インプラントの歴史
皆さん、インプラントというと最近できた技術だと思われていますが、実はヨーロッパの紀元3世紀頃の骸骨から、鉄で作られたインプラントが発見されています。
また南米でも紀元7世紀頃の骸骨から、下顎に貝で作られたインプラントがくっついており、意外と昔からの技術なのです。 その他にもエメラルドやサファイアといった宝石や、金・アルミニウムといった金属でもインプラントが作られたようですが、結局長期的な使用をすることができなかったようです。
その後、1952年にスウェーデン学者である故ペル・イングヴァール・ブローネマルク氏が、血流に関する研究を行っていて、その一環で動物実験を実施していました。
その実験とはうさぎの骨にチタンでできた器具を埋め込んで、血流の流れを観察するというものでした。 実験終了後その用具を取り出そうとしたところ、骨と結合してしまい取れなくなっていました。その現象を発見した故ペル・イングヴァール・ブローネマルク氏は実験を続けた結果、1980年頃チタンを使ったインプラントが世界中で評価されたといいます。 現在では100種類以上のインプラントが開発され、世界中で使用されています。 ちなみに初めてその人体実験を施された人物は、死去するまでの41年間インプラントが取れる事はなかったそうです。