矯正治療中の食事のコツとおすすめの食べ物を解説!

ワイヤーやマウスピースを用いた矯正治療を検討している方で、治療中の食べ物について気になる方は多いのではないでしょうか?

マウスピース矯正の場合は、治療中の飲食物にほとんど制限がありません。
ワイヤー矯正に関しては気をつけるべき食べ物がいくつかありますが、コツを押さえれば大きな制限なく、食事を楽しむことができます。

この記事では、ワイヤー矯正、そしてマウスピース矯正治療中に気をつけるべき食べ物と食事のコツについて詳しく解説します。

これらのコツを押さえることで、矯正治療中に虫歯や歯周病にかかるリスクを抑えられたり、装置の破損を防ぐことにつながるでしょう。

ワイヤー矯正中の食べ物について

ワイヤー矯正中は装置に食べ物が付着したり、装置を壊す恐れがあることから、食事内容に気をつける必要があります。

ここではワイヤー矯正中の食べ物についてご紹介します。

控えたほうがよい食べ物

下記の食べ物はワイヤー矯正中に控えることが望ましいです。

  • キャラメルやお餅のような粘度が高い食べ物
  • ガムやソフトキャンディ
  • お煎餅やナッツのような固い食べ物

これらの食べ物を摂取することでワイヤー装置が壊れやすくなったり、食べ物が装置に付着する恐れがあります。矯正器具が壊れたり変形すると、口腔内を傷つけるリスクも高まるため、気をつけてください。

特に固い食べ物には注意が必要です。人間の噛む力は非常に強く、食いしばるだけで自分の体重程度の力が加わります。お煎餅やナッツなどの固い食べ物を食べるだけでおよそ15キロほどの力が加わるため、装置が簡単に壊れてしまうのも納得できるでしょう。

また、下記の食べ物はワイヤー矯正中でも食べることは可能ですが、食べ方に注意が必要です。

  • 骨付き肉
  • イカ
  • 果物
  • とうもろこし
  • パン類・ハンバーガー

これらの食べ物のように、歯で引っ張ったり、前歯で噛み切ったり、丸かじりするような物は、装置を壊さないよう食べ方に注意しましょう。

装置に挟まりやすい食べ物も要注意

ワイヤー装置に挟まりやすい食べ物は、注意が必要です。

  • そば、ラーメン、パスタなどの麺類
  • 水菜、ほうれん草、アスパラガス、ニラ、ネギ
  • えのき
  • もやし
  • ステーキ
  • チーズ

これらの食べ物を摂取してもワイヤー装置を壊すことはありませんが、歯とブラケット(装置)の間に食べ物が挟まったり、ワイヤー自体に絡んだりして、ストレスに感じてしまうことがあるようです。また、口腔内に食べカスとして残ることで、虫歯や歯周病にかかるリスクも高まります。

ほうれん草やアスパラガスといった繊維質の食べ物を摂取する際は、細かく切るようにしましょう。

麺類は太麺やショートパスタであれば歯に絡まりづらいため、問題ありません。

着色しやすい食べ物

ワイヤー矯正の装置がプラスチックなどの樹脂であった場合、食べ物で着色してしまう可能性があるため、着色性が高い飲食物は気をつけましょう。

  • カレー
  • キムチ
  • ミートソースなどトマトソースを用いた料理
  • コーヒー
  • 紅茶
  • ワイン
  • 緑茶

マウスピース矯正中に避けるべき飲食物は?

マウスピース矯正の場合は食事中には装置を外すため、食事制限は特にありません。逆に言うと、マウスピースを装着している間は基本的には飲食をしてはいけないため、注意してください。

コーヒーやワインといった飲み物はマウスピースが着色してしまったり、熱い飲み物の場合はマウスピースが変形してしまう恐れがあります。
ワイヤー矯正に比べると飲食の制限は少ないですが、飲食後はしっかりとケアし、マウスピースのつけ忘れなどがないように自己管理を徹底しましょう。

矯正治療中におすすめの食べ物

矯正治療をスタートさせて間もない頃や、口内炎ができてしまった時などには痛みを感じることがあります。
痛みがあったり口腔内の状態があまりよくない場合は、なるべく柔らかく刺激の少ない食べ物やメニューを上手に取り入れてみましょう。

  • お茶漬け
  • おかゆ
  • 豆腐料理
  • オムレツなどの卵料理
  • ハンバーグなどのひき肉をもちいた料理
  • 柔らかい煮物
  • 魚料理
  • スープ
  • 味噌汁
  • ゼリー、プリン、ヨーグルト

矯正治療中の食事のコツ

ワイヤーやマウスピース矯正治療中は、下記のポイントに気をつけて、食事の時間を楽しんでください。

小さく切って食べる

上記にもありますが、丸かじりしたり、前歯で噛み切るような食べ物は装置を壊す可能性がありますが、小さく切って食べることで噛む回数が減ります。

準備に少し手間がかかりますが、好きな食べ物を食べるための工夫だと思えば、食べることを我慢するより、ストレスがないでしょう。

奥歯で噛むようにする

前歯で食べ物を噛み砕いてしまうと、前歯と装置の間に食べカスが残りやすくなってしまいます。食事中に気になってしまったり、見た目にも影響があることから、なるべく奥歯で噛むように習慣をつけましょう。

こまめに飲み物を飲む

食事中はこまめに飲み物を飲みましょう。飲み物が口腔内や歯とブラケットの間に入った食べカスを洗い流してくれます。

少しずつ食べる

柔らかい食べ物であっても、頬張って食べないように気をつけましょう。少しずつよく噛んで食べてください。特に、矯正治療開始直後は食べづらさや噛みづらさを感じるものですが、少しずつ食べることで慣れていきます。

固い食べ物は煮込む

固い食べ物であっても煮込めば柔らかくなり、崩れていくので食べやすくなるでしょう。柔らかい煮物は矯正治療中の大きな味方です。煮物料理であれば、歯に負担をかけることなくバランスよく栄養を摂ることができます。

柔らかい物を食べる

矯正治療中に痛みを感じると、白米ですら噛むことが難しいということがあります。そのような場合は、スープ、ゼリー、ヨーグルトなど柔らかくてあまり噛む必要がない食事にすることで、歯への負担を軽減することができます。

まとめ

ワイヤー矯正とマウスピース矯正治療中の食事について紹介しました。

マウスピース矯正のほうが、食事中は装置を外して自由に食事をできるため、食事のしやすさという点においてはおすすめです。

しかし、ワイヤー矯正であってもご紹介したようなコツを抑えれば、大きな食事制限なく、ほとんどの飲食物を摂取することができます。

矯正治療には長い時間がかかります。毎日の食事でストレスを抱えると治療期間が辛いものになってしまいますよね。工夫次第では快適に食事ができますので、この記事がみなさんのお役に立てれば幸いです。

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