歯を白くしたい!ホワイトニングでどこまで白くできますか?
歯の色を改善するために、ホワイトニングをしてみたいと考える方もいると思います。
ホワイトニング効果うたっている歯磨き粉などでケアしても、「本当に白くなっているの?」「歯みがき粉だけで白くなるの?」など、その効果を実感できないこともあるでしょう。
今回は、ホワイトニングでどこまで白くできるのか、ホワイトニングの種類などについてお話していきます。
ホワイトニングをお考えの方、自己流でやっていて思うような効果が出ない方はぜひ参考にしてください。
歯の着色や黄ばみの原因
歯の着色や黄ばみなど、歯の色で悩んでいる方は多いのですが、着色や黄ばみの原因について正しく理解できていますか?
薬品による着色
出生前から8歳頃までの歯の形成期にテトラサイクリン系の抗生物質の服用が原因で、歯の色が灰色や茶色に変色することがあります。
また、長期間にわたり高濃度のフッ素を服用することでも着色の原因となることがあります。
喫煙や飲食による着色
カフェインやタンニンを含む色の濃い飲食物は着色の原因の中でも代表的なものです。
これらの飲食物は歯に付きやすい性質があり、少しずつ蓄積していくことで歯に色が残ってしまいます。
また、タバコに含まれるニコチンやタールも歯に付くと黄ばみや茶色の着色の原因となります。
昔ながらの紙巻タバコはもちろんですが、近年普及している加熱式タバコも同じように着色の原因をつくります。
加齢による着色
歯の透明度やツヤは年齢を重ねると少しずつ失われていきます。
歯は、内側が黄色っぽい象牙質で、表面は白いエナメル質でできています。
年齢を重ねると、表面のエナメル質は徐々にすり減り、内側の象牙質は厚みを増すので内側の黄色っぽいところが透けて見えやすくなります。そのため、歯が黄ばんだように見えてくるのです。
遺伝による着色
肌や髪の毛の色のように、歯の色も遺伝します。
元々の歯が黄色味がかっている方もいますし、同じようなものを食べたり飲んだりしても、歯が黄ばみやすい方がいます。
ホワイトニングの種類
歯を白くする方法として、「ホワイトニング」があります。ホワイトニングの種類によってどこまで白くなるかが多少変わってきますので、ドクターと相談して選択しましょう。
クリニックホワイトニング
クリニックホワイトニングは、歯科医院で有資格者が施術する方法です。専用の濃度の濃い薬剤を使用し、特殊な光をあて歯を白くしていきます。
費用は他のホワイトニングに比べ高くなりますが、短期間で効果が現れるメリットがあります。即効性がある反面、効果の持続時間が短かったり、濃度の濃い薬剤を使用するため、染みたり痛んだりすることがあるので注意が必要です。
ホワイトニング効果は3~4ヶ月ほどになるので、美容院に行くような感覚で定期的にメンテナンスに通うことをおすすめします。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは自宅でおこなうホワイトニングです。
低濃度の薬剤をマウスピースにつけ、歯に装着します。オフィスホワイトニングに比べると効果が出るまでに時間がかかりますが、自然な白さになります。個人差はありますが比較的刺激が少ないため、歯や歯ぐきへの負担が少なく、痛みや染みたりなどはほとんどありません。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、歯科医院でおこなう「クリニックホワイトニング」と自宅でおこなう「ホームホワイトニング」を組み合わせたホワイトニングです。
クリニックホワイトニングの即効性と、ホームホワイトニングの持続性を合わせ持っているため、それぞれ単体でおこなうよりも短期間で白くでき、長持ちします。
セルフホワイトニング
専門のホワイトニングサロンにて、自分で薬剤をぬり、LEDをあててホワイトニングをおこないます。
セルフホワイトニングは医療行為ではないため、歯科医院と同じ薬剤は使えず、歯の汚れを浮かせて取り除くものになります。そのため、自分の歯が持つ本来の白さに戻すことはできますが、それ以上の白さを求めるのは難しいと言えます。ただ、艶が出るため光が反射し、以前より白く見えることはあります。
ホワイトニングでどこまで白くなる?
ホワイトニングで歯をどこまで白くできるのか気になると思いますが、ホワイトニングでできる白さには限界があります。それは、日本人の歯の性質に大きく関わっています。
日本人の歯の特徴として、表面のエナメル質が薄いことがあげられます。
エナメル質が薄い分、内側の黄ばみのある象牙質が透けやすく、ホワイトニングをしても真っ白にはなりにくいと言われています。
ホワイトニングでは、施術を受ける前に「シェードガイド」と呼ばれる歯の見本を使用し、歯の色を確認します。
日本人の歯は少し黄色味がかかっている方が多いので、ホワイトニングをしていない日本人の平均的な白さはS30前後です。
ホワイトニングで目指せる白さはS12〜S14程度になります。
芸能人やスポーツ選手などで真っ白に輝いている歯を見かけたことがある方も多いと思いますが、そこまで白いのはホワイトニングではなく、歯を削って被せ物をすることで白くしている場合があります。
ホワイトニングは天然の歯の黄ばみを分解して白くするので、被せ物の歯のような人工的で不自然な白さではなく、人間らしい自然な白さを目指せます。
また、歯がどこまで白くなるかは個人差があり、効果の出方も人それぞれです。
効果のでにくい方も回数と時間をかければ少しずつ白くなってきます。
ホワイトニングの効果が出にくい歯の特徴
いくら白くしたいと思っても、効果の出にくい歯もあります。効果の出にくい歯の特徴をいくつかあげてみます。
差し歯や被せ物をしている歯
差し歯や部分入れ歯、被せ物をしている歯はホワイトニングの効果が出ません。
ホワイトニングは天然の歯を白くする方法になりますので、プラスチックやセラミック、金属などには効果がないためです。
前歯などに差し歯やブリッジなどが入っている場合は、周りの天然の歯だけが白くなり、差し歯やブリッジの歯と色が違ってきてしまいますので、特に注意が必要です。
フッ素コーティングをしている歯
フッ素は歯みがき粉などにも含まれているものが多く、手軽にむし歯予防ができるので、使っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、歯科医院でフッ素のコーティングをしてもらっている歯には、ホワイトニングの薬剤が歯に浸透するのを妨げてしまう作用があるので、ホワイトニングの効果が出にくいと言われています。
ホワイトニングもフッ素も両方したいのであれば、ホワイトニング後にフッ素コーティングをおこないましょう。
神経がない歯
何かしらの理由で神経のない、神経の死んでいる歯はホワイトニングの効果は期待できません。
そのような歯は、歯の内部から変色しているため、表面から白くするホワイトニングでは白くすることはできません。
ただし、「ウォーキングブリーチ」という歯の内側に溶液を入れて白くする方法であれば効果がみられる場合があるので、歯の神経がない方はドクターに相談してみましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は「ホワイトニングでどこまで歯を白くできるか」についてお話してきました。
ホワイトニングを行うことである程度まで白くすることはできますが、遺伝による元々の歯の色や、歯の状態、治療歴などにより、効果には個人差があります。また、ホワイトニングができない場合もあるということを覚えておきましょう。
ホワイトニングの種類によって効果の出る期間や白さも変わってくるため、ご自分のライフスタイルに合った施術方法を選択しましょう。
当院にはホワイトニングの知識、手順、方法などを医学的に学び、認定試験に合格した「ホワイトニングコーディネーター」が在籍しておりますので、ホワイトニングに関するお困りごとはお気軽にご相談ください。