歯並びを綺麗にしたい!どんな矯正方法がありますか?
人の印象は顔が大きな割合を占めます。
その中でも口元は顔の印象を左右する大切な部分です。
歯並びが悪いと相手に与える印象に影響があるだけでなく、それがコンプレックスなり、人前で話したり笑ったりすることを躊躇してしまうなど、自分に自信が持てなくなることもあります。
しかし、「歯並びが悪くて人の目が気になる」「歯並びが悪いけど、特に治す必要はないよね?」
このように歯並びについては考え方に個人差があるものです。
今回は歯並びが悪い方に向けて、歯並びを綺麗にする方法を解説していきます。
歯並びが悪いとどんな影響がある?
歯並びが悪くても、本人が気にならなければ放置していても大丈夫なのでしょうか。
歯並びが悪いまま放置しておくとでてくる影響をあげてみます。
むし歯や歯周病になりやすい
歯が重なり合ったり並びがデコボコしていると、歯磨き時に歯ブラシがよく届かず汚れがたまりやすくなります。
しっかりと汚れを取り除けないことがむし歯や歯周病の原因となるのです。
しっかりと噛めない
歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなるので、しっかりと噛むことができません。
しっかりと噛むことができないと唾液の量も少なくなり、十分に消化しやすい状態でないまま胃に届くので、胃や腸に負担がかかります。
滑舌や発音に影響がでる
歯並びが悪いことで、口をしっかりと閉じることができず、滑舌が悪くなる場合があります。
また、歯の間から息がもれることで発音に影響がでて相手が聞き取りにくいことがあるので、話すことにコンプレックスを感じている方も少なくありません。
顎に負担がかかる
歯並びや噛み合わせが悪いと噛むたびに顎の関節や筋肉に負担がかかり、口が開きにくくなり、顎が痛いなどの症状がでる「顎関節症」になるリスクが高くなります。
顎関節症はひどくなると外科手術が必要になるので、注意が必要です。
歯並びを綺麗にするメリット
歯並びを綺麗に整えることにはどんなメリットがあるのでしょうか。
様々なメリットがありますのでご紹介していきます。
むし歯や歯周病になりにくい
歯並びが悪いと歯ブラシが届かない部分がでるため、磨き残しがあり汚れを綺麗に取り除けません。
汚れが残っているとむし歯や歯周病の原因となることは説明しましたね。
歯並びが綺麗だと歯ブラシが当たりやすく、綺麗に磨くことができます。
デンタルフロスや歯間ブラシなども効果的に使えるため、むし歯や歯周病になるリスクを減らすことができます。
印象が良くなる
歯並びの悪さがコンプレックスになって、人前で話したり食事をしたりする時に思い切り口を開けられなかったり、自然な笑顔ができなかったりします。
そのため表情も自然と暗くなってしまいがちです。
歯並びが綺麗になるとそのコンプレックスも解消され、自然な笑顔で人と接したり、食事を楽しんだりできるようになります。
口元を気にしてぎこちなくなってしまっていた表情も明るくなるので、相手から良い印象を持ってもらえるでしょう。
体全体の健康に繋がる
歯並びが良くなると、噛み合わせも良くなるため、しっかり噛むことができます。
しっかり噛むことで、唾液の分泌も多くなり、消化しやすいような状態になるので、胃や消化器への負担が少なくて済みます。
また、唾液は噛んだものを消化しやすくするだけではなく抗菌作用があるため、菌の繁殖を防ぎ、免疫力アップにも繋がります。
歯並びを綺麗にする方法
では、歯並びを綺麗にするにはどのような方法があるのでしょうか。
代表的なものを3つ解説していきます。
ワイヤー矯正
歯の矯正と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、このワイヤー矯正ではないでしょうか。
ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる矯正器具をつけ、動かしたい方向に向かってワイヤーで引っ張り、少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。
治療期間が2〜3年と長くかかるのがデメリットですが、対応できる症例が多いことや、子どもから大人まで対応できるなどのメリットがあります。
歯の表面に装着するため、目立つことが気になる方も多いと思いますが、近年は目立ちにくいブラケットもありますので、気になる方は歯科医院に聞いてみましょう。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、ワイヤーではなく透明なマウスピースを装着して歯を動かしていく矯正方法です。
ワイヤー矯正ほど目立たず、人と接する仕事の方でも使用しやすいと思います。
自分で取り外しが可能なため、食事や歯磨きの時など外すことができます。
しかし、一日のほとんどは装着していないといけないため、治療に対する意志がしっかりしていないと効果が十分発揮できない場合があります。
対応できる症例はワイヤー矯正ほど多くないため、マウスピース矯正を希望する方は可能かどうかドクターに相談してみましょう。
セラミック矯正
セラミック矯正は、歯並びを綺麗にしたい箇所を削ってセラミックの被せ物をする矯正治療法で、歯並びだけではなく、歯の色や形も綺麗に治すことができるのが最大のメリットになります。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正のように、長期間かけて少しずつ歯を動かすわけではないので、治療期間が短くて済みます。
自分の歯を削らなくてはならないデメリットはありますが、形や色を天然の歯に近い状態にできるため、見た目が非常に綺麗です。
金属を使用しないので、金属アレルギーの心配もありません。
歯並びが悪くならないように気をつけたいこと
歯並びは生まれつきだけではなく生活習慣で悪くなる場合があります。
歯並びが悪くならないように気をつけたい注意点を解説していきます。
左右均等に噛む
食事の際、片側だけで噛むくせのある方は多いと思います。
片側だけで噛むと顎の筋肉や骨が歪み、左右のバランスが崩れることで歯並びにも影響がでてきます。
左右のバランスが崩れると歯並びだけでなく、頭痛や肩こりなどの原因にもなりますので注意しましょう。
口呼吸をしない
口呼吸のくせがあると口を閉じた状態が保たれないため、口の周りの筋肉が衰えてくる場合があります。
筋肉が衰えることで噛む力が弱くなり、歯並びや噛み合わせに影響がでてきます。
また、噛み合わせは正しい舌の位置が関係してきます。
口呼吸をしていると、舌が正しい位置からズレてしまったり、口が開いたままになったりするので、口の周りのバランスが崩れ歯並びが悪くなる原因となります。
姿勢に気をつける
姿勢が悪いと体のバランスが崩れます。
体のバランスが崩れると負担がかかる個所がでてきて、そこをカバーしようとまた別のところに負担がかかります。
姿勢が悪いというと真っ先に猫背を思い出しますが、他にも頬杖をついたり、仕事などで座りっぱなしの方は姿勢を意識した生活を心がけましょう。
おわりに
いかがでしたか。
今回は、歯並びを綺麗にする方法についてお話してきました。
歯並びは体全体の不調にも関わってくるので、歯並びが気になっている方はもちろんですが、気になっていない方も綺麗に整えておいたほうが良いですね。
歯並びが綺麗になると、見た目の印象が良くなるだけではなく、気持ち的にも明るく積極的に行動できるようになるのではないでしょうか。
この記事が、ご自身の歯並びについて考えるきっかけになればうれしいです。
歯並びについて気になることがありましたら、当院にご相談ください。