歯科矯正治療の種類が知りたい!基本情報を解説
歯列矯正を行いたい、その理由は色々とあるでしょう。
見た目の美しさのためや、健康に食事をするために噛み合わせをよくするなど、理由は患者さんによって異なります。
肩こりや腰痛の原因が突き詰めれば歯並びの悪さだった、という場合もあります。歯並びは、歯や口周りだけではなく、体全体に影響する問題ともいえるでしょう。
歯列矯正をしてみようと思った際には、
- どんな矯正方法があるのか
- 自分にはどの矯正方法が向いているのか
最初にお伝えしておくと、歯科医院を選ぶ際にも、矯正の症例実績が多い・経験豊富な歯科医院や矯正専門医を選ぶこと、訪ねてみることが重要です。
歯列矯正は、歯の状態にもよりますが最短でも半年から長いと2〜3年の期間を費やします。矯正が完了するまで伴走してくれる、信頼のおける歯科医師を見つけてください。
もちろん、当院でも矯正治療は豊富な症例があり、患者さんに寄り添った治療を心がけております。お気軽にご相談ください。
それでは、歯列矯正について知っておきたい基本情報をお伝えしていきます。
代表的な矯正歯科治療の種類
矯正にはさまざまな種類があります。
以下に、代表的な矯正の種類についての基本情報を詳しくご紹介します。
①ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯の表面に装着された「ブラケット」という小さな金属やセラミック製の装置の間にワイヤーを通し、ワイヤーの力で歯を動かしていく矯正治療の方法です。
メリットは、症例が非常に多く、大体の矯正はワイヤー矯正で対応が可能だという点です。
ワイヤー矯正が主流になっており、精度や技術力も高まっているので、複雑な矯正治療にも対応できるようになってきました。
最大のデメリットは見た目の悪さです。
前述したように、歯の表面にブラケットという装置やワイヤーを取り付けるために目立ってしまいます。
決して短くない矯正期間中に他人の目が気になってしまうという点が、矯正を躊躇する理由のひとつともいえます。
ですが、ワイヤー矯正も見た目の改善が進んでいます。
ひとつは、透明ブラケットや白色ブラケット・ワイヤーの使用です。
ブラケットにセラミックなどの透明な材料を使用したり、ブラケットとワイヤーを漂白して白くしたりして使用するのです。一般的な金属のブラケットに比べて目立ちにくいため、矯正治療中でも見た目に気を使いたい方におすすめです。
ふたつめは、リンガル矯正とも呼ばれる、歯の裏側(舌側)にブラケットを装着してワイヤーを通す方法です。
ブラケットは歯の裏側に固定されるため、外からは見えません。透明ブラケットの例と同じく、見た目を気にせず矯正をやりたいという方に人気がありますが、ブラケットの位置が舌に近いため、最初は言葉の発音がしにくく感じることがあります。また、ブラケットが舌にあたって違和感を強く感じてしまう場合もあります。
ただし、こうした違和感は徐々に慣れていくため、あまり不安に感じ過ぎないほうが良いでしょう。
徐々に慣れていくという点では、矯正による痛みも同じです。
歯をワイヤーで引っ張るのですから、痛みが全くないとはいえません。特に矯正を始めたばかりの頃は痛みを強く感じるといわれますが、これまでに感じたことのない痛みですから、強い刺激と感じることも当然なのです。
しかし、これも違和感と同様に徐々に慣れていきます。
市販の鎮痛剤を服用するなど、痛みを和らげることも可能です。
ただし、痛みがひどい場合は矯正による痛みではなく、虫歯や歯周病を起こしている可能性もあるため自己判断で我慢せず、まずは歯科医師に相談しましょう。
②マウスピース矯正
ワイヤー矯正の見た目の悪さというデメリットを解消し人気が出ているのが、マウスピース矯正です。
マウスピース矯正では、歯に半透明のマウスピースを被せて使います。
現在の歯型から、矯正後のなりたい歯型へゆっくりと動かしていく・誘導していくイメージです。そのため、マウスピースは一定期間で交換していくことになります。使用枚数は矯正の度合いや種類によって異なりますが、軽微なマウスピース矯正では3枚ほど、一般的なマウスピース矯正では少ない場合でも20枚前後、多いと100枚近くになる場合もあります。
最大のメリットは、半透明なマウスピースを装着するだけなので、ほとんど見た目に影響しないということです。
そして、1日20時間以上の装着を守れば、食事や歯磨きの時などには外すことも可能なため、矯正前とあまり変わらない生活スタイルを維持できます。
デメリットは、マウスピース矯正で対応可能な症例数が少ないということです。ワイヤー矯正に比べれば圧倒的に少ないといえます。
しかし、マウスピース矯正であれば矯正を始める敷居が低いと考える若者層に人気の矯正方法となっています。
当院でもマウスピース矯正を行っております。
世界中で治療実績のある「インビザライン」を使用していますので、マウスピース矯正を検討したい方は一度ご相談ください。
https://invisalign-tokyo.pro/
矯正治療にかかる費用は自費
矯正治療にかかる費用ですが、全額自費が基本となります。
例外的な保険適用は、歯科医院にご相談いただくことが一番です。
このように費用面で決して安くないことも、矯正治療のハードルを高くしている要因のひとつです。
矯正の症状や期間、ワイヤー矯正かマウスピース矯正か、それぞれの矯正でもどんな装置を使うかによって費用面も違ってきます。
当院では矯正治療の無料相談を行っております。
お見積りも出させていただいておりますので、矯正を迷っている・疑問や質問がある方もご利用ください。こちらで当院の矯正治療の流れを紹介しております。
https://8wa.jp/ortho/
矯正治療にかかる期間は2~3年ほど
矯正治療を始めてから完了するまでの期間も、決して短くありません。
歯を動かす期間・動いた歯が戻らないようにする「保定」期間と、トータルで考えるとかなりかかる印象です。
もちろん短期間で終われば嬉しいですよね。
しかし、歯は顎の骨に歯根が埋まった状態ですから、根が固定された歯を理想の位置に移動させて整えるためには、どうしても時間がかかります。
必要に応じて抜歯をして矯正を進めることもありますが、歯を大事にし、患者さんの負担をできるかぎり軽減して矯正治療は行われていきます。
少々時間はかかると覚悟していただけると良いでしょう。
まとめ
矯正治療の基本情報をお伝えしてきました。
ワイヤー矯正が矯正のイメージの方も多いと思いますが、マウスピース矯正も普及してきて、矯正治療の選択肢が増えてきました。
患者さんは、ご自分のなりたい歯並びの状態にするためにはどうしたら良いか、歯科医師に相談するとともにいくつかの提案から選ぶことも可能になってきているということです。
高かった矯正治療のハードルは下がってきています。
健康のためにも、歯並びが整っているほうが良いことは最初にお伝えしたとおりです。
歯列矯正は一生ものです。
理想の歯並び・健康的な体作りを目指していきましょう。