矯正治療中も電動歯ブラシは使える?注意点と正しい磨き方を解説

ワイヤー矯正を検討されている人の中には、治療中でも電動歯ブラシを使用して大丈夫なのか気になるところだと思います。

ワイヤー矯正は歯の表面に装置を装着するため、装置を壊してしまうのではないかといった不安をお持ちではないでしょうか。

結論から申し上げると、ワイヤー矯正中でも電動歯ブラシは使用できます。ただし、使用する際は注意点を守り、正しい方法で使用しなければなりません。

そこで今回は、ワイヤー矯正中の電動歯ブラシについて、注意点と正しい磨き方を解説します。

ワイヤー矯正中も電動歯ブラシの使用はOK

ワイヤー矯正は、器具を取り外せないことから磨き残しが生じやすいといったデメリットがありますが、電動歯ブラシを使用することでお口の中を清潔に保てる効果が期待できます。

電動歯ブラシの小刻みな振動が、装置と歯の間に残った食べかすなどを効率的に掻き出してくれるからです。

ただし、使用にはいくつかの注意点を守らなければなりません。次の項目ではワイヤー矯正中に電動歯ブラシを使用する際の注意点を解説します。

ワイヤー矯正治療中に電動歯ブラシを使う際の注意点

ワイヤー矯正治療中に電動歯ブラシを使用する際は、下記の注意点を守りましょう。

  • 振動が強すぎる電動歯ブラシは使用しない
  • 強く当てすぎない
  • 磨いた気にならないように注意

それぞれ詳しく解説します。

振動が強すぎる電動歯ブラシは使用しない

ワイヤー矯正中は、振動が強すぎる電動歯ブラシの使用を避けましょう。振動が強すぎる電動歯ブラシは、歯ぐきや装置を傷つける可能性があるからです。

矯正治療中は1分間に1万回〜3万回程度振動する電動歯ブラシを使用しましょう。

強く当てすぎない

矯正治療中に電動歯ブラシを使用する際は、ブラシを強く当てすぎないように注意してください。強く当てすぎてしまうと、下記のトラブルにつながる恐れがあります。

  • 装置を壊す可能性がある
  • 歯ぐきの退縮につながる

また、電動歯ブラシの中には「反復回転式」というタイプのものがありますが、このタイプは装置に引っかかって壊れる可能性があるため、使用を避けることをおすすめします。

磨いた気にならないように注意

電動歯ブラシは、通常の歯磨きよりよく磨けるイメージがあるかもしれませんが、それだけで隅々まで磨けていると過信するのは禁物です。歯と歯の間や矯正装置の隙間、歯ぐきの際などが磨きにくい点は、通常の歯ブラシと変わりありません。

歯磨きの際は、歯間ブラシやタフトブラシを使用して細かな部分も磨きましょう。

矯正中の電動歯ブラシを使った正しい磨き方

電動歯ブラシはワイヤー矯正中でも歯を効率的に磨けるデンタルグッズですが、正しい方法で使用しないとトラブルの原因となります。矯正治療中の電動歯ブラシを使った正しい歯の磨き方は次のとおりです。

  • 毛先は軽く当てるだけ
  • 使用時間を守る
  • 歯ブラシを45度の角度で歯ぐきとの際に当てる
  • 歯間ブラシやタフトブラシで仕上げ磨きをする

それぞれ詳しく解説します。

毛先は軽く当てるだけ

電動歯ブラシは1分間に数万回の速さで自動振動しているため、毛先を軽く当てるだけで十分汚れを落とせます。強く当てると歯や歯ぐき、装置を傷めてしまう恐れがあるので注意しましょう。

横磨きをしない

電動歯ブラシは、通常の歯磨きのように横方向へゴシゴシと磨く必要がありません。電動歯ブラシは、文字通り自動で振動してブラッシングしてくれるからです。

電動歯ブラシを使用する際は、毛先を軽く当てて移動させるように歯を磨きましょう。

使用時間を守る

電動歯ブラシを使用した歯磨きは、2〜3分間を目安に行いましょう。多くの電動歯ブラシは、使用時間を2分程度に収めるよう推奨しています。

使い慣れていないうちは2分程度で磨き切ることが難しいかもしれませんが、口腔内を4分割し、それぞれ30秒〜45秒で磨くようにすると、2〜3分程度で収まります。

電動歯ブラシを45度の角度で歯ぐきとの際に当てる

電動歯ブラシを45度の角度で歯と歯ぐきの境目に当てると、磨き残しを防げます。電動歯ブラシを傾けて動かすことで歯ぐきのラインに沿って磨くことができ、食べかすやプラークを効果的に取り除くことができるからです。

矯正治療中はお口の中に汚れが残りやすく、虫歯や歯肉炎のリスクが高まりますが、正しい方法で歯を磨くことでこれらのリスクを抑えることが可能になります。また、適度に歯ぐきをマッサージすることで、血行が促進される効果も期待できます。

歯間ブラシやタフトブラシを併用する

前述のとおり、電動歯ブラシは手動の歯ブラシよりもよく磨けると過信するのは禁物です。歯と歯の間や装置の隙間にある汚れは、電動歯ブラシだけでは落としきれないからです。

落としきれなかった汚れは当然虫歯や歯肉炎の原因となります。矯正治療中は電動歯ブラシだけに頼らず、歯間ブラシやタフトブラシを併用して歯と装置の周りを磨きましょう。

ワイヤー矯正治療中におすすめの電動歯ブラシの選び方

ここまでワイヤー矯正治療中の電動歯ブラシについて、注意点や正しい方法について解説してきました、電動歯ブラシはどのようなものがおすすめなのでしょうか。

ここではワイヤー矯正治療中におすすめの電動歯ブラシの選び方を、下記のポイントに沿って解説します。

  • 音波電動ブラシまたは超音波電動ブラシ
  • ブラシが柔らかい機種
  • ブラシヘッドが小さい機種
  • ハンドルが長めの機種
  • ブラケット専用のブラシがついた機種

それぞれ詳しく見ていきましょう。

音波電動ブラシまたは超音波電動ブラシを選ぶ

電動歯ブラシは主に高速運動電動式、音波式、超音波式とタイプが分かれていますが、矯正治療中は音波式または超音波式の電動歯ブラシがおすすめです。二つのタイプにはそれぞれ下記のようなメリットがあります。

  • 音波式は音波の高速振動により、ブラシが接触していなくても水分があれば周囲2mmまで汚れを落とすことができる
  • 超音波式は歯と細菌の結合を弱め、頑固な細菌の組織を破壊しやすくする

矯正治療中は磨き残しによる虫歯や歯周炎のリスクが高まるため、電動歯ブラシを使用する際は上記の2つのタイプで対策していきましょう。

ブラシが柔らかい機種を選ぶ

矯正治療中に電動歯ブラシを使用する際は、ブラシが柔らかい機種を選びましょう。硬いブラシを使用すると、歯と歯ぐき、矯正装置を傷つける恐れがあります。

ブラシヘッドが小さい機種

電動歯ブラシを選ぶ際は、ブラシヘッドが小さい機種がおすすめです。ブラシヘッドが小さいタイプは取り回しが良く、矯正装置の隙間や歯の裏側などの狭いスペースも磨きやすいといったメリットがあります。犬歯〜奥歯の矯正装置が装着された部分は特に磨きにくいため、小さいブラシヘッドの方の使用をおすすめします。

ハンドルが長めの機種

矯正治療中はハンドルが長めの電動歯ブラシを選びましょう。ハンドルが長いタイプは奥歯までしっかりとどき、お口全体の清掃効果を高めます。

また、長いハンドルは歯磨きの際にかかる圧力を均等に分散させるため、歯や歯ぐき、矯正装置を傷つけるリスクを抑える効果が期待できます。

ブラケット専用のブラシがついた機種

電動歯ブラシの中には、ブラケット専用のブラシがついた機種も販売されています。ブラケット専用ブラシは、矯正装置周辺の歯磨きに特化して設計されているため、ワイヤー矯正中の歯磨きにおすすめです。

まとめ

いかがでしたか。

今回はワイヤー矯正中の電動歯ブラシの使用について、注意点や正しい使い方、おすすめの選び方などを解説しました。

ワイヤー矯正中は電動歯ブラシを使用しても問題ありませんが、注意点をしっかり守る必要があります。

電動歯ブラシを正しく使用し、効率的にお口の健康を守っていきましょう。

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