ホワイトニングの持続期間は種類によって違う?ホワイトニングを長持ちさせる方法も解説

歯科治療のひとつである「ホワイトニング」は、歯を削らずに白くできることから、近年人気が高まっています。治療を行うと歯を自然な白さにすることができる一方で、その効果は永続的なものではありません。
そこで今回は、ホワイトニングの種類やそれぞれの特徴、ホワイトニングを長持ちさせる方法などを解説します。

そもそも歯が黄ばむのはなぜ?

歯が黄ばんでしまう原因は、大きく分けて2つあります。

1:飲食などの生活習慣によるもの

お茶やワイン、カレーなど、歯に着色汚れが付きやすい飲食物を頻繁に食べる、喫煙の習慣があってヤニが歯に着くなどの理由で、歯が黄ばむことがあります。これは、歯の表面にある「エナメル質」に付着した汚れなので、ある程度はブラッシングや歯科医院でのクリーニングで落とすことが可能です。

2:加齢による歯の衰え

エナメル質の下には、歯の神経に近い組織「象牙質」があります。象牙質はもともと黄色がかった色をしているため、加齢によって外側のエナメル質が薄くなると象牙質の色が透けるようになり、歯が黄ばんで見えるのです。また、象牙質自体も加齢によって黄色味が強くなる傾向があります。

特殊な薬剤を使用するホワイトニングは、主に2つめの象牙質にアプローチする治療方法です。特殊な薬剤をエナメル質や象牙質に浸透させて色素を分解することで、歯を白く見せることができます。

ホワイトニングの種類と基本的な持続時間

ホワイトニングにはいくつか種類があるため、それぞれの特徴や費用などをご紹介します。

クリニックホワイトニング

クリニックホワイトニングとは、ホワイトニングの工程全てを歯科医院で行う方法のことです。
高濃度の薬剤やレーザーなど専門性の高い治療が受けられるため、高い効果が期待できるうえ、2~3回の施術で治療が終了します。

また、後述するホームホワイトニングはご自身で行うため、使い方を間違うと色ムラが出る場合がありますが、クリニックホワイトニングは歯科医師、歯科衛生士が行うのでその点は安心です。

また、クリニックホワイトニングの持続時間は3ヶ月~6ヶ月程度とやや短めですが、歯が白くなるスピードが早いため、近いうちに結婚式があるなど歯を早急に白くしたい方に適しています。
クリニックホワイトニングにかかる費用は歯科医院によって大きく異なりますが、20,000円〜50,000円程度が一般的です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、歯科医院で患者さま専用のマウスピースを作製し、ご自宅で行うホワイトニングのことです。ご自身でマウスピースに専用の薬剤を塗布し、週に4~7回、1回につき2時間程度装着します。
クリニックホワイトニングよりも弱い薬剤を使用するため、効果を実感するまでにやや時間がかかるものの、何度も繰り返すことでしっかりと薬剤が浸透していき、約2週間で治療が完了します。

また、ホームホワイトニングの持続時間は6ヶ月~1年程度です。
ホームホワイトニングにかかる費用も歯科医院によって異なりますが、マウスピースの作成に10,000円~40,000円、薬剤(7日分)に5,000円~10,000円ほどかかるため、合計で20,000円~60,000円程度だと考えるといいでしょう。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、クリニックホワイトニングとホームホワイトニングを併用した方法のことです。まずは歯科医院でクリニックホワイトニングを行ったのち、ご自宅でホームホワイトニングも行います。クリニックホワイトニングとホームホワイトニング、それぞれのメリットを得ることができるため、歯が白くなるスピードが早いうえ、持続期間は1年~2年と長めです。

デュアルホワイトニングは2種類のホワイトニングを併用するため、そのぶん費用も高く、一般的には50,000円~80,000円かかります。

セルフホワイトニング

セルフホワイトニングには、以下の2種類があります。

  • ホワイトニングサロンなどと呼ばれる店舗へ行き、用意されている器具を使用してご自身でホワイトニングを行う方法
  • 市販のホワイトニンググッズを使用して、自宅でホワイトニングを行う方法

どちらも歯科医師・歯科衛生士の指導や施術はなく、歯を内部から白くする薬剤は使用できないため、あくまでも歯の表面だけを白くする方法だと考えるといいでしょう。

セルフホワイトニングにかかる費用は、店舗で行う場合は1回の通院につき2,000円~5,000円、自宅で行う場合は500円~5,000円程度です。

ホワイトニングの効果が一生続かないのはなぜ?

「一度ホワイトニングをしたら、一生白い歯のままでいれたらいいのに」と思う方は多いはずです。しかし、ホワイトニングは上記のとおり、時間と共にその効果は失われていきます。その理由は、主に以下の2つです。

飲食による再着色

ホワイトニングによって歯が白くなっても、普段の生活で飲食をすることで徐々に歯に着色汚れがついていきます。ある程度は仕方のないことですが、後述するホワイトニングを長持ちさせる方法を実施すれば、ある程度色の後戻りを予防することは可能です。

再石灰化による後戻り

唾液には、初期虫歯を健康な状態に戻す「再石灰化」という働きがあります。虫歯の菌によって歯のエナメル質が溶けても、再石灰化によって歯が修復される仕組みです。ただ、再石灰化を繰り返すことで歯がホワイトニングをする前の状態に戻り、再び歯の色が黄ばんでいきます。

ホワイトニングを長持ちさせる方法

ホワイトニングの効果を少しでも長持ちさせる方法は、以下のとおりです。

■食事に気を付ける

飲食物に含まれる色素が歯に付着すると、再び歯の色がくすんでいきます。飲食をしないわけにはいかないのである程度は仕方のないことではありますが、下記の着色しやすい飲食物をなるべく避けるようにすると、ホワイトニング効果が長持ちする可能性が高くなるでしょう。

  • カレーやトマトソースの料理など色の濃い食べ物
  • コーヒー、紅茶、赤ワインなど色の濃い飲み物
  • ソースやしょうゆなどの調味料
  • 飴やかき氷シロップなど着色料が多く含まれているもの
  • ブルーベリーやブドウなど色の濃いフルーツ
  • 酢や炭酸飲料など酸味の強いもの

また、ホワイトニング直後は歯が着色しやすい状態になっているため、オフィスホワイトニング後は24時間~48時間ほど、ホームホワイトニング後は2~3時間ほどは、飲食物の種類に気を付けることをおすすめします。ホームホワイトニング後の2~3時間は、できる限り飲食をしないほうが望ましいです。

■こまめに歯磨きをする

食後はすぐに歯磨きをして、汚れが歯に付着している時間を短くすると、着色汚れ予防になります。また、歯と歯の間は汚れがたまって着色しやすい部位なので、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用するのもおすすめです。歯間の掃除は着色防止だけでなく、虫歯や歯茎が炎症を起こす「歯周病」の予防にも有効です。

■ホワイトニング成分が入った歯磨き粉を使用する

ドラッグストアや薬局では、ホワイトニング効果が謳われている歯磨き粉が販売されていることがあります。これは、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングのように歯の内部を白くするものではなく、あくまでも歯表面の白さを叶えるものですが、着色汚れを落とす作用があるため、ホワイトニング後のケアとしては有効です。
歯科医院でもホワイトニング後に適した歯磨き粉を販売している場合があるので、気になる方は施術をおこなった歯科医院に聞いてみるといいでしょう。

■禁煙をする

たばこに含まれているヤニは、歯の黄ばみの原因になることが知られています。ホワイトニングで白い歯を手に入れても、喫煙をする習慣があるとその効果を持続させるのは困難です。
また、喫煙は歯周病の原因のひとつだといわれています。口腔内全体の健康維持という点でも、喫煙は避けたほうがいいでしょう。

■定期的に歯科医院でクリーニングやメンテナンスを行う

歯科医院で行うクリーニングでは、通常の歯磨きでは落とせない汚れを除去することができます。ホワイトニング後は、歯の白さを持続させるためのクリーニングや、口腔内の健康を守るためのメンテナンスを定期的に行いましょう。
クリーニングやメンテナンスの頻度は歯科医院によって異なりますが、3ヶ月~6ヶ月に1回程度が一般的です。

まとめ

歯の色が年齢とともに徐々に黄ばんでいくのは、人として自然なことです。過度に気にすることはありませんが、歯の色が気になってうまく笑えなくなったり、自分に自信がなくなったりしてしまったら、普段の生活に支障が出てしまいます。
どうしても歯の色が気になる場合は、歯科医院で相談をしてみるといいでしょう。

当院では、日本歯科審美学会認定のホワイトニングコーディネーターの資格を有している歯科衛生士がクリニックホワイトニングを担当しますので、お気軽にご相談ください。

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