ワイヤー矯正中のホームケア。どんなことをすればいい?

ワイヤー矯正は、マルチブラケットと矯正用ワイヤーを歯の表面、または裏面に装着するため、歯と装置の間に汚れが溜まりやすく虫歯や歯周病にかかる可能性があります。マウスピース矯正と比べると、自宅でしっかりとケアすることが重要です。

ここではワイヤー矯正治療中のホームケアとして、歯磨きと食事、リテーナー(保定装置)の使い方で気を付けるべきポイントについて紹介します。

ワイヤー矯正治療を受けている方、またはこれからワイヤー矯正治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

ワイヤー矯正中の歯磨きについて

ワイヤー矯正中は矯正装置と歯の間に食べカスや歯垢が残りやすく、虫歯や歯周病にかかるリスクが高まります。

矯正治療期間中に虫歯や歯周病などの口内トラブルが発生すると、矯正装置を取り外して、トラブルの改善や治療を優先させることになるため、結果として矯正治療期間が長引いてしまうでしょう。

そのため、ワイヤー矯正期間中のホームケアとして最も大切なのが歯磨きです。

ここでは下記の4つのポイントに基づいて自宅での歯磨きのコツを紹介します。
  • 歯磨きのやり方
  • 歯ブラシの選び方
  • 歯磨き粉の選び方
  • 補助用具について
矯正治療期間中の歯磨きは特に時間をかけて丁寧に行いましょう。

歯磨きのやり方

ワイヤー矯正治療を受けている間は、できる限り毎食ごとに歯磨きをすることが望ましいです。

そして、歯を磨く際には、小刻みに毛先を動かしながらブラッシングすることを心がけましょう。矯正装置は複雑な形状をしているため、歯ブラシを大きく動かしながら磨くと、装置の周りに付着している細かな汚れを落としきれない可能性があるからです。

他にも、装置と歯の間の汚れをしっかりと取り除くために、歯とワイヤーに対して45度の角度でブラシの毛先を入れて、上下それぞれの方向から磨くことをおすすめします。

小刻みに動かすのが大変、汚れの除去率を上げたい方は、電動歯ブラシでケアをするのも一つの手です。

歯ブラシの選び方

一般的な平切りで、フラットな毛先の歯ブラシを使って歯磨きをしても構いませんが、矯正用に作られた下記の3つのタイプの歯ブラシを使用することがおすすめです。
  • 山型カットの歯ブラシ
  • 2列型歯ブラシ
  • U 字型歯ブラシ
それぞれの歯ブラシについて紹介します。

山型カットの歯ブラシ

山型カットの歯ブラシとは、毛先が長短に分かれ、ギザギザと山のような形状をした歯ブラシのことです。山型カットの歯ブラシを使用すると、ブラケットやワイヤー周辺も磨きやすくなります。

歯ブラシの毛先をワイヤー装置に対して斜めに当てて磨くと、ワイヤーの隙間にブラシの先端が届くでしょう。

2列型歯ブラシ

2列型歯ブラシは、毛束が2列に分かれており、ヘッドの部分がスリムな形をしている特徴があります。

2列型歯ブラシは治療途中の重なり合っている歯や、普通の歯ブラシでは届かないワイヤー矯正装置周りのブラッシングに最適です。

U 字型歯ブラシ

U字型歯ブラシは3列ある毛束のうち、真ん中の列の毛先が他の2列よりも短いタイプの歯ブラシです。U 字型の歯ブラシを使うと、毛束の中央部分を矯正装置に当てても装置に与える負担が軽減されます。

歯磨き粉の選び方

ワイヤー矯正治療中に使用する歯磨き粉は「フッ素(またはフッ化物)」入りの歯磨き粉を選ぶようにしましょう。フッ素は虫歯の予防に役立つ成分だからです。

現在は歯磨き粉の種類が豊富で、虫歯予防を目指したフッ素濃度が高い歯磨き粉も販売されています。
フッ素が配合されている歯磨き粉を、ワイヤー矯正治療期間中に継続的に使用しましょう。

補助用具について

歯磨きの補助器具として代表的なものは下記の3つです。
  • タフトブラシ
  • 歯間ブラシ
  • デンタルフロス
歯ブラシだけで歯磨きをした場合、およそ65%しか歯垢を落とすことができず、汚れを落とし切ることができません。ワイヤー矯正装置を装着していた場合、この数値は更に下がる可能性が高いです。

しかし、歯ブラシでのブラッシングと併せて上記の補助用具を併用することで、およそ80%の歯垢が落とせると言われています。

ここではそれぞれの補助用具の使い方について紹介します。

タフトブラシ

タフトブラシとは、毛束が1つのヘッドが小さな歯ブラシです。

この歯ブラシは矯正器具と歯の間の小さな隙間や奥歯の奥など、細かな部分を磨くのに適しています。毛先を細かく動かしたり、クルクルと円を描くようにしたりして使いましょう。

歯間ブラシ

歯間ブラシは、針金にナイロン毛をつけたものやゴム製の小さなブラシです。

段差がありガタガタしている歯面や、歯間のような狭い部分に残った汚れを落とすのに適しています。ブラケット周りや歯科矯正用のアンカースクリュー周辺のブラッシングもバッチリです。

前後に出し入れするように小刻みに動かしながら汚れを取りましょう。

矯正用フロス

通常の指巻タイプや持ち手付きのフロスは、ワイヤーがあるためうまく通すことができません。
しかし矯正用フロスであれば、ブラケットとワイヤーの間に器具を入れて歯間の汚れを取り除くことができます。
動かし方は通常のフロスと同じで、のこぎりを引くように前後左右に動かしてください。

ワイヤー矯正中の食事について

ワイヤー矯正治療中に下記の食べ物を摂取すると、矯正装置を破損させるリスクがあったり、矯正装置と歯の間に挟まって虫歯や歯周病を引き起こすリスクがあるため、十分に注意してください。
  • お煎餅やナッツ類などの固い食べ物
  • ガムやキャラメルなどの粘着性が高い食べ物
  • 骨付き肉
  • フランスパンなどの固いパン
  • イカやスルメのように前歯で噛み切る食べ物
  • パスタやラーメンなどの麺類
  • ほうれん草やニラのような繊維質の食べ物
  • きのこ類
  • ステーキ
ワイヤー矯正治療は、矯正の範囲や歯並びの程度など個人差がありますが、治療に1年以上かかることが一般的です。1年以上、これらの食べ物を全く食べないのは非現実的で、難しいでしょう。

これらの食べ物を摂取する際には、下記の6つのポイントに気をつけてください。
  • 小さく、細かく切って食べやすくする
  • 前歯ではなく奥歯で噛むように習慣づける
  • 食事中に口内を飲み物で洗い流すようにする
  • 歯に挟まりにくく、柔らかい食べ物を口にするように心がける
  • 固い食べ物は煮込んで食べる
  • 少しずつ食べる
矯正治療中の食事のコツとおすすめの食べ物についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみましょう。

リテーナー(保定装置)のケアについて

ワイヤー矯正治療の後期には、ワイヤーとブラケットを外して歯並びが後戻りしないようにするために、リテーナーと呼ばれる保定装置を1年以上に渡って装着する必要があります。

リテーナーにも種類がありますが、取り外し式のリテーナーは、毎日、専用の洗浄剤を使って洗ってください。研磨剤が入っている歯磨き粉をつけて磨いてしまうと傷がつき不衛生になるため、使用しないでください。
また、洗浄時には熱湯で洗わないように気をつけましょう。リテーナーはプラスチック製のため、熱湯によって変形して使えなくなってしまう恐れがあるからです。

まとめ

ワイヤー矯正治療を受けている間は、歯磨き、食事、そしてリテーナーの管理などホームケアで気を付けるべき点が数多くあります。

ホームケアの手間や時間を考えると、ワイヤー矯正よりマウスピース矯正の方が楽かなと感じる方もいらっしゃいます。
マウスピース矯正は装着時間などをご自分で管理する必要があります。
どちらの矯正方法がご自分に向いているか、歯並びの状態も含め、最適な矯正治療を選択しましょう。
どちらの矯正治療を選んだとしても、自宅でのケアは必要になります。
まずは、ドクターに相談して、ご自身に合った矯正治療方法を選んでください。

そして、ワイヤー矯正を選んだ方はこの記事を参考にしながら、しっかりとホームケアをしましょう。
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