動がありますが、3千円程度になることがほとんどです。
虫歯や歯周病の治療費用
虫歯や歯周病などがある場合、ホワイトニングをする前に治療を優先することがあります。虫歯や歯周病を残したままホワイトニングをすると、しみたり痛みを感じることがあるからです。前歯の虫歯の場合は、ホワイトニングで白くしてから、その色に合わせた詰め物や被せ物を入れるため、虫歯治療は後になることもあります。
虫歯や歯周病の治療は保険適用内となりますので、通常の治療費と変わりません。保険証は忘れずに持っていきましょう。
ホワイトニングを安く行う方法
最近では歯科医院のホワイトニング以外でも歯を白くする方法が増えてきました。費用も歯科医院に比べると安価なため、手軽に試しやすいのが特徴です。ここではホワイトニングを安くできる方法として以下の2つを解説します。
- 市販のホワイトニンググッズを使う
- ホワイトニングサロンを利用する
市販のホワイトニンググッズを使う
ドラッグストアやバラエティショップなどでは、歯を白くする歯磨き粉や消しゴムなど、さまざまなホワイトニンググッズが市販されています。安価で手軽に入手できるため、手に取りやすい点がメリットです。
しかし、市販品の多くは研磨剤などを配合しており、使用方法に注意しないと歯を傷つけてしまうおそれがあります。
また、日本で市販されているホワイトニンググッズには、歯科医院で使用する薬剤のように漂白成分は入っていませんので、思ったように効果を実感できない可能性があります。
ホワイトニングサロンを利用する
費用を抑えて歯を白くしたい人は、ホワイトニングサロンを利用するという手もあります。ホワイトニングサロンには、歯科医師などの専門資格を有する者が在籍しておらず、自分で施術を行うセルフスタイルが主流のため、費用相場は3千円〜5千円と歯科医院に比べ安くなっています。
ただし、前述のとおり歯科医師がいないため、使用できる薬剤に限りがあります。着色汚れやくすみを取り除くことはできるかもしれませんが、本来の歯の色以上に白くすることはできません。
歯科医院のホワイトニングと市販品・ホワイトニングサロンの違い
歯科医院のホワイトニングと市販品、ホワイトニングサロンの大きな違いは、使用できるホワイトニング剤の成分です。歯科医院で使用している薬剤には「過酸化水素」または「過酸化尿素」が配合されており、これらが歯の漂白を行います。
この成分が配合されている薬剤を使用できるのは、歯科医師や歯科衛生士などが在籍している施設だけです。
そのため、市販のホワイトニンググッズやホワイトニングサロンでは、歯科医院のようなホワイトニング効果は期待できないということになります。
まとめ
いかがでしたか。今回はホワイトニングは保険適用できるかどうかについて解説しました。
歯科医院のホワイトニングは審美目的の治療のため、治療費は自由診療として全額自己負担となります。
費用を抑えて歯を白くしたい人は、市販のホワイトニンググッズやホワイトニングサロンを利用するという手もありますが、歯科医院のホワイトニングに比べると効果は歴然です。
輝くような白い歯を手に入れたい人は、歯科医院でホワイトニングを行いましょう。