親知らずとは
親知らずとは第3大臼歯とも言われ、一番奥のさらに奥に生えてくる永久歯です。
通常綺麗に生えてくることはなかなかなく斜めに生えてきたり、埋まったままで生えてこなかったりと個人によって様々です。
一般的に抜歯をお勧めしていますが、稀に抜歯しなくても良いケースもあります。
<非抜歯ケース>
正常に萌出しており、しっかり口腔ケアができている
完全に顎骨内に埋まっており、炎症を引き起こす原因にならない
特に現在問題はなく、今後歯の再植手術に利用できそう
これらのケースの場合は特に抜歯は勧めません。
また抜歯の場合、当院では安全かつスピーディーに抜歯を行います。
親知らずの抜歯とは
上顎:特に痛みや腫れも少なく、すぐ抜歯することが可能です。
埋伏している場合、抜歯しない時が多いですが抜歯する場合は上顎洞に歯を落とさないように慎重に抜歯します。
下顎:下顎の場合、顎骨内に下歯槽菅と呼ばれる神経束や血管束がありますので専門的な知識や技術が必要になります。
もしも血管や神経を傷つけてしまうと大量出血や術後麻痺が残る可能性があります。
このような危険なケースの場合、当院では通常のレントゲン写真に加え、三次元のCT写真も撮影し、より安全に手術を行なっていきます。

レントゲン画像

CT画像
抜歯後の注意点として
・血行のよくなること(長風呂、お酒、運動)は避けて下さい。
→再度出血することがあります。
・当日の激しいうがいは避けて下さい。
→抜歯後の治癒機転としてまず傷口に血がたまり、それが血餅になって治癒していくのですが、激しいうがいによって血餅が剥がれ落ちてしまい激しい痛み(ドライソケット)を伴うことがあります。
他院で抜歯できないと言われた患者様、ぜひ当院にお越しください。
歯が抜けた後の治療について
歯が欠損した場合、基本的には3パターンあります。
・ブリッジ → 保険 自費
・入れ歯 → 保険、自費
・インプラント → 自費のみ
ここでは主に保険適用内の治療を紹介します。
ブリッジ
抜けた歯がまだ1~2本くらいで、その前後に健全な歯がある場合その歯を利用して橋を渡すようにダミーの歯を作って噛めるようにするのがブリッジです。

セット前の模型

セット物

セット後
メリット
・治療期間が短い(最短2回で終わります)
・入れ歯みたいに見た目は悪くない
・固定式なので取り外す必要はない
・保険適用内のものもあるので安価
デメリット
・抜いた歯の前後の歯を支えにし被せて固定するため、前後の歯を削る必要がある
・支えにしている歯の負担が大きくなる
入れ歯(義歯)について
義歯は保険で作ることができます。義歯は部分床義歯(パーシャルデンチャー、PD)と全部床義歯(フルデンチャー、FD)に分かれます。
PDとFDの違い
PD(部分入れ歯)
歯を失った部分のみに使用する入れ歯です。歯が1本でも残っていれば、残っている歯に金属のバネで固定し使用していきます。
FD(総入れ歯)
ご自身の歯全てを失った場合に使用する入れ歯です。歯が1本も残ってないので、粘膜(歯茎)や唾液などの吸着によって使用していきます。
入れ歯は作った当初からすぐ馴染むものではなく、新しくはく靴が靴擦れするのと同じように最初は口内炎ができたり、歯茎に傷がついたりします。そのため入れ歯は完成したら終わりでなく何度も微調整が必要です。
入れ歯の調子が悪い
使用している入れ歯が痛い、ゆるい、噛めないなど入れ歯で悩んでいる方はたくさんいらっしゃると思います。
入れ歯があたって痛い部分を削って調整したり、ゆるい場合は材料を足したり、金具を閉めたりして外れにくくしたり、噛み合わせを調整して噛めるようにしたりなどできます。
また保険の入れ歯ではやはり限界はありますので、そういった方には自由診療での入れ歯、またインプラント治療など選択肢は多数ございますのでお気軽にご相談ください。