歯の着色汚れをきれいにしたい。歯科医院でのクリーニングがおすすめ!
あなたの歯は黄ばんでいたり、茶色い着色汚れがついていませんか?
「ステイン」とはタバコのヤニや飲食物によって引き起こされる着色汚れのことをさします。歯にステインが付着していると顔色が悪く見えてしまったり、清潔感がないように見えてしまうため、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ステインが付着する理由とその要因、歯科医院で行っているクリーニングのメリット、種類、費用の目安などをご紹介します。
ステインに悩まされている方は必読です!
ステインが付着する理由とその要因
ステインとはタバコのヤニや下記の飲食物によって引き起こされる茶色い着色汚れのことをさします。
- ワイン
- コーヒー
- 紅茶、緑茶、烏龍茶
- チョコレート
- カレー
これらの飲食物に含まれるポリフェノールやタンニンと、唾液に含まれるタンパク質が結合することでステインとなってしまいます。
そして、ステインは少しずつ歯に付着し蓄積していくため、時間が経つほど落としにくくなるという特徴があるので、注意が必要です。
歯の表面に付着したステインは歯磨きで落とせるかもしれませんが、歯間に蓄積したステインは簡単に落とすことができません。
歯に付着したステインを除去してきれいにするには、歯科医院でのクリーニングをおすすめします。
歯科医院のクリーニングのメリットは?
歯に付着したステインは、歯科医院のクリーニングで除去し、きれいにすることができます。歯科医院でクリーニングをするメリットは下記の通りです。
- 歯間や奥歯など、普段の歯磨きでは取りづらい部分の汚れまできれいにしてもらえる
- 歯や歯茎を傷つけることがない
- 保険適用のクリーニングであれば費用の負担を抑えられる
クリーニングは保険適用のクリーニングと自費でのクリーニングに分けることができます。
保険適用のクリーニングは費用の負担を抑えることができるので、気軽に取り組める点がメリットです。
一方で自費でのクリーニングは、保険適用のクリーニングよりもコストがかかりますが、ステインだけでなく歯垢や歯石まで落とすことができるので、虫歯や歯周病予防にもつながるでしょう。
クリーニングの注意点を理解することも大切です。
- クリーニング中に痛みを感じることがある
- ステインの付着具合によっては完全に落とせないことがある
- 場合によっては何回か通院する必要がある
- 保険適用の範囲が決められている
クリーニングの種類
歯科医院で行われるクリーニングの種類は下記の3つです。
- エアフロー・ジェットクリーニング
- スケーリング
- PMTC
それぞれのクリーニング方法についてご紹介します。
エアフロー・ジェットクリーニング
エアフロー・ジェットクリーニングでは、専用のパウダーをジェット水流を使って歯に吹き付けることでステインを落とします。歯や歯茎にダメージを与えることがないので安心です。
スケーリング
スケーリングとは、スケーラーと呼ばれる器具を使って歯石や歯垢を取り除くことです。着色だけでなく歯石や歯垢の除去も同時にできるため、歯の健康維持につながります。
PMTC (Professional Mechanical Tooth Cleaning)
PMTCとは専用の器具や薬剤を使用し、歯の表面を研磨しながら歯垢やステインを落とす歯面清掃のことを指します。歯面にステインが再付着しづらくなるというメリットがあります。
クリーニングにかかる費用の目安
歯科医院で行われている歯のクリーニングには保険適用と自費の2種類があるとご説明しました。
保険適用のクリーニングは、3割負担の場合であれば3,000円程度が目安です。「歯周病治療」が目的以外の場合、このクリーニングを受けられないので、治療を受ける前に保険適用のクリーニングかどうか、ドクターに確認しましょう。
自費でのクリーニングの場合は歯科医院によって異なりますが、5,000〜20,000円が目安になります。保険適用のクリーニングと比較すると高額になってしまいますが、歯石や歯垢も除去できるなど、保険でのクリーニングよりも徹底的に口腔内を清掃できます。
クリーニングとホワイトニングの違いは?
歯をきれいにするという目的は、クリーニングとホワイトニングも同じではと思う方がいるかもしれません。
歯のホワイトニングはその名の通り、歯を漂白して審美性を高める施術のことを指します。自由診療なので、ホワイトニングは保険が適用されません。
それに対してクリーニングは歯の汚れを落とすだけでなく、歯石や歯垢を除去して口腔内環境を整えます。つまり、歯を美しくするだけでなく、歯の健康を向上させることにもつながるのです。
クリーニングで口腔内をきれいにし、クリーニングで落ちないステインはホワイトニングによる治療で改善することもできるので、ホワイトニングについて興味がある方はドクターに相談してみましょう。
ホワイトニングの治療の種類と効果について詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてお読みください。
セルフケアでステイン付着を予防する方法
クリーニングやホワイトニングをしても、食生活や生活習慣を変えないと、再び歯にステインが付着してしまいます。セルフケアでステイン付着を未然に防ぐ方法について詳しく解説します。
歯を傷つけない
歯に傷があると、その傷口に色素が入り込んでしまい、ステインが付着しやすくなってしまいます。
歯を傷つけないようにするために、歯磨きをする際はゴシゴシと磨くのではなく優しく磨くように心がけましょう。
飲食後に歯磨きをする
飲食後に歯磨きをすることで、ステインの付着を防ぐことができます。毎食後の歯磨きが理想ではありますが、難しい場合は口をすすいだり、うがいをしたり、ガムを噛むこともおすすめの方法です。
ステイン付着の原因となる飲食物の摂取を控える
ステイン付着を引き起こす飲食物を控えることもポイントです。
完全に控えることは難しいかもしれませんが、飲食後に歯磨きやマウスウォッシュをするだけで大きな違いがありますので、早速実践してみてください。
タバコを吸わないようにする
タバコに含まれているタールは黒くて粘度が高いため、歯に付着してしまうとなかなか落とすことが容易ではありません。
理想は禁煙をすることですが、難しい場合は少しずつタバコの本数を減らすことから始めてみてはいかがですか。
研磨剤が粗い歯磨き粉は使用しない
研磨剤が粗い歯磨き粉とは、「ステイン除去」や「顆粒入り」と記載されている歯磨き粉です。「ステイン除去」が目的なのに何が悪いのかと疑問に思う方も多いでしょう。
粗い研磨剤が入った歯磨き粉を使用すると、使用直後は歯がツルツルになりますが、実は歯に小さな傷ができやすくなってしまいます。ご説明したように、歯に傷がつくとステインが付着しやすくなり、汚れが溜まりやすくなってしまうのです。特にゴシゴシと強く歯磨きをする方は注意して、低研磨と書かれている歯磨き粉にしましょう。
まとめ
歯のステインは歯科医院で行われているクリーニングできれいにすることが可能です。
歯科医院のクリーニングは2種類あり、それぞれ保険適用のクリーニングと、自費でのクリーニングです。
また、日常生活の中でも下記のようにステイン付着を未然に防ぐためのコツがあります。
- 歯を傷つけない
- 飲食後に歯磨きをする
- ステイン付着の原因となる飲食物の摂取を控える
- タバコを吸わないようにする
- 研磨剤が粗い歯磨き粉は使用しない
これらの点を踏まえて、きれいで健康的な歯を目指しましょう。