マウスピース矯正は目立たないって本当?

目立ちにくい矯正として近年人気があるマウスピース矯正は、透明な樹脂(ポリウレタン)製の装置(アライナー)をはめて、歯並びを整えていく矯正方法です。

食事や歯磨きの時に外せるため、食事制限がなく歯磨きがしやすいことが特徴の一つです。

目立たないと聞くものの、本当に目立たないの?と思う方もいるでしょう。歯列矯正は治療期間が長いため、可能ならば目立たないもので治療したいものだと思います。

今回は、マウスピース矯正の見た目や、本当に目立たないのかについて解説していきます。

マウスピース矯正が目立たないと言われる理由

マウスピース矯正が目立たないと言われる理由はいくつかあるのでお伝えしていきます。

1:アライナーが透明

アライナーは透明な樹脂でできています。よく見ると何かを装着していることは分かりますが、話している時に相手の歯をじっくり見る方はほぼいないため、「言われない限り気づかなかった」という意見が多いです。

そのため、目立たない矯正と言えるでしょう。

2:アライナーが薄い

スポーツ用や歯ぎしり対策で使うマウスピースと比べると、マウスピース矯正で使用するアライナーは1mm以下と薄いものです。

当院で取り扱っているインビザラインに関しては、アライナーの厚さは0.5mmのため、装着した際の光沢感は出ますが、歯とアライナーの隙間が少なく、そこまで違和感がでません。

そのため、目立ちにくくなります。

3:アライナーをこまめに交換する

樹脂製のものは長く使っていると着色したり変色します。しかし、マウスピース矯正で使用するアライナーは基本的には1〜2週間、長くても1ヶ月ほどで交換していくため、着色したり変色はほとんどしないでしょう。

4:取り外しができる

マウスピース矯正は取り外しができることがメリットの一つです。大事なイベント時は外せるため、矯正していること自体、気づかれないこともあります。

また、少しでもアライナーの変色や着色を防ぎたい場合は、コーヒーやお茶を控える、または飲む時にもアライナーを外す、マウスピース専用の洗浄剤を使用とよいでしょう。

しかし、頻繁にアライナーを外してしまうと矯正の効果がなくなってしまうため、1日20時間の装着は守り、どうしても外したい予定がある場合は事前に歯科医師に相談しましょう。

マウスピース矯正が目立つ場合もある?

目立たないと言われているマウスピース矯正でも、周囲から気づかれたり、一時的に目立つ場合があります。それぞれのケースをみていきましょう。

1:アタッチメントがでこぼこしている

アタッチメントとは、アライナーと歯の密着度を高めるための補助パーツで、アタッチメントがあることで効率的に歯を動かせます。歯と同系色または透明な歯科用プラスチック(コンポジットレジン)製の小さな突起物で、歯の表面に装着します。

アタッチメントを装着した歯は立体感が出て、でこぼこしてしまい、歯の表面に影ができるため気になる場合があります。

アタッチメントの形は四角や半月型があり、歯を回転させる、角度を変えるなど、目的によってアタッチメントの大きさや形、目立ち具合が変わってきます。

どうしてもアタッチメントを装着したくないときはアタッチメントなしで治療することも可能ではありますが、うまく歯が動かせなかったり治療期間が長くなることもあります。

治療中にアタッチメントが目立つか気になる場合は、事前に行うシミュレーションで確認できるため、歯科医師に相談してみてください。

2:アタッチメントが着色する

アタッチメントは、歯の色に合わせたりするため最初は目立ちにくいのですが、歯科用プラスチック製のため、経年変化により変色してしまいます。

また、コーヒーやお茶、カレーなどの色の濃い飲食物を頻繁に摂取しているとアタッチメントの周りが黄ばんだり汚れたりします。

着色があることでアタッチメント周囲の立体感が増し、目立ちやすくなります。

3:ゴムがけ

ゴムがけは、出っ歯や受け口、噛み合わせを改善するために、上下を結ぶようにつけるものです。ゴムの太さやかけ方は様々ですが、口を開けたときに見えるため目立ってしまいます。

ご自身で取り外しし、食事や歯磨き以外は装着しているものですが、写真を撮る時や大事なイベント、スピーチやプレゼンなど、少しの間であれば取り外しが可能です。

4:抜歯後の隙間

マウスピース矯正をするにあたって、患者様の希望や仕上がりを考慮して歯科医師が必要と判断した場合に抜歯をすることがあります。
抜歯をすると、傷口が落ち着くまでアライナーを入れられないため、口を開けた時に歯がない箇所が目立ってしまいます。また、場合によっては歯がない箇所から空気が漏れたり舌の当たる感覚が変わり、発音や滑舌に影響が出ることがあります。

アライナーを入れる矯正治療が始まると歯が動くことで少しずつ隙間が閉じ、半年〜1年ほどで抜歯後の隙間は気にならなくなるでしょう。

マウスピース矯正を少しでも目立たなくするには

マウスピース矯正中で自分で少しでも目立たなくする方法はあるのでしょうか?

アライナーの手入れをこまめにする

アライナーが変色する前に交換=目立たないと前述しましたが、アライナーがまったく変色しないという訳ではありません。

そのため、少しでもアライナーの見た目をきれいに保つためには、日頃からのこまめなお手入れが大切になります。

アライナーを洗う時は、流水下で指の腹ややわらかい歯ブラシで汚れを落としましょう。
この時、かたい歯ブラシを使ったりゴシゴシ強い力で磨く、研磨剤配合の歯磨きを使ってしまうとアライナーに傷がつき、傷によってくすんで透明感がなくなったり着色が入り込んで、アライナーが目立ってしまうため気をつけましょう。

また、薬局などで販売されているマウスピース洗浄剤を使ってお手入れするのもよいでしょう。

アタッチメントの周囲を丁寧に磨く

アタッチメントの周りは汚れがつきやすく、歯磨きもしにくい箇所になります。汚れが取り除けないことでアタッチメントの着色が目立つ場合があります。また、アタッチメントはでこぼこしているので、着色すると目立ちやすく、入念なお手入れが必要です。
歯磨きの際は歯ブラシだけでなくポイント磨き用のブラシ(タフトブラシ)を併用するとよいでしょう。

また、矯正治療中にクリーニングを受けることで、アタッチメント周囲や歯の表面の着色を取ることができるので、定期的にクリーニングを受けることもおすすめです。

飲食物に気をつける

アタッチメントを装着している場合、食べ物や飲み物に気をつけることも対処法の一つです。

アタッチメントの素材であるコンポジットレジンは水分を取り込む性質があるため、コーヒーやお茶、赤ワインなど色の濃いものを摂取すると着色や変色しやすいです。

食事に制限がないのが特徴でもあるマウスピース矯正ですが、アライナーやアタッチメントの着色を気にする方は、矯正治療中はなるべく着色の心配が少ない飲食物にしたり、頻度を減らしてみましょう。

まとめ

マウスピース矯正は本当に目立たないのかについて解説しました。

マウスピース矯正で使用するアライナー自体は薄くて透明、歯にフィットするためほとんど目立たないと言えるでしょう。
そのため、治療中の見た目が気になるからと歯列矯正がなかなかできなかった方にはおすすめな矯正方法の一つです。

しかし、アライナー以外のアタッチメントやゴムといった補助パーツを使用する場合は目立ってしまうかもしれません。補助パーツは歯を効果的・効率的に動かすためには必要なものです。
基本的にはどの補助パーツも極力目立たないように歯と同系色や透明なものを使用していますが、目立ちたくないからという理由だけで装着しないことを選択してしまうと、結果的に理想の歯並びにならないことがあります。

治療中の見た目が気になる場合は、カウンセリングやシミュレーション時に確認するだけでなく、治療が始まってからも、心配なことなどは歯科医師に相談することが大切です。

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