矯正治療を途中でやめたい……中断したらどうなる?歯並びへの影響やリスクについて解説

歯列矯正は、美しい笑顔と健康的な口腔内環境を手に入れるための素晴らしい手段です。
しかし、治療が進むにつれて、時にはその過程に苦痛が伴う場合があります。
矯正装置による痛みや不便、長期的な継続、そして経済的な負担は治療に対して不安を抱く要因となり、「治療をやめたい」と感じることもあるかもしれません。

このコラムでは、歯列矯正治療を中断することによって生じる潜在的なリスクと、治療を継続するためにできることについて考えてみたいと思います。
自分自身と向き合いながら、明確な道を見つける手助けとなれれば幸いです。

矯正治療をやめたくなる理由は?

「美しく健康な歯並びを手に入れたい」と決意して歯列矯正を始めたにも関わらず、やめたくなってしまうのには一体どのような原因があるのでしょう。
まずは治療を中断したいと感じる主な理由について、詳しくみていきましょう。

1.痛みや不快感

歯列矯正は、歯を動かす際に一時的な痛みや不快感を伴うことがあります。
特に、矯正装置の調整後は歯にかかる力が強くなり、人によっては痛みを強く感じる場合があります。
また、稀ではありますがワイヤー矯正装置などで舌や頬の粘膜が傷つき、痛みを伴う可能性もあります。

さらに、お口の中の矯正装置が気になって食事がしにくい、違和感に耐えられないなど、感覚的な問題もしばしば起こります。
これらが及ぼすストレスによって、治療を途中でやめたいと感じる方もいます。

2.通院時間の確保と継続が難しい

歯列矯正は長期的な通院が必要な治療です。
歯を理想的な位置に動かすためには、程度にもよりますが年単位の治療が必要になることも珍しくありません。
治療を始めた当初は問題なく通院できていても、ライフスタイルの変化により通院が難しくなる場合があります。
例えば、引越しや転勤、女性の妊娠や学生の受験などが治療中断の原因になり得ます。

3.モチベーションの低下

歯列矯正の中間結果に不満を持ったり、予想していた効果が早く得られなかったりするとモチベーションの維持が困難になる場合があります。
また、小さなお子さんが歯列矯正を行う場合、本人が治療の重要性を理解できず治療を嫌がることもあります。
これらの理由で治療への意欲を失い、中断したいという気持ちに繋がります。

4.経済的な理由

歯列矯正は一定期間にわたる治療を必要とし、その間に多額の費用がかかることがあります。
矯正治療は、噛み合わせなどの口腔機能の改善の他に「見た目を良くする」という審美的な要素が多く含まれるため、ほとんどのケースで健康保険が適用されません。
経済的な事情により治療を継続することが難しい場合、患者さんは中断を視野に入れるようになります。

矯正治療をやめるとどうなるの?

歯列矯正は個人の自由な選択に基づいて行われるものであり、本人の気持ち次第で中断することも可能です。
しかし、その前に治療を中断することによってさまざまなデメリットが生じることをしっかり理解する必要があります。
ここからは、歯列矯正を中断することによるデメリットを解説します。

1.歯並びが元の状態に戻る

歯列矯正治療は、矯正装置によって歯の位置や噛み合わせを修正し、理想的な歯並びを目指す治療です。
治療を中断すると、せっかく移動させていた歯が元の位置に戻り、治療前と同様の歯並びの問題が再び現れることがあります。
将来的に「やっぱり治療を再開したい」と思っても、歯の位置が戻ってしまっているため、初めから治療をやり直さなければなりません。

2.噛み合わせや歯並びが以前より悪くなる

歯列矯正は歯並びを改善するだけでなく、上下の歯の噛み合わせも調整する場合があります。
治療を中断すると正しく調整されていない噛み合わせが残る可能性があり、しっかり噛めなくなったり、噛んだ時のバランスが悪くなったりなどの問題が生じることがあります。

また、歯並びの乱れ具合によっては、抜歯などを行い歯を適切な位置に移動させるためのスペースを確保してから歯列矯正を開始する場合があります。
抜歯後は一時的に歯と歯の間に隙間ができるため、その後適切な治療が行われなかった場合、隣の歯が倒れてきてしまったり、隙間がそのまま残ってしまうなど、歯並びが以前より悪化してしまう可能性があります。

3.口腔内の健康が悪化する

歯に固定するタイプの矯正装置を用いた治療の場合、装置と歯の隙間など歯ブラシが届きにくい場所に磨き残しや細菌がたまりやすくなります。
歯列矯正中は定期的な歯科検診やクリーニングが特に重要ですが、治療を中断すると同時に歯科医院への通院をやめてしまう方もいます。
その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まることに繋がり、口腔内の健康が損なわれてしまいます。

矯正治療を途中でやめないためには?

1.開始時期が適切かを考える

歯列矯正を始める前に、まず自分のライフスタイルや今後の予定について見直してみましょう。
先ほどから述べてきた通り、歯列矯正は結果が出るまでに時間を要する治療です。
年単位の治療が必要になる可能性を踏まえて、通院の継続が可能か、人生設計に支障がないか、綿密に確認することが大切です。

歯並びの改善に必要な期間はそれぞれ異なるため、まずは歯科医院で検査を行い、治療期間の目安を把握した上で開始時期を考えてみてください。

2.目標を明確にする

治療を始める前に、なぜ歯列矯正を行いたいのか、どんな結果を望んでいるのかを明確にしましょう。
治療の目的を理解し、それに対するモチベーションを高めることが大切です。
まだ治療の目的を理解することが難しい年齢のお子さんに対しても、治療の必要性について繰り返し伝え、徐々に理解を得られるように努めましょう。

3.歯科医師とのコミュニケーションが円滑に行えるか確認する

歯列矯正治療では定期的な通院が必要であり、通院する歯科医院とは非常に密接に付き合っていくことになります。
治療の進行状況や不安な点を確認するためには、歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが問題なく行えることが大切です。
担当者とスムーズにやりとりができるか、気持ちよく通院できるかなどを確認してから治療を開始するとよいでしょう。
歯列矯正に関する疑問を都度解消することで治療に対する理解が深まり、継続へのモチベーションに繋がります。

4. 費用の支払いについて計画を立てる

歯列矯正を無理なく継続するためには、必要な費用について理解し、問題なく支払いが行えるよう計画を立てることも必要です。
治療費の負担を軽減できる方法について以下で紹介しますので、治療費の支払いに不安がある場合は検討してみてください。

・デンタルローン

デンタルローンは、歯列矯正にかかる治療費を分割して支払うことができる制度です。
治療費を一括で支払う必要がないため、無理のない範囲で支払いを進めることが可能です。
歯科医院によって利用の可否や条件が異なるため、利用を希望する場合は治療開始前に確認してみましょう。

・医療費控除

医療費控除とは、個人が自身や扶養家族の医療費にかかった一定の費用を所得税から差し引くことができる制度であり、歯列矯正も対象となる場合があります。
歯列矯正で控除を受けるためには「噛み合わせなどの機能を改善するために歯列矯正を行っている」という証明書が必要です。
証明書の発行を行っているかどうか、歯科医院で相談してみてください。

5.周囲のサポートを受ける

歯列矯正治療は時間がかかり、矯正装置を付けている期間中は一時的な不便や痛みを伴うこともあります。
治療中に困難を感じた際は、家族や友人に治療のサポートを頼ることも大切です。
少し休むことで治療のストレスを発散し、また頑張ろうという気持ちを取り戻すきっかけに繋がります。
周囲の理解や協力を得られるよう、思い切って相談してみるといいでしょう。

まとめ

歯列矯正に対して悩みや迷いを抱えることは自然なことです。
また、あなたが現在「矯正治療をやめたい」と強く感じている場合、中断することによって一時的な解放感を得られるかもしれません。

しかし、一歩立ち止まって考えてみてください。
歯列矯正は、あなたの笑顔やお口の健康だけでなく、自信や人生の質にも影響を与える可能性があります。
中断することによって、望んでいた効果が得られない場合があることを理解しておきましょう。

歯列矯正に関する最終的な決断は、あなた自身が行うものです。
自分の心と体と向き合い、自分にとって最善の選択をするために、じっくりと時間をかけて考えてみてください。

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