インプラント治療は後悔するって本当?後悔しないための5つのポイント
虫歯や歯周病などさまざまな理由で歯を失ってしまった場合、下記の3つの治療を受けることで失った歯を治すことができます。
- インプラント
- 入れ歯
- ブリッジ
なかでもインプラントは周囲の歯に与える負担がほとんどなく、再び自分の歯で噛む感覚を得られることから人気があります。
しかし、残念ながらインプラント治療を受けて後悔する人が少なくないのが現状です。
この記事ではインプラント治療後に後悔してしまう主な理由と、インプラント治療で後悔しないために気をつけるべきポイントについてご紹介します。
インプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてください。
インプラントとは
インプラント治療とは、何らかの理由で失ってしまった天然歯の代わりに顎の骨に人工歯根を直接埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療方法です。
インプラント治療のメリット
インプラント治療のメリットは下記の4つです。
- 天然歯と同じように食事を楽しめる
- セラミックやジルコニアが使用されているため審美性が高い
- 顎の骨が痩せにくい
- 周りの歯に与える影響がほとんどない
インプラント治療で後悔する主な理由
上記にもあるようにさまざまなメリットがあるインプラント治療ですが、気をつけないと後悔するケースもあります。
ここではよくあるインプラント治療で後悔する点についてご紹介します。
インプラントと骨がしっかりと結合しなかった
インプラントと骨がしっかりと結合しなかった場合、インプラント部分が揺れて、しっかりと噛むことができず、場合によってはインプラントが抜け落ちてしまうことがあります。
インプラントと骨がしっかりと結合しない場合、施術前の精密検査がしっかり行われていなかったことや、患者さんが喫煙者であることなどが考えられます。
そういったことを防ぐためにも、信頼できる歯科医院でインプラント治療を受け、治療中は歯科医師の指示に従い、禁煙することも検討しましょう。
治療期間が長引いた
インプラントの治療期間は、施術から経過観察まででおよそ半年ほどかかります。施術後も定期的に歯科医院に通院してメンテナンスを行う必要があることから、治療期間が長いと感じる方もいます。
インプラント治療を受ける際は、治療期間についても確認しておく必要があります。
インプラント周囲炎にかかってしまった
インプラント周囲炎とは、インプラントの周辺組織が歯周病になることです。インプラント周囲炎にかかると、インプラントが抜け落ちてしまうなど、再治療が必要な場合があるので、注意してください。
インプラントをしている方は誰でもかかる可能性があるので、日々の歯磨きやメンテナンスを怠らずに、口腔環境を整えましょう。
インプラントの被せ物がすぐに外れてしまった
人工歯を被せ、やっと自分の歯で食べ物を噛むことができると喜んでいた矢先に、インプラントの被せ物がすぐに外れてしまうというトラブルもあります。
これは被せ物を固定しているネジが緩むことや、接着しているセメントが劣化することで発生します。
被せ物をもう一度付け直すことで噛めるようになりますが、噛む力が強いと何度も取れてしまうこともあるようです。そのため、被せ物を付ける前に噛み合わせの調整をしっかり行うことが大切です。
しかし、歯科医院によっては、術後のトラブルに対応するためにあえて被せ物を取れる強さで装着していることもありますので、施術前のカウンセリングでドクターに確認し、しっかり説明を聞いておきましょう。
痛みや痺れがいつまでも続く
インプラントの術後数日から2週間は患部の出血や腫れがあります。一時的な症状なので時間が経てば引くケースが多いのですが、痛みや痺れ、腫れなどが長引く場合は我慢せず、歯科医院を受診してください。
インプラント治療には高度な医療知識、経験そして患部に細菌が入り込まないようにするための環境づくりが大切です。
インプラント治療の経験や実績が豊富な歯科医院を選ぶことで、このようなトラブルを防ぐことができるでしょう。
費用が予想よりも高額だった
インプラント治療は保険適用外で自由診療です。そのため治療にかかる費用が、予想よりも高額であったということはよくあります。
治療を始める前に、ドクターに治療にかかる費用について確認してください。予算も治療を決める上では大切な要素ですので、曖昧にして後から後悔したなんてことにならないようにしましょう。インプラント治療に係る費用の相場は30〜50万円ほどです。
インプラント治療は医療費控除の対象になることから、還付金の申請を忘れないようにしましょう。
インプラント治療で後悔しないために確認すべきポイント
インプラント治療で後悔しないために確認すべきポイントは5つあります。
これらの点を治療を受ける前にしっかりと確認しておくことで、インプラント治療を後悔するリスクを軽減できるでしょう。
使用するインプラントのメーカーが信頼できるものであるか
インプラントのメーカーは世界で100以上あり、日本で認可されているメーカーはおよそ30あります。
- Camlog
- Megagen
- KYOCERA
- Osstem
- Dentium
- Straumann
上記のメーカーのインプラントは安全性も信頼性も高く、当院でも取り扱っています。「格安」という言葉につられず、高品質なインプラントを選択しましょう。
信頼できる歯科医院であるか
インプラント治療は高度な医療知識が必要であるため、経験や実績が豊富で信頼できる歯科医院を選ぶことがおすすめです。
信頼できる歯科医院を選ぶ際は下記の5点に着目しましょう。
- インプラント治療の経験が豊富なドクターであるか
- 徹底的なインフォームドコンセントが行われているか
- 手術前のカウンセリングや検査がきちんと行われているか
- 術後のアフターケアがしっかりとしているか
- 分かりやすい料金体系であるか
信頼できる歯科医院を選ぶことで、術後にトラブルが起こる可能性が低く、安心して治療に臨むことができるのではないでしょうか。
定期的にメンテナンスを受ける
インプラント治療は人工歯根の埋入が済んだら終わりではありません。施術後も定期的に通院して、インプラントの定着具合や噛み合わせなどを確認する必要があります。
定期的に通院することで口腔内のトラブルも早期発見して速やかに対処することができます。術後は3ヶ月に1回ほどの頻度で通院しましょう。
正しいお手入れをする
インプラントは人工物であるため虫歯や歯周病になりにくいと思う方もいらっしゃいますが、歯と歯茎の境目などは天然の歯と同じように汚れやすく、メンテナンスをしないとトラブルの元となってしまいます。
歯科医院での定期的なメンテナンスだけでなく、日頃から正しいお手入れをするように心がけましょう。
特に、歯と歯茎の境目は歯垢や歯石が溜まりやすいので丁寧にブラッシングしてください。
ドクターの指示に従う
インプラントの治療は予後を良くするために、処方された薬を飲みきったり、禁煙をする必要があったりと、気をつけるべきポイントが多くあります。
定期的なメンテナンスを受けながら、食事、生活、歯磨きなどあらゆることでドクターからアドバイスや指示を受けるでしょう。それらの指示に従うことで、術後のトラブルを回避したり、インプラントを長く使えることにつながります。
まとめ
インプラントは失った歯を取り戻し、再び自分の歯で噛む感覚を味わうことができる治療です。
しかし、残念ながらインプラント治療を後悔する人もいます。
治療を受ける歯科医院選びに気をつけたり、術後のアフターケアをしっかりしたりすることで治療後に後悔することがなくなるでしょう。
この記事を参考にしながら、ぜひ納得のいくインプラント治療を受けてください。