歯を白くするためには?ホワイトニングの種類や施術方法をご紹介!
白い歯を手に入れたくてホワイトニングを受ける人もいるでしょう。ホワイトニングはいくつか種類があり、施術方法やメリット・デメリットもそれぞれで異なります。
ホワイトニングの種類や施術方法を正しく理解していないと、「想像していたよりも歯が白くならない」「思っていた施術方法と違う」などトラブルを引き起こすかもしれません。
この記事では、ホワイトニングの種類や施術方法、メリット・デメリットについて紹介します。これからホワイトニングを受けようか悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、歯科用の薬剤で歯を漂白する施術方法のことです。歯を削らずに歯の表面に薬剤を塗ることで、歯に浸透した色素を分解できるため、身体への負担が少ないのが特徴です。漂白効果が発揮されるのは、一般的に当日〜数週間ほどといわれています。
ホワイトニングの種類
ここからは、ホワイトニングの種類について解説します。ホワイトニングにはいくつか種類があり、種類によって施術方法や費用、漂白効果が発揮されるまでの期間が異なります。ホワイトニングの種類について理解し、自分に合った施術方法は何かみていきましょう。
クリニックホワイトニング
クリニックホワイトニング(またはオフィスホワイトニング)とは、歯科医院でホワイトニングを受けることです。歯科医師や歯科衛生士がホワイトニングを行うため、自分自身に施術に対する知識や技術がなくても行えるのがメリットです。また、ほかのホワイトニングよりも短期間で歯を漂白しやすいのも特徴です。
一方で、漂白効果の持続期間は短い傾向にあり、施術後に痛みがでることもあるため注意しましょう。
クリニックホワイトニングの費用相場は約30,000〜50,000円、1回の施術は基本的に1〜2時間程度です。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、歯科医師の指示に従いながら自宅でホワイトニングを行う方法です。歯科医院で処方された薬剤とマウスピースを使用しながらホワイトニングを行います。
ホワイトニングを始める前に自分専用のマウスピースを作製する必要があります。
クリニックホワイトニングに比べて効果が出るまでに時間がかかりますが、漂白効果が長く、再着色しにくいというメリットがあります。
ただし、マウスピースを装着する手間や、歯科医師に指示されたスケジュールを守る必要があり、自己管理が手間と感じたり、仕事や学校などで忙しい人には向いていないかもしれません。
ホームホワイトニングの費用相場は、マウスピースの作製費用が約15,000〜25,000円、使用する薬剤が1個あたり5,000円ほどといわれています。
ホワイトニング期間は個人差がありますが基本的に2週間ほどです。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは、クリニックホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。歯科医院に定期的に通院しながらホワイトニングを行い、自宅でも毎日マウスピースでのホワイトニングを行います。
デュアルホワイトニングは、クリニックホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行うため、短期間の施術で長期間、歯の白さを保ちたい人におすすめです。一方で、クリニックホワイトニングとホームホワイトニング両方を行うため、単独でホワイトニングするよりも費用がかかるのがデメリットです。
デュアルホワイトニングの費用相場は50,000〜100,000円ほどで、施術期間は約2週間です。
ホワイトニングで気を付けておきたいこと
ホワイトニングは歯を白く美しい見た目にする施術方法ですが、注意しておかなければならないこともあります。注意点を理解せずにホワイトニングを行ってしまうと予期せぬトラブルを引き起こす可能性もあるため、これから紹介することをしっかりと把握しホワイトニングに臨みましょう。
人工歯はホワイトニングできない
ホワイトニングで歯を漂白できるのは、「歯髄」と呼ばれる歯の神経が生きている天然歯だけです。人工歯はホワイトニングできないため注意しましょう。セラミックやレジンなどの人工歯は、ホワイトニングではなく、部分補修や新しい人工歯に入れ替えるなどして対応します。
また、虫歯や事故などで歯の神経が死んでる場合も通常のホワイトニングはできません。歯の神経が死んで黒く変色している場合は、「ウォーキングブリーチ」と呼ばれる特殊なホワイトニングを行うことで歯を白くできます。
知覚過敏になることがある
ホワイトニングは薬剤を使用するため、施術後に歯が染みるような痛みや知覚過敏が発生することがあります。知覚過敏や染みるような痛みは一時的なもので、基本的に数日経過すれば治りますが、長期間症状が続く場合は、歯科医院に相談しましょう。
色が元に戻る
ホワイトニング効果が永久的に続くと考えている人もいますが、基本的にホワイトニングの効果は半年〜1年間ほどといわれています。時間の経過とともに少しずつ色戻りをするため、歯の白さを継続したい人は、定期的にホワイトニングを行う必要があります。
また、ホワイトニングは、日頃の食生活や歯磨き、歯のケアによって持続期間が大きく異なります。丁寧に歯磨きを行うことはもちろんのこと、タバコやコーヒーといった歯に汚れがつきやすいものも控えると効果が長続きします。
歯が着色汚れする原因
白くきれいな歯を手に入れるためには、着色汚れの原因を理解しておくことも重要です。ホワイトニングで歯が白くなっても時間とともに歯は元の色に戻ります。着色汚れの原因を理解することでホワイトニングの効果をより持続させたり、歯の着色汚れを最小限に抑えたりできます。
これから解説する着色汚れの原因を把握し、きれいな歯を手に入れましょう。
飲食物によるもの
着色汚れで最も代表的なものが飲食物によるものです。特にコーヒーやワイン、カレーなど着色成分が多く含まれているものは注意が必要です。他にもタバコは着色汚れだけでなく口臭の原因にもなるため、極力控えるようにしましょう。
また、食事をすると口内の状態が酸性に傾き、歯が汚れやすくなるといわれています。食事後にうがいや歯磨きをすることで、着色汚れを軽減できるほか、虫歯や歯周病も予防できるため積極的に行いましょう。
加齢によるもの
加齢による歯の変色は、食事や歯ぎしりなどこれまでの積み重ねが表面にあるエナメル質をすり減らし、歯の内部にある象牙質の色を浮き出させることで発生します。そのため、どれだけ丁寧に歯磨きをしていてもある程度は変色してしまうため、真っ白な歯を手に入れたい人は、歯科医院でホワイトニングを行うことをおすすめします。
口内乾燥によるもの
寝ているときや癖で口が開いている人は、口内が乾燥しやすいため注意が必要です。口内が乾燥することで唾液の量が減り、歯の表面に汚れが付きやすくなります。そうすると、着色汚れも沈着しやすく歯磨きでは取れなくなります。
また、乾燥し唾液量が減ると、細菌が繫殖しやすくなり虫歯や歯周病で変色を引き起こすほか、口臭も悪化させてしまいます。口を開けてしまう癖がある人は、意識的に改善するようにしましょう。
銀歯や金歯によるもの
時間の経過とともに、銀歯や金歯に含まれる金属イオンが少しずつ溶けだすことで、歯肉や歯を黒く変色させます。そのため、金属イオンが溶け出す前に新しい銀歯や金歯に替えるか、セラミックでの治療をおすすめします。
セラミックとは、陶器と同じ素材で作られた人工歯のことです。銀歯や金歯に比べて長持ちしたり、審美性に優れていることから人気の高い施術方法です。
まとめ
ここまで、ホワイトニングの種類や施術方法について紹介してきました。ホワイトニングは、白い歯を手に入れられる施術ですが、一方で気を付けなければならないこともあります。
ホワイトニングと一言でいってもいくつか種類があり、施術方法も異なるため、事前に自分に合った施術方法は何か確認することが重要です。
また、ホワイトニングは天然歯を対象とした施術のため、人工歯の部分の見た目が気になる場合は、ホワイトニングではなく新しい詰め物や被せ物に替えるなどで対処しましょう。