マウスピースの違和感とむずむず感の対処法を解説

「マウスピースを使用するとむずむずする」「マウスピースの違和感がすごくて不快」といった経験をした人は多いのではないでしょうか。マウスピース矯正は、ワイヤー矯正よりも手軽で目立ちにくいことから人気の矯正方法です。

一方で、マウスピース使用時の違和感が辛く、対処法に悩んでいる人もいます。

この記事では、マウスピースを使用した際に感じるむずむずや違和感の対処法について解説します。快適にマウスピースを使用するためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。

マウスピースで発生する5つの違和感

マウスピース使用時に発生する違和感は、一般的に使用し始めてから数日〜1週間ほど続くといわれています。違和感の特徴を把握し、対処法を学びましょう。

歯がむずむずする

むずむずは一般的にマウスピース矯正によって歯が動き始める際に感じることが多いです。ほとんどの人は2〜3日でむずむずが自然に解消されますが、1週間以上経ってもおさまる気配がない場合は、歯科医師に相談するようにしましょう。

歯が締め付けられる

マウスピース矯正をしていると歯を正常な位置に戻すための力が加わるため、歯が締め付けられる感覚があります。歯が締め付けられる感覚はマウスピース矯正を行ううえで避けては通れませんが、基本的に1週間ほどで慣れることが多いです。

しかし、1週間以上経っても歯が締め付けられる感覚がおさまらない場合は、マウスピースや歯に何らかの問題がある可能性があります。症状が長く続く場合は自己判断で放置せず、かかりつけの歯科医院で検査をしてもらいましょう。

歯が浮ついている感覚がある

マウスピース矯正を始めて歯が動き始めると、歯が浮つくような感覚があります。基本的に1週間ほどでおさまりますが、いつまでも続く場合は、歯根膜や歯の根本に異常をきたしているかもしれません。

歯根膜とは、歯を支えている骨と歯根との間にある膜のことです。歯が浮つく感覚が続く人は、歯根膜が炎症していたり歯の根本に膿が溜まっていたりすることがあるため、歯科医院で検査することをおすすめします。

噛み合わせが上手くいかない

マウスピースを使用したばかりのころは、歯がマウスピースに馴染んでおらず噛み合わせが上手くいかないことも多いです。時間の経過とともに少しずつ噛み合わせが合ってくるため、継続してマウスピースを使用することが重要です。

マウスピースで違和感が発生する時期

ここからは、マウスピースで違和感が発生する時期について解説します。あらかじめ違和感がある時期を理解しておくことでストレスを軽減でき、違和感への対処もスムーズでしょう。

マウスピース矯正を始めたとき

マウスピース矯正を始めたばかりの頃は、違和感が発生しやすく、多くの人が悩まされています。これは、マウスピースを使用したことによって歯が正常な位置に動き始めるからです。

付け始めた時期の違和感は一般的に3日〜1週間ほどでおさまることが多いですが、いつまでも続く場合は、マウスピースや歯に問題があることがあります。そのため、いっこうに症状がなくならない場合は我慢や放置せずに歯科医院で診てもらいましょう。

また、付け始めたばかりの頃は、マウスピースの不快感を我慢できずマウスピースを取ってしまう人もいます。不快感があるからといって、自分の判断だけでマウスピースを取るのではなく、継続して使用するようにしましょう。

マウスピースを交換したとき

マウスピース矯正は、いくつかのマウスピースと取り替えながら歯の矯正を行うため、新しいマウスピースに取り替えたばかりの時期は、どうしても違和感があります。基本的に数日で違和感はおさまりますが、長期間にわたって違和感がある場合は、歯の矯正がうまくいっていないことが考えられます。

この場合は、無理をしてマウスピースを使用するのではなく、すぐに担当の歯科医師に相談するようにしましょう。

アタッチメント(エンゲージャー)を使用したとき

アタッチメントとは、歯を効率的に動かすために歯の表面に使用する白い突起物のことで、基本的に違和感は3日ほどでおさまります。

マウスピースはアタッチメントに被せる形で使用するため、舌や粘膜に接触することは少ないです。しかし、歯磨きや食事でマウスピースを外す際は、舌や粘膜に触れて痛むこともあるため注意が必要です。

また、マウスピースを使用している際もアタッチメントを使用している分、歯がより強く締め付けられたり、口内がいつもより狭く感じたりすることがあります。

マウスピースによる違和感を軽減させる方法

ここからは、マウスピースを使用している際に発生する違和感への対処法を解説します。歯の違和感によって、マウスピース矯正を途中で辞めたり、使用を中断してしまう人もいます。

違和感への対処法を理解することで、矯正中のストレスを軽減でき、円滑に矯正治療を進められるでしょう。違和感を抑える際には、これから解説するポイントを意識することが重要です。

マウスピースを使用する時間を見直す

マウスピース矯正を成功させるためには、歯科医師の指導に沿って正しくマウスピースを使用することが重要です。使用時間を守らない場合は歯が計画通りに動かず、違和感が強くなってしまうことがあります。

また、マウスピース矯正では、基本的に最低でも1日20時間以上はマウスピースを装着する必要があります。装着時間が足りない場合は、マウスピースの交換時期を先延ばしにすることで対応できますが、その分矯正期間が長くなります。

「装着がめんどくさいから後でやろう」「違和感が嫌だから装着するのはやめよう」といったことからマウスピースの使用を中断してしまうと、かえって違和感が大きくなり、矯正期間も長引くため、歯科医師に指示された装着時間を守ってマウスピースを装着しましょう。

マウスピースの交換時期をずらす

新しいマウスピースに交換した際に違和感が強すぎたり、いつまでも違和感が続いたりする場合は、新しい装置の装着を止めて交換時期をずらすことが重要です。これは、計画通りに歯が動いておらず、歯と新しいマウスピースの形が合っていないことが原因です。

無理に装着しても症状が悪化するだけなので、一度歯科医師にマウスピースの交換時期を先延ばしにしてもよいか相談しましょう。

マウスピースの違和感を放置するとどうなる?

マウスピースの違和感は、虫歯や歯周病によって発生している場合もあるため、違和感を放置しておくと症状が悪化し、最悪の場合、歯を抜かなければならないことも考えられます。

また、マウスピース矯正は、始める前に虫歯や歯に異常がないか精密検査を行いますが、矯正期間中に虫歯や歯周病が発生してしまうこともあります。

矯正期間中は、特に歯磨きの磨き残しがないかチェックし、違和感が1週間以上続く場合は、すぐに歯科医師に検査してもらうようにしましょう。

まとめ

ここまで、マウスピース矯正で発生する違和感の原因や対処法を解説しました。

違和感は1週間以内におさまることが多いですが、長引く場合は放置せずに歯科医師に診てもらいましょう。
また、歯科医師の指示通りにきちんとマウスピースを装着し、歯磨きもいつもより念入りに行うことが重要です。

違和感やむずむず感は治療を進める過程において、ある程度仕方のないことともいえます。
今回ご紹介した対処法などを参考にし、違和感があるからとせっかく始めたマウスピース矯正を中断することなく最後まで完走し、なりたい歯並びを手に入れましょう。

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