歯列矯正中にホワイトニングはできるのか?

歯のホワイトニングは、名前の通り歯を白くするための施術です。
歯並びをよくする歯列矯正と同じく、歯の見た目を改善させるためにホワイトニングを行いたいという患者さんも増えていますし、ホワイトニング専門の歯科医院も登場しているほどです。

歯並びと歯の色といった見た目の改善が一気にできたら嬉しいですよね。
ですが、実際には可能なのでしょうか?

そもそもホワイトニングはどういった施術なのかを知っておきましょう。
ホワイトニングの知識があれば、歯列矯正との折り合いも分かってきますよ。

ホワイトニングとは

歯のホワイトニングには、3つの方法があります。
歯科医院で行うホワイトニング、自分で薬剤を購入して行うホワイトニングなど、すぐに思い浮かべられるものがあるでしょう。

ホワイトニングの基本は「歯を脱色する」ことです。少しだけ難しく言えば、色素を分解することで歯を白く見せるため、分解するための薬剤や器具が必要になってくるのです。

加齢や日常習慣などで、歯に黄ばみができやすくなります。
こうした歯の黄ばみ・汚れを、歯を削ることなく元通りの白さ(あるいはそれ以上)にすることがホワイトニングなのです。

それぞれのメリットとデメリットも知っておくことで、自分に合った適切なホワイトニングを行っていきましょう。

①オフィスホワイトニング

歯科医院で行うホワイトニングです。
施術は歯科医師、もしくは歯科衛生士である有資格者が行います。
また、使用できる薬剤も効果が高いもの、ホワイトニング専用の照射器具を使うので、安心で安全といえるでしょう。

一回の施術でも効果を実感できることもメリットです。
1~2本も可能ですが、全体的に白くしたいなど、広範囲のホワイトニングをしたい場合には、細かく調整しながら進められるオフィスホワイトニングが良いでしょう。

デメリットは、ホワイトニング施術自体が保険適用外のため、全額自費ということです。
コスト的な負担と、歯科医院まで足を運ばなければならないことはデメリットと捉えられるかもしれません。

しかし、効果の高さや安全面ではこれ以上にない方法といえるでしょう。

②ホームホワイトニング

歯科医院で作った専用のマウスピースと薬剤を使って自宅で行うホワイトニングです。

家で行うホワイトニングと聞くと、店頭や通販などでホワイトニングを謳っている商品を購入し、自分で薬剤を塗布していくイメージもあるかもしれません。その場合もホームホワイトニングといえますが、ここでは「歯科医師の指示で自宅で行う」ホワイトニングと解釈してください。

自宅で継続することで少しずつ歯を白くすることが可能です。
オフィスホワイトニングと比べると効果が出るまでに時間がかかることと、自分で行わなければいけないので、やや手間がかかります。

しかし、薬剤は歯科医院で使用するものよりは濃度が落ちますが、店頭や通販で買うより効果があるものが使えますし、自分のタイミングでホワイトニングを行えることはメリットといえるでしょう。

なお、歯科医院での指導の場合はマウスピースを使用することがほとんどですが、自己責任だけで行うホームホワイトニングは薬剤の定着率がいまひとつで、効果も不十分に終わってしまう場合もあります。
歯科医師を頼ると、結果的に効率よくホワイトニングができるといえますね。

③デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。

オフィスホワイトニングが終了した後、自宅でもホワイトニングを続けるため、若干時間はかかりますが、色ムラが少なく、色戻りもしにくいメリットがあります。

このように、ホワイトニングには3つの方法があり、それぞれにメリットやデメリット、歯科医師に任せるか自分でやるかなどの違いがあります。

ご自分の都合、また目指したい歯の白さに向けてどれが良いか選んでいきましょう。

ホワイトニングについて分かったところで、矯正の話に移ります。
ホワイトニングは、歯の表面に薬を塗布する・専門の照射機器を使うといった特色を覚えて読み進めると理解が増しますよ。

矯正とは

現在は、2種類の矯正方法(施術方法)が主流となっています。
ひとつめは、以前からも良く知られている「ワイヤー矯正」です。
ワイヤー矯正とはどんなものかを解説しながら、ホワイトニングとの関係性にも触れていきましょう。

①ワイヤー矯正中はホワイトニングは「基本的にはできない」

ワイヤー矯正は、見た目の悪さが最大のデメリットとなって、矯正のハードルそのものを高くしてしまっていますが、軽微なものから重度の歯並びまで、幅広い症例の矯正に対応できるメリットを持ちます。

歯の表面にブラケットと呼ばれるワイヤーを通す装置を取り付けます。そうしてワイヤーを通していくのですが、ご想像の通り、ワイヤー矯正の場合は矯正が終わるまで装置を外すことはできません。
つまり、歯の表面にはブラケットが装着されたままです。

矯正中は装置が外せないため、歯磨きも難しくなり、歯の黄ばみが目立つようになります。ですから、矯正中でも同時にホワイトニングしたいという声も挙がるのですが、装置が歯の表面にある間はできないことがお分かりでしょう。

ワイヤー矯正が終わり、装置が外され、保定の段階からであればホワイトニングは可能です。

ただし、歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付ける場合は、ホワイトニングは可能です。
可能ではありますが、ワイヤー矯正の場合は「口呼吸になりやすい」特徴もあり、歯への汚れも付きやすいことに変わりはありません。
やはり矯正器具が外れるのを待ってからホワイトニングをしていく、という流れが良いでしょう。

もう一点、最近では矯正中でもホワイトニングが可能な製品も登場しています。
薬液がブラケットの下まで浸透することが可能になってきたのです。
しかし、やはり装置が付いていることで、歯にうまく密着せずまだらになってしまうこともあるでしょう。
そのため、ブラケットが外れてから(矯正治療に集中する)が良いことには変わりませんが、患者さんのご希望に応えるように技術力も進歩しています。

近い将来には、ワイヤー矯正中のホワイトニングも全く問題なくできますよ、という状況になるかもしれません。

②マウスピース矯正中はホワイトニングは「できる」

もうひとつの主流な矯正が「マウスピース矯正」です。

半透明のマウスピースを歯の表面にはめ、動かしたい歯を徐々に理想の位置へと誘導していくのです。ですから、段階的にマウスピースを変えていく必要があります。
初回で理想の歯並びを想定してマウスピースを製作するため、あとは毎日一定時間(20時間程度)マウスピースをはめていれば、食事や歯磨きの時などにはマウスピースを外してもOKと、日常での自由度が高いことも特徴です。

何より、マウスピースはほとんど目立たないため、ワイヤー矯正の見た目を気にしてしまう若い方には特にマウスピース矯正は人気となってきています。

ただし、症例がまだ少ないことがデメリットで、ごく一部の歯並びを良くしたいといった、部分矯正への対応が主とされています。

マウスピース矯正そのものにメリットとデメリットがあることはお分かりいただけたと思いますが、肝心なホワイトニングは、マウスピース矯正の場合は同時に行えます。
マウスピース(装置)を外してホワイトニング施術が行えるためです。

また、ホームホワイトニング・デュアルホワイトニングの場合は、使用しているマウスピースの内側にホワイトニング用の薬剤が入れられるのです。

ただし、場合によっては薬剤が溢れてしまう等のトラブルも起こり得るので、歯科医師と相談しながら決めていきましょう。

どうしても矯正とホワイトニングを並行させたい場合は、矯正方法でマウスピース矯正を選ぶしかありません。
若干の期間を考慮できるのであれば、ワイヤー矯正の装置が外れて保定期間にホワイトニングを行うことも可能でしょう。

どんな場合においても、歯科医師の助言は必要になってきます。
理想の歯並び、そして、理想の白い歯で輝く笑顔を取り戻すために、どのような施術を行ったらよいのか。ご自身の希望は持ちつつ、歯科医師に相談していきましょう。

そうすることで、ひとりひとりのご希望に合った、最適な「輝く歯」を手に入れることができるのです。

当院でもホワイトニングは行っております。ぜひ参考にしてください。
https://8wa.jp/whitening/

なお、当院では「クリニックホワイトニング」と呼んでいるものがオフィスホワイトニングに相当します。一般的に耳にするのはオフィスホワイトニングでしょう。

まとめ

歯並びも、歯の白さも、どちらも手に入れたいですよね。
歯は一生ものですし、外見の印象にも大きく影響します。

理想に向けてやりたいことは、ぜひ経験豊富な歯科医師に相談していきましょう。
効果や結果を大事にしていくこと、そして、体のことですから、安全や安心も意識していってください。

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