マウスピースで前歯の部分矯正はできる?

「前歯だけの部分矯正ってできるの?」
「前歯だけ矯正したいけど、マウスピースで矯正することは可能?」

部分矯正に興味がある皆さんは、このようなお悩みや疑問をお持ちではないですか?

この記事では、前歯のマウスピース矯正とはどのようなものであるのか、治療期間・費用の目安、前歯のマウスピース矯正が向いている人や不向きな人の特徴などについて解説します。

前歯のマウスピース矯正の特徴とは?

新型コロナウイルスによってマスクの着用が浸透しているため、マスク生活で口元を隠せるうちに矯正をしてしまおうと考える方が増えています。
また、これまでは歯の矯正というと全体矯正しか選択肢がなく、非常に高価な治療というイメージを持たれていました。しかし、部分矯正の誕生によって、時間と費用がかかる矯正といったイメージが変わってきています。

それでは、今回のキーワードである、前歯の部分矯正について解説します。

前歯とは、中央の前歯から3番目の犬歯(糸切り歯ともいいます)まで上下合わせて12本の歯のことを指します。
前歯の部分矯正で対応しているのは、一般的にこの12本の歯になります。

「前歯のマウスピース矯正」と聞くと前歯だけに被せるマウスピースを想像するかもしれませんが、そのようなマウスピースはありません。
前歯の部分矯正でも、歯列全体に被せるマウスピースを用いた治療を行うことが一般的です。

前歯のマウスピース矯正では、改善できる歯並びと向いていない歯並びがありますので、ご紹介します。

すきっ歯(空隙歯列)がある、軽度の叢生(歯のがたつき)がある、軽度の出っ歯(上顎前突)、捻れて生えている歯(捻転歯)があるといった場合はマウスピースを使用した部分矯正に対応しています。

一方で、奥歯の噛み合わせに問題がある、矯正時に抜歯をする必要がある、重度の歯周病といったケースはマウスピースでの部分矯正には向いていないと言えるでしょう。
まずは歯科医院に行って、ドクターに部分矯正に対応している歯並びかどうか相談しましょう。

マウスピースを使った前歯の矯正のメリット

マウスピースを使用した前歯の矯正のメリットは下記の4点です。

  • 短い期間でかつコストを抑えることができる
  • 目立たない
  • 金属アレルギーの方も安心して使える
  • 口腔内を衛生的かつ清潔に保てる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

短い期間でかつコストを抑えることができる

前歯のマウスピース矯正の治療期間は、個人差はあるものの3ヶ月〜1年ほどです。全体矯正が1〜3年かかることと比較すると治療期間がかなり短いため、近年結婚式や入学式といったライフイベントに向けて治療をする方も増えてきました。

また、通院回数は1〜3ヶ月に1度のペースです。ワイヤー矯正の場合、毎月1度は通院する必要があることからも、マウスピースでの部分矯正は忙しい方にぴったりの治療法であると言えます。

治療期間の短縮は治療にかかるコストを下げることにもつながります。身体的負担、経済的負担いずれも軽くなる点がメリットと言えるでしょう。

目立たない

マウスピースには薄くて透明な素材が使われています。そして、上記にもありますが、現在マスクを着用する生活をしていることからもマウスピース矯正は目立たず、周囲に気づかれにくいという点がメリットです。

金属アレルギーの方も安心して使える

金属アレルギーをお持ちの方はワイヤー矯正ができない可能性がありますが、マウスピース矯正であればそのような心配はありません。

これまで、金属アレルギーを理由に矯正治療を諦めていた方も、マウスピースによる前歯の部分矯正にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

口腔内を衛生的かつ清潔に保てる

マウスピースは取り外しが可能です。そしてマウスピースそのものを洗浄することができるため非常に衛生的です。食べかすが残りやすく、歯磨きがしづらいワイヤー矯正と比較しても虫歯や歯周病にかかりづらいという強みがあります。

マウスピースを使った前歯の矯正のデメリット

つづいて、マウスピースを使った前歯の矯正のデメリットは下記の3点です。

  • 重度の不正歯列には対応できない
  • イメージしていたものとは異なる歯並びになることもある
  • 後戻りしやすい

それぞれのデメリットについて1つずつ解説します。

重度の不正歯列には対応できない

奥歯の歯並びが悪くて噛み合わせが整っていない場合は、ドクターから部分矯正ではなく全体矯正を受けることを勧められるでしょう。

イメージしていたものとは異なる歯並びになることもある

部分矯正はその名の通り、一部の歯を動かすだけの治療です。そのため、最終的に歯のバランスが悪くなってしまい、期待していた程の見栄えにならない可能性があります。

全体矯正と比較すると前歯の部分矯正はコストを抑えることができますが、保険が適用されないため高額な治療であることには変わりはありません。治療後に後悔することがないように、ドクターとよく相談してから治療を受けるようにしましょう。

後戻りしやすい

前歯の部分矯正をしても、歯並びの悪さが歯列全体によるものである場合は、部分矯正後に後戻りしてしまう可能性があります。

このようなことを防ぐためには、治療を開始する前にきちんとドクターに相談し、矯正終了後もドクターの指示通りに後戻りを予防する保定装置の装着が必要です。

前歯のマウスピース矯正に関するFAQ

最後に前歯のマウスピース矯正に関するよくある質問と、その回答をご紹介します。

前歯の部分矯正に保険は適用される?

残念ながら前歯のマウスピース矯正に保険は適用されないため、自費での治療になります。

前歯のマウスピース矯正は医療費控除の対象になるのか?

医療費控除の対象になります。医療費控除(年間10万円以上の医療費を支払うと受けられる控除)については領収書や医療費控除の明細書が必要になるので、必ず保管しておきましょう。詳細は歯科医院や最寄りの税務署に相談してみてください。

マウスピースの装着時間は?食事中はマウスピースを外す?

毎日20時間以上のマウスピース装着を推奨しています。歯磨きや食事の際はマウスピースを外してください。

装着時間を守らないと効果が出にくく、治療が長引く原因にもなるので気をつけましょう。

前歯のマウスピース矯正は痛い?

ワイヤー矯正と比較すると、マウスピース矯正で感じる痛みははるかに少ないため身体的負担は少ないと言えるでしょう。

まとめ

歯並びの悪さが軽度であれば、前歯のマウスピースを使用した部分矯正は可能です。しかし、その際に用いるマウスピースは前歯だけを覆うものではなく、歯列全体を覆うものになるので気をつけてください。

全体矯正と比較すると、部分矯正は治療にかかる時間や費用もかからないため負担が少ないです。マスク着用生活で歯列矯正が目立たない今こそ、部分矯正にトライしてみませんか?

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