理想的な噛み合わせとは?歯並びの重要性と改善方法を解説

理想的な噛み合わせはどのようなものか気になる人は多いでしょう。
歯並びは、見た目だけでなく身体の健康にも大きく影響する非常に重要な要素です。

この記事では、歯並びの重要性と改善方法を解説します。理想的な噛み合わせを目指すためにも、ぜひ参考にしてください。

理想的な噛み合わせとは

理想的な噛み合わせとは、3つの条件が揃っている状態です。
3つの条件とは、「歯の上下左右が対称」「オーバージェット・オーバーバイトが2〜3mm」「顎の自然な動き・歯の接触している最大面積の位置」を指します。
オーバージェットとは、上下の前歯の前後的な位置関係を意味します。上の前歯が出すぎると出っ歯になります。
オーバーバイトは、上の前歯がどれだけ下の前歯に被さっているか、いわゆる噛み合わせの深さを意味します。正常範囲とは2〜3mmで、正常範囲内に収まっているのが食べ物を正しく噛める状態です。

歯並びが悪いと起こる4つの悪影響

歯並びが悪いと起こってしまう影響は、以下の4つです。

  • 虫歯や歯周病になりやすい
  • 発音がうまくできない
  • 頭痛や肩こりなど身体の不調につながる
  • 顔や顎のバランスがズレてしまう

歯並びが悪い状態が続くと、身体に悪影響を及ぼすことがあります。悪影響のなかには、生活に支障を来してしまうものもあるため注意が必要です。

虫歯や歯周病になりやすい

歯並びの悪い人は、歯並びのいい人と比べて虫歯や歯周病になりやすい傾向にあります。

その理由は、歯の隙間などの磨き残しが増えるためです。デンタルフロスや歯間ブラシを使えばよいと考える人も多いですが、歯並びがよい場合でも歯垢を100%落とすことはできません。
そのため、歯並びが悪い場合はさらに磨き残しがでてしまいます。

また、口が常にぽかんと開いてしまうような歯並びも、虫歯になりやすい原因の1つです。
口の中が長時間乾燥すると唾液を分泌する能力が低下し、虫歯菌から守る働きが衰えていきます。

発音がうまくできない

歯並びが悪い人は歯の位置がズレてしまい、うまく発音できないことがあります。
これは、歯の隙間から空気が漏れることで起きてしまう悪影響の一つです。

また、歯並びが悪いと舌の正しい位置が分からず、成長する段階で正しい発音ができなくなる可能性もあります。

頭痛や肩こりといった身体の不調が起きやすい

歯並びによる顎のズレは、頭痛や肩こりなど体全体の不調にも影響を及ぼします。
頭痛や肩こりで長年にわたり悩んでいる人は、姿勢の悪さが原因だと考えやすいです。しかし、歯並びが大本の原因の場合、噛み合わせを正すことで身体の不調が改善することがあります。

頭痛や肩こりのほかに、耳鳴りやめまい、鼻づまりが症状として現れる人も少なくありません。

顔や顎のバランスがおかしくなる

歯並びが悪いと噛み合わせのバランスが悪くなり、顔や顎の形が変わります。

とくに顎に悪影響が出てしまう場合、顎関節症になることもあるため注意が必要です。
顎関節症は本格的な治療が必要となるため、顎の骨がズレてしまう前に歯を正しい位置に矯正することをおすすめします。

悪い歯並びとは?

歯並びが悪いとされる一例を紹介します。それぞれの歯並びの特徴や悪影響を解説しますので,参考にしてください。

出っ歯

出っ歯とは、上の歯が下の歯よりも前に出ている状態です。

出っ歯は口が閉じづらいため口呼吸になりやすく、下の歯で上の歯茎を傷つける、唇が切れるなどの弊害が起こりやすい歯並びです。

出っ歯になる原因としては、歯のサイズに対して顎が小さいことや下顎が後退している点が挙げられます。出っ歯は食べ物を噛み切るのが難しくなるほか、うまく噛めないことで胃腸に負担をかけてしまうことがあります。また、出っ歯は口が開きやすいため、口腔内の乾燥による口臭が発生することも多いです。

開咬

開咬とは、噛み合わせても上下の前歯に隙間がある状態です。噛んでも上下の歯の間に隙間が生まれてしまうため、食べ物をうまく噛み切ることができません。

ほかにも発音のしづらさ、食べ物をしっかりと噛めないことによる胃腸への負担にもつながります。

開咬になる原因として、子供の頃の指しゃぶりや口呼吸、舌を突き出すクセが挙げられます。
また、遺伝も開咬になる原因です。悪いクセを改善するとともに、できるだけ早く治療を開始するようにしましょう。

受け口

受け口とは、下の歯が前に出ている状態です。出っ歯の反対で、上顎の小ささや下顎が大きい、前歯の傾きに異常があるなどが影響しています。

受け口は遺伝が要因になることがあります。

受け口は食べ物が食べづらく、前歯で食べ物を噛み切れないなど、食生活に影響を及ぼします。

お子様の場合、下顎の成長を抑制する「チンキャップ」という装置があります。大人になってから改善するには時間がかかるため、できるだけ早く治療したい歯並びでもあります。

乱ぐい歯

乱ぐい歯とは、歯が前後にズレてしまっている状態です。八重歯も乱ぐい歯の1つで、歯の位置だけでなく、大きさや歯間のバランスのズレも乱ぐい歯の原因です。

口が閉じづらくなってしまうほか、歯が歯茎や唇に当たって傷つけてしまうこともあります。
また、歯がデコボコに並んでいるため歯と歯が重なり、磨き残しが出やすいといえます。

歯並びをよくする矯正方法

歯並びをよくするためには、「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」があります。2つの矯正方法にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、どちらが自分に適しているのかを確認しておきましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正には、「表側ワイヤー矯正」、「裏側ワイヤー矯正」、上顎には裏側、下顎には表側に装置を装着する「ハーフリンガル矯正」があります。

表側ワイヤー矯正は、ブラケットという装置にワイヤーを通し、外側から歯に少しずつ圧力をかけ、歯並びを矯正する方法です。以前は金属が目立つことから避ける人もいましたが、現在では透明のプラスチックやセラミックなど、目立たせずに矯正が可能です。
また、裏側ワイヤー矯正も同じで、裏側にブラケットとワイヤーを装着します。歯の裏側なので矯正していることを他の人に気づかれにくい方法です。ただし、表側ワイヤー矯正よりも費用が高くなり、歯磨きがしにくいというデメリットがあります。

 

表側ワイヤー矯正

裏側ワイヤー矯正

費用

約60~100万円

約100~150万円

期間

6ヶ月~3年

6ヶ月~3年

特徴

・安価
・種類によっては周囲から分かりづらい
・ほとんどの症例で可能

・周囲からほとんど分からない

・表側に比べて費用がかかる

・適用症例が限られる

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、マウスピースを一定期間装着する方法です。
マウスピースは透明なのでつけていることが分かりづらく、取り外しも可能です。
そのため、歯磨きや食事など、普段の生活をこれまで通り続けられます。
装着時間は1日20時間以上と言われており、決められた装着時間を守らなければ矯正の効果が現れません。また、歯並びの種類によってはマウスピースでの矯正ができない場合があります。

 

マウスピース矯正

費用

80~100万円

期間

1年~2年半

特徴

・見た目が気にならない
・取り外しができる
・歯磨きや食事がしやすい

まとめ

この記事では、理想的な噛み合わせと歯並びの重要性について解説しました。

歯並びは見た目だけでなく身体にも大きな影響を与えます。歯並びが悪いまま放置すると頭痛や目まい、顎関節症を引き起こす場合があります。そのため、極度に自分の歯並びが悪いと感じている人は、一度歯科医院で診てもらうとよいでしょう。矯正は時間と費用がかかる、痛みを生じるといったデメリットもありますが、一方でメリットも数多くあります。

この記事が理想的な噛み合わせを手に入れるきっかけになれば幸いです。

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