矯正はしたいけど目立つのは嫌!目立たない矯正治療を解説
「歯並びの悪さが目立つから矯正治療がしたい」
「でも矯正装置のせいで口元が目立つのは嫌」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
矯正治療には目立たない装置を使用した治療方法があります。
本記事では、口元が目立たない矯正治療の方法とそれぞれの特徴を解説します。後半では選び方や治療の流れも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
矯正治療のメリット
矯正治療は、自信を持って笑顔で過ごせるようになるだけでなく、歯周病や虫歯を予防し、健康的な生活を送ることが期待できる治療です。
また、歯並びが良くなることで噛み合わせが正しくなり、しっかりと噛めるようになることで消化がスムーズになります。
このように、全身の健康にも良い影響を与えることから、単なる見た目の変化だけでなく、QOL(生活の質)の向上にもつながる、一生ものの投資と言えるでしょう。
しかし、矯正治療では装置が目立つことや、人からの視線が気になると感じる方も多いと思います。次に、目立たない矯正治療について解説します。
目立たない矯正治療
矯正治療というと、歯の表面に装着するワイヤーが目立つという印象をお持ちの人が多いかもしれません。
しかし、実際にはさまざまなタイプの装置があり、口元を目立たせずに治療ができる方法もあります。
口元が目立たない矯正治療は次のとおりです。
- マウスピース矯正
- 舌側矯正
- セラミックブラケット
以下は、それぞれの装置の特徴と費用を、一般的なワイヤー矯正と比較した表です。
特徴 |
費用相場 |
|
一般的なワイヤー矯正 |
幅広い症例に対応可能だが、口元が目立つ |
30万円〜150万円 |
マウスピース矯正 |
クリアタイプのマウスピース型装置で口元が目立たない |
35万円〜100万円 |
舌側矯正 |
歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着することで外から見えづらい |
40万円〜180万円 |
セラミックブラケット |
白いセラミック製ブラケット。ワイヤーも白いものにすることで目立たなくなる |
30万円〜130万円 |
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用して歯を移動させる矯正方法です。複数のマウスピースを作製し、数週間ごとに交換して歯並びを整えます。代表的なマウスピース矯正には「インビザライン」があります。
装置の特徴 |
透明なクリアタイプ |
費用 |
|
治療期間 |
3ヶ月〜3年 |
マウスピース矯正のメリット
透明なマウスピースを使用するため、周囲に矯正治療をしていることが分かりにくく、見た目を気にされる方におすすめです。また、食事や歯磨きなどの際に取り外しができるため、生活に大きな支障なく治療を進めることができます。
ワイヤー矯正と比較して、違和感や痛みも少ないため、快適に治療を受けられます。マウスピース矯正は、見た目を気にせず快適に歯並びを改善したい方にお勧めの治療法と言えるでしょう。
マウスピース矯正のデメリット
マウスピース矯正は見た目が気になりにくく、痛みも少ないというメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
まず、治療効果を得るためには、1日20時間以上の装着が必要です。装着時間を守らないと治療計画通りに歯の移動が進まない場合があります。
また、マウスピースをつけたまま飲食することはできず、口にする場合は水や白湯など、着色しにくい飲み物に限られます。
さらに、マウスピース矯正はすべての歯の矯正に対応できるわけではなく、大きな歯の移動には不向きなケースもあります。
舌側矯正
舌側矯正とは、歯の裏側にワイヤー装置を装着し、歯を移動させていく治療方法です。大きく口を開けない限り人から見えることはなく、目立たない矯正治療を希望する人に選ばれています。
装置の特徴 |
歯の裏側に装着する |
費用 |
|
治療期間 |
6ヶ月〜3年 |
舌側矯正のメリット
舌側矯正は、歯の裏側に装置をつけるため、見た目が気にならないのが最大のメリットです。会話や笑顔を見せても装置が目立ちにくく、結婚式や卒業式など特別な日も安心して過ごすことができます。
また、装置が唇の裏側にあたることも少なく、口内炎になりにくいという特徴もあります。さらに、前歯を後方に動かすのが得意なため、出っ歯でお悩みの方にもおすすめです。
舌側矯正のデメリット
舌側矯正は装置が舌に触れるため、違和感を感じる場合がありますが、数週間で慣れることが多いです。また、歯の裏側に装置が付いているため、歯磨きがしにくく、丁寧なケアが必要になります。
さらに、歯科医師の技術力や手間が求められるため、費用も表側矯正に比べて高額になる傾向があります。
セラミックブラケット
セラミックブラケットとは、従来の金属製のブラケットを、歯の色に近いセラミックに置き換えて歯を移動させる矯正装置です。
セラミックは、耐熱性や耐薬品性に優れており、歯にやさしい素材としても知られています。
矯正治療では、このセラミックブラケットにワイヤーを通し、歯に力を加えて少しずつ動かしていくことで、歯並びを整えていきます。
装置の特徴 |
歯の色に近いため目立ちにくい |
費用 |
|
治療期間 |
1年〜3年 |
セラミックブラケットのメリット
セラミックブラケットは、歯の色に近い白色をしているため、従来の金属製のブラケットに比べて、見た目が目立ちにくいのが大きな特徴です。
また、セラミックは汚れがつきにくく、着色や変色もしにくいという特徴もあるため、常に清潔な状態を保てます。
さらに、金属アレルギーの心配がないため、安心して治療を受けることができます。
セラミックブラケットのデメリット
セラミックブラケットは金属製のブラケットに比べて強度がやや劣り、まれに割れてしまうケースがあります。そのため、硬いものを噛んだり、強く力が加わるような行為は避けるといった注意が必要です。
また、セラミックブラケットは金属製のものよりも厚みがあるため、口の中に装着した際に違和感を感じる方もいます。さらに、セラミックブラケットは高価な材料で作られているため、費用が金属製のブラケットよりも高額になる傾向があります。
目立たない矯正治療の選び方
ここまで目立たない矯正治療の方法として、マウスピース矯正・舌側矯正・セラミックブラケットのそれぞれの特徴を解説してきましたが、どれを選んだら良いのかわからないという人もいると思います。
ここでは選び方のポイントについて見ていきましょう。
取り外し式か固定式か
矯正治療の方法を選ぶ上でまず知っておきたいのは、装置が取り外せるか固定式かの違いです。取り外し式は食事や歯磨きなどの際に自由に外すことができるため、生活に大きな制限はありません。しかし、自己管理が必要で、装着時間を守らないと効果が出にくいです。
一方、固定式は歯科医院に行かなければ外すことができません。また、汚れがたまりやすかったり、外れないように硬いものを食べるのは避けるなど、生活の中でいくつかの制限が生まれます。その反面、常に歯に矯正力がかかったり、装置を着け忘れるといったことはありません。
症例の難易度によって選べない治療方法がある
矯正治療は、歯並びの状態や動かす歯の本数、歯の移動距離など、症例によって難易度が大きく異なります。目立たない矯正治療を希望される方も多いですが、すべての症例で目立たない矯正治療が選択できるわけではありません。
例えば、歯を大きく移動させる必要があるケースや、歯の根が短いケースなどでは、より安定した治療を行うために、従来のブラケットを使った矯正治療が適している場合があります。
また、マウスピース矯正のように歯を少しずつ動かしていく治療法は、歯の移動量が大きい症例の場合には、治療期間が長くなってしまう可能性もあります。
当院の目立たない矯正治療と治療の流れ
当院では、目立たない矯正治療として下記の矯正方法に対応しています。
- インビザライン(マウスピース矯正)
- 舌側矯正
ここでは例として、インビザラインで治療するケースの流れをご紹介します。
- 無料相談:実際にお口の中を拝見し、治療方針・治療期間・お見積もりなどをご提案します。
- 検査:口腔内スキャナーによるデータ採集、口腔内・顔面・X線写真の撮影を行います。
- 治療計画立案:検査内容を基にシミュレーションを行い、治療計画をお伝えします。
- 装置装着:1〜2ヶ月分のマウスピース矯正装置をお渡しします。
- 通院:約10日間隔でマウスピースを交換していただき、2ヶ月後にご来院いただきます。問題なければ次の2ヶ月分のマウスピースをお渡しします。
- 保定:最終ステップのマウスピースをそのまま保定装置として使用していただきます。
- 治療終了:後戻りなどの問題がないことを確認し、治療を終了します。
目立たない矯正治療で理想の歯並びに
従来の矯正治療といえば、大きな金属のブラケットが目立つのが一般的でした。そのため、「矯正治療=目立つ」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、現代の矯正治療は大きく進化しており、ほとんど目立たない治療法が数多く存在します。
もちろん、全てのケースで目立たない矯正治療が可能なわけではありませんが、個々のケースによっては希望通りの方法で理想的な歯並びを手に入れられる可能性があります。
目立たない矯正治療をお求めの方は、まずは歯科医院へ相談しましょう。