インビザラインって信頼できる?人気の理由や歯が動く仕組みを解説!

歯の健康や美容に対する意識が高まる中、歯並びの矯正治療も進化し続けています。
その中で注目を集めるのが、マウスピース型矯正装置のインビザラインです。目立たない透明なマウスピースで、歯を美しく整えるという斬新な方法です。

歯列矯正に関して、金属製のブラケットやワイヤーを使用する「ワイヤー矯正」が一般的だったため、インビザラインに対して「本当に信用できるのか?」「マウスピースだけで歯が動くのか?」といった疑問の声も多く聞こえます。

このコラムではそんな疑問に応えながら、インビザラインがなぜ多くの人に支持され、多くの成果を上げているのかを解き明かしていきます。

インビザラインはなぜ人気があるの?

1.圧倒的な実績がある

マウスピースを使用した矯正にはいくつかの種類がありますが、インビザラインはその中でも圧倒的な治療実績を持っています。
インビザラインは、1997年にアメリカの「アライン・テクノロジー社」によって開発され、1999年に同国の矯正歯科で使用が開始されました。現在、世界100カ国以上で利用されています。

膨大な治療データに基づいて作られるマウスピースは、非常に高い精度を誇ります。これが治療の成果として表れており、世界各国からも多くの支持と高い評価を獲得しています。

2.利便性が高い

インビザラインの人気の秘密は、取り外しが可能という利便性にもあります。
固定式のワイヤー矯正とは異なり、マウスピース矯正では装置を外すことができるため、歯磨きがしやすく虫歯や歯周病を予防できる効果があります。歯並びを整えながらも日常の歯のお手入れがスムーズに行えるのは、多くの人にとって嬉しい利点です。

食事の際も、マウスピースを外せば通常通りに行うことが可能です。これにより、食事の制限や装置に食べ物が挟まってしまうといった心配がなく、日常生活をより快適に過ごすことができます。

3.治療結果が予測できる

インビザラインの特徴の一つは、治療中の歯の動き方を的確に予測し、治療後の結果を先に確認できることです。
これは「クリンチェック」と呼ばれる独自のシミュレーションソフトによるものです。患者さんの歯並びのデータを蓄積された治療データと照らし合わせながら分析しすることで、矯正治療中に歯がどのように移動し、最終的な結果がどうなるかを予め知っておくことができるのです。

この機能により、治療の進み方や期間をより正確に予測でき、治療計画も立てやすくなります。また、矯正治療がどれくらい続くか不安に感じるストレスも軽減されます。
これらの機能は、インビザラインが積み上げてきた豊富な実績に基づいています。

なぜ歯が動くの?

インビザラインについて「マウスピースを装着しているだけでなぜ歯が動くのか」と不思議に思う方もいるのではないでしょうか。

インビザラインについてよくある誤解の一つは、マウスピースを1つ入れておけば勝手に歯が並んでいくと思われることです。
しかし実際は、マウスピースは定期的に新しいものに交換する必要があり、同じマウスピースをずっと使っているだけで歯が動くわけではありません。ここからは、インビザラインが歯をどのように移動させるのかについてお話しします。

インビザラインでは、まず現在の歯並びを型取りし、それを基に複数のマウスピースが作製されます。その際、コンピュータによるシミュレーションで歯をわずかに移動させた状態で、1枚1枚のマウスピースが作られます。
つまり、何枚もあるマウスピースは、ひとつひとつ微妙に異なる形、歯並びを再現しているのです。

マウスピースを装着してみると歯にぴったりと合っているように感じますが、実際には少しだけ歯が動いた状態で作られているため、わずかにたわんでいます。この「たわみ」を元の形に戻そうとする力に合わせて歯が移動していきます。

歯が予定通りに移動したことを確認してから次のステップに移り、またわずかに歯を動かした形の新しいマウスピースを装着します。
これを定期的に繰り返すことで、徐々に歯を移動させていくことが可能になるのです。

歯を効率的に動かすための補助装置

歯を動かす仕組みについてお話ししましたが、マウスピースの矯正力だけでは十分に動かせない歯並びも存在します。また、歯並びの乱れが大きい場合、マウスピース単体では治療に時間もかかります。
そんなとき、インビザライン矯正には効率的に歯を動かすために用いる「補助装置」があります。補助装置の使用により、歯を動かしたい方向に適切な力をかけることができ、治療が難しい歯並びもスムーズに改善させることが可能になります。

今回は補助装置の中でも比較的使用されることが多い「アタッチメント」と「顎間ゴム(ゴムかけ)」についてご紹介します。

・アタッチメント

インビザラインでは、治療の効果をより促進させるために小さなプラスチック樹脂製の部品である「アタッチメント」が使用されることがあります。
アタッチメントは歯と同じ色合いの突起状の部品で、歯のねじれや傾きの調整、歯の移動を効率よく進めるために利用されます。
歯の表面に取り付ますが、治療終了後には痕跡を残さず取り外すことが可能であり、見た目が損なわれるなどの心配はありません。

アタッチメントには様々な種類や形があり、歯をどのように動かしたいかによって使い分けられます。
歯の角度を改善させるもの、高さが足りない歯を引き出すためのものなど、その効果は多岐に渡り、接着する箇所や個数なども人によって変わります。

アタッチメント装着時は歯の表面がデコボコするため、歯ブラシが当てにくいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
アタッチメント周りは汚れが溜まりやすく、プラスチック製の部品なので着色の恐れもあります。歯科医院で歯磨き指導を受け、丁寧に磨いてトラブルを予防しましょう。

・顎間ゴム

上下の歯の噛み合わせを改善するために利用されるのが顎間ゴム(ゴムかけ)です。
ワイヤー矯正などでも使われることがありますが、インビザラインでは医療用ゴムをマウスピースの突起や切り込みに引っ掛けて、ゴムが縮もうとする力を利用して噛み合わせを整えます。

歯列矯正においては、外見の美しさだけでなく噛み合わせの機能改善も非常に重要です。
歯並びが整っていても、食事の際にあごの痛みや違和感を感じたり、食べ物が噛みにくかったりすると不快になるでしょう。また、噛み合わせが悪いまま過ごしていると一部の歯に負担がかかり、将来的に歯の寿命が短くなる恐れもあります。
こうした状況を避けるために、顎間ゴムは非常に大切な役割を担っているのです。

顎間ゴムで改善できる問題には、上あごや下あごが前に出ている噛み合わせや、噛み合わせが一部反対になっている「クロスバイト」、噛んだときに隙間ができる「開咬」などがあります。
装着時間の目安は、マウスピースを着用している間と同じ 1日に約20時間程度が推奨されています。

ゴムかけは患者さん自身が行わなければならないことや、ゴムの見た目が目立ってしまうことなどから、サボってしまう方も少なくありません。
しかし、矯正中の歯は元の位置に戻ろうとする力がとても強いことを知っているでしょうか。
顎間ゴムの使用を長期間サボってしまうと、噛み合わせがずれたり治療がふり出しに戻ってしまうこともあります。歯科医師の指導通り、毎日しっかりと行いましょう。

終わりに

インビザラインは信頼性の高い治療法として多くの支持を集め、その人気は拡大の一途をたどっています。個々によって治療の適応が変わるため、歯並びに悩んでいる方はまず歯科医院で相談することがおすすめです。

インビザラインはこれからも多くの人々に、理想的な歯並びを手に入れる機会をもたらすことでしょう。もし歯並びに悩んでいたら、歯列矯正の選択肢のひとつとして検討してみてくださいね。

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