短期間で歯を白くできる! クリニックホワイトニングとは

はじめに

現代の日本では、健康保険制度が充実しているため、たとえ虫歯になっても3,000~6,000円程度で治療することができます。一方、歯科先進国であるアメリカでは、虫歯の治療費が高額であることから、いかに歯を健康に白く保つかという点において、日本よりも高い意識を持っています。また、キスが挨拶代わりに行われる習慣があるため、普段から歯の美しさや口臭の有無が重要視されます。そのため、歯間ブラシやデンタルフロスを日常的に使用することはもちろん、チェックアップと呼ばれる歯のクリーニングと虫歯のチェックを習慣化している方がほとんどです。

アメリカではホワイトニングについても積極的に行う方が多く、日本よりも強力なホワイトニング剤をスーパーマーケットなどで手軽に購入することができます。このことから、アメリカ人にとってのホワイトニングは、身だしなみやお洒落の一環であると言えるでしょう。日本でもホワイトニング剤を購入することはできますが、アメリカほど強力なものはなかなか認可されにくいのが現状です。たとえ認可されたとしても、歯医者での施術が一般的で、個人で購入するのは難しいでしょう。

日本では、現在では歯や口臭に対する意識は低いものの、今後は日本の歯科医療もアメリカ化してくると予想されています。というのも、今でこそ健康保険制度が充実していますが、このまま少子高齢化が進めば、現在の健康保険制度を維持することが難しくなってくると懸念されているからです。

また、個人の意識も、時間とお金をかけて治療するよりも、最低限の費用で痛みもない予防へと変化しつつあるため、今後歯の健康や美しさを重要視する人は増加していくでしょう。実際、日本でもホワイトニングや歯医者でのチェックアップを実施している方は少しずつ増えています。今後もこの増加傾向は続くとみられ、将来的には日本でもホワイトニングやチェックアップといった予防的な歯科医療が定着していくでしょう。

クリニックホワイトニングとは

歯を白くする方法にはいくつか種類がありますが、歯医者で行うホワイトニングのことを「クリニックホワイトニング」、ご自身で行うホワイトニングのことを「ホームホワイトニング」と言います。

クリニックホワイトニングは、歯に強い漂白成分の入った薬剤を直接塗布し、光を当てて漂白反応を促進させてホワイトニングしていきます。ホワイトニングに使用する薬剤には過酸化水素・過酸化尿素が含まれており、過酸化水素については特に高いホワイトニング効果が期待できます。ただし、過酸化水素は、濃度が10%以上のものは日本では国家資格がないと取り扱うことができず、市販で購入できる薬剤は過酸化尿素が主成分で、濃度も10%までのものに限られます。そのため、より効果的なホワイトニングをするためには、国家資格を有する歯科医師もしくは歯科衛生士に施術してもらうクリニックホワイトニングがおすすめです。1回あたりの施術時間も30分~1時間程度で、ご自身でホワイトニングする手間もありません。あまり時間をかけずに歯を白くすることができるのがクリニックホワイトニングの特徴です。

クリニックホワイトニングの効果

-効果-

クリニックホワイトニングは、濃度が30~35%程度の過酸化水素を含む薬剤を歯に塗布し、レーザーなどの光を当てて熱を加え、薬剤に含まれる過酸化酸素を酸素と水素に分解させます。この時に発生した酸素がエナメル質にある有機物と結合し、無色透明に分解することで漂白作用をもたらします。

また、過酸化水素には、象牙質の色を覆い隠してくれる「マスキング効果」という作用があります。象牙質というのは歯のエナメル層の内側にあり、黄色みがかっています。日本人は、その黄色みが強い傾向にあるため、単にエナメル質を漂白しただけではこの象牙質の黄色みが目立ってしまいます。そのため、この象牙質の色を隠してくれるマスキング効果は、ホワイトニングに必要不可欠なのです。また、繰り返しホワイトニングをすることで、歯の内側にある象牙質の部分まで白く漂白することができます。

-メリット-

◇短期間で効果が実感できる

クリニックホワイトニングは、歯医者で30分~1時間程度の施術を受ければ効果を実感できます。また、1回の施術で白さを実感できるため、何度も通院する手間もありません。そのため、近いうちに結婚式や就職活動、大切な仕事などで早く歯を白くしたい方におすすめです。

◇歯を削らずに白くできる

ホワイトニングと言うと、「歯を削る」「歯を溶かす」というイメージを持っている方もいるかと思います。実際は、歯に沈着した色素を分解し、漂白しているのです。また、歯を漂白するために使用している薬剤は歯周病の治療に使われていた薬剤を元に作られたものなので、歯に損傷を起こすことはありません。そのため、今ある歯を傷つけずに歯の汚れを分解、漂白して歯を白くすることができます。

◇施術してもらえる

クリニックホワイトニングの場合、専門知識を持った歯科医師、歯科衛生士に施術してもらえます。そのため、安全である上に手間もかからず、色ムラなどの心配もありません。また、あなたの歯の状態に合った施術とアドバイスを受けることができます。

-デメリット-

◇全ての歯をホワイトニングできない

クリニックホワイトニングの場合、薬剤を塗布した歯に光を当ててホワイトニングするため、光の届かない奥歯や歯の裏側を白くすることはできません。そのため、ホワイトニングできるのは基本的には前歯の12~16本までです。それでも、笑った時に見える部分は十分にホワイトニングできます。

◇持続期間が比較的短い

クリニックホワイトニングは、即効性はあるものの、持続期間はおおよそ約半年と1~2年間持続するホームホワイトニングに比べて短い傾向にあります。コーヒーや紅茶、カレーなど、着色性の強い飲食物を多く摂取する方などは、3ヶ月程度で色戻りしてしまう可能性もあります。

◇沁みる場合がある

ホワイトニングをした後、人によっては歯がムズムズしたり、沁みたりすることがあります。その理由としては、濃度の高い薬剤を使用していること、ホワイトニングにより歯の表面温度が上昇したことが挙げられます。元々歯が沁みやすい方は、薬剤の影響で沁みてしまう場合もあります。歯の温度が上昇すると、歯が沁みたり違和感を覚えたりするのです。また、歯の表面はタンパク質でできたペクリルという膜により常に守られています。このペクリルがホワイトニングにより除去されることで、一時的に歯が乾燥して敏感な状態になります。ただし、ペクリルは唾液により自然と再生されるので、ホワイトニング後に違和感があっても2~3日で改善します。

施術の流れ、費用

クリニックホワイトニングにかかる費用は、1回あたり25,000円です。2回目は5,000円割引して施術してもらうことができ、3回セットで申し込むと1回あたり20,000円で施術してもらうことができます。5回セット、10回セットと回数が多ければ多い程、安くホワイトニングしてもらうことができます。

また、施術の流れは以下の通りです。

1.カウンセリング

来院したら、まずカウンセリングを受けます。具体的には、ホワイトニングについての説明と、歯の状態の確認をします。大きな虫歯があるとホワイトニングの際に痛みを感じる場合があるため、虫歯の有無を確認しておきます。また、歯の状態によってホワイトニングの効果が変わってくるため、どの程度まで白くできるか、きちんと説明してもらうと良いでしょう。

2.歯の表面をクリーニング

ホワイトニングの効果を高めるために、歯の表面の着色や歯石を取り除くクリーニングを行います。

3.口唇・歯肉保護

口を広げるためにリトラクターという器具を装着し、リップジェルで口唇の乾燥を防ぎ、歯肉も専用の薬剤で保護します。

4.ホワイトニングジェルを塗布する

歯を乾燥させてリアクターを塗布し、さらにもう一度乾燥させてからホワイトニングジェルを塗布します。

5.光を照射する

ホワイトニングジェルを塗布したら15分照射し、新しいホワイトニングジェルを塗布してさらに15分、合計で30分照射します。光を照射することにより、漂白作用が促進します。

6.効果の確認

ホワイトニングが終わったら、ご自身の歯がどれくらい白くなったかをシェードガイドで確認します。シェードガイドとは、歯の色や明るさを15段階に分けた見本のことです。歯の白さを確認したら、最後にトリートメントペーストを塗布して仕上げます。

時間と期間

クリニックホワイトニングに必要な時間は、1回あたり30分~1時間です。1回のホワイトニングで効果を実感できますが、初めてホワイトニングをする方は1週間に1回、3週間続けることでより白さを実感することができます。

また、ゆっくりではありますが、ホワイトニングをしても日々の生活で自然と色戻りしてきます。そのため、気になり始めたら再度ホワイトニングすると良いでしょう。 クリニックホワイトニングは回数を重ねる毎に効果が実感しやすくなるため、白さを実感する度合いが高くなります。半年~1年毎に定期的にホワイトニングをすると、常に真っ白な状態を維持することができます。

クリニックホワイトニングの効果を持続させるには

―より効果的に歯を白くするコツ―

歯というのは、日々の生活で自然と汚れてくるものです。そのため、せっかくホワイトニングで歯をきれいにしても、十分なケアをしないでいるとまた黄ばみや汚れがついてしまいます。 そこでおすすめなのが歯のクリーニングです。歯のクリーニングは、歯の表面についた着色汚れや歯石、歯垢を落として歯の白さを維持する効果が期待できます。歯石や歯垢といった汚れは、日頃のブラッシングで落とすのは難しいのですが、歯のクリーニングを受けることで汚れのないきれいな状態を維持することができます。歯のクリーニングは、3ヵ月に1回程度受けると効果的です。 また、クリニックホワイトニングと併せてホームホワイトニングをするのもおすすめです。 ホームホワイトニングは、歯医者にマウスピースを作成してもらい、専用の薬剤を購入すればご自宅で手軽にホワイトニングすることができます。ホームホワイトニングは効果が実感できるまでに2週間ほどかかりますが、クリニックホワイトニングを済ませておけば常に歯の白さを維持できるだけでなく、より白い歯を目指すことができます。ホームホワイトニングの方法は、1日2時間、マウスピースに専用の薬剤を塗布して装着します。ご自身の好きな時にできる上、持続期間が1~2年と長いことが最大のメリットです。このクリニックホワイトニングとホームホワイトニングを併せて行うことを「デュアルホワイトニング」と言い、歯を白くするために最も効果のある方法であると言われています。

―クリニックホワイトニング中に気をつけること―

ホワイトニングをした直後の歯は、着色しやすい状態になっています。そのため、ホワイトニング後30分~1時間は飲食物の摂取は控えましょう。また、ホワイトニングの効果を最大限に引き出すために、ホワイトニング中は着色性の高い飲食物は摂取しないようにすることも大切です。

―控えるべき食べ物―

歯の白さには、食生活が大きく影響します。そのため、着色性の高い飲食物ばかり摂取してしまうと、あっという間に色戻りしてしまいます。例えば、タンニンやターメリックなどの着色しやすい成分が含まれた飲食物や、シュウ酸や酸性の強い飲食物は歯の表面が荒れたり、エナメル質を弱めたりします。よって、これらの成分を含んだ飲食物を避けるだけでも、歯の色戻りを遅くしたり、白さを維持することができます。 具体的に避けるべき飲食物は以下の通りです。

◇食べ物

カレー、ミートソース、ケチャップ、ソース、醤油、味噌、わさび、からし、コチュジャン、豆板醤、キムチ、さつまいも、じゃがいも、豆腐、納豆、豆乳、柿、バナナ、りんご、ぶどう、ブルーベリー、チョコ、その他合成着色料が入っているもの、色が濃いもの

◇飲み物

赤ワイン、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、抹茶、ココア、コーラ、ベリー系のジュースなど

飲食物以外にも、タバコやうがい薬、口紅、色つきの歯磨き粉なども歯を汚す原因となるため、できるだけ控えた方が良いでしょう。しかし、毎日継続してこれらのものを控えるのは難しいものです。そこで、食後に歯を磨くか、定期的に歯のクリーニングを受けると良いでしょう。食後に歯を磨くと、着色だけでなく虫歯や口臭、歯周病の予防にもつながり、常に口の中を清潔に保つことができます。

ホームホワイトニングとの比較

ホワイトニングの方法として、クリニックホワイトニング以外にホームホワイトニングという方法がありますが、ホームホワイトニングは効果が実感できるまでにおおよそ2週間かかります。さらに、ホームホワイトニングは毎日2時間継続してホワイトニングを行う必要があるため、時間と手間がかかります。そのため、すぐにでも確実に歯を白くしたい方やご自身でホワイトニングをする自信のない方には、クリニックホワイトニングがおすすめです。

まとめ

ホワイトニングと聞くと敷居が高いイメージが強いかもしれませんが、実際は歯を削ることもなく、安全かつ手軽にできることがお分かりいただけたと思います。また、クリニックホワイトニングは1度施術してもらうだけで十分な効果を実感できます。早く歯を白くしたい方も、いつまでもきれいな白い歯でいたい方も、ぜひお試しください。

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