歯の隙間が気になる!矯正治療の期間や費用も解説

歯の隙間が気になって悩んでいる方は実は結構多いのですが、特に上の前歯の隙間が空いていると、見た目にも影響するため気になりますよね。
歯に隙間が空いていることを「空隙歯列(くうげきしれつ)」または「すきっ歯」といいます。

この記事では空隙歯列(すきっ歯)を始めとする歯の隙間を埋めるための治療法や、歯の隙間を作らないためのコツを紹介します。

空隙歯列(すきっ歯)とは?

空隙歯列は歯間に隙間があることです。特に前歯の間に隙間がある状態は「正中離開」と呼ばれています。

歯に隙間ができる原因は下記のように数多くあります。
  • 遺伝的に顎の骨の大きさと歯の大きさのバランスが悪い
  • 出っ歯である
  • 歯の本数が少ないまたは多い
  • 舌が大きい
  • 子どもの頃に指や爪を噛む習慣があった
  • 舌で歯を押す癖や歯ぎしりをする癖がある
  • 歯周病によって歯茎が下がってきてしまった
  • 爪楊枝を日常的に使用している
空隙歯列は日本人の歯並びの中でも、「ガタガタの歯並び」「出っ歯」に次いで多い歯並びです。

すきっ歯に関連して起こるリスク

歯の隙間が空いていると下記のようにさまざまなリスクがあります。
  • 見た目のコンプレックスになり、自信がなくなる
  • 口を大きく開けて笑ったり話したりできなくなる
  • 虫歯や歯周病にかかりやすくなる
  • 発音しづらい
  • 顎関節症を引き起こす
  • 噛み合わせが悪くなる
これらのリスクは健康や日々の生活にも大きな影響を与えるため、放置せずに治療することがおすすめです。

歯の隙間が気になる。自分で埋めても大丈夫?

歯の隙間が気になる方で、自力で歯の隙間を埋めようとする方がいますが、危険なので絶対にやめましょう。

自力で歯の隙間を埋めようとしてしまうと、下記のようにさまざまなトラブルを引き起こし、状況を悪化させるリスクがあります。
  • 歯並びがかえって悪くなる
  • 歯の寿命が短くなる
  • 歯茎や顎の骨などの歯の周辺組織や歯の神経に悪影響を及ぼす
歯の隙間が気になり、改善したい場合は歯科医院での治療を受けることがおすすめです。

すきっ歯を改善するための治療法

歯の隙間をなくすための治療法として代表的なものは5つあります。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、治療法を選ぶ際に参考にしてください。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという装置を貼り付け、それぞれのブラケットをワイヤーで締めて歯を動かす治療法です。ワイヤー矯正はさまざまな症例に対応できます。

【メリット】
  • 軽度から重度までさまざまな症例に対応できる
  • 取り外しをしなくて良い
  • 健康な歯をほとんど傷つけなくて済む

【デメリット】
  • 矯正器具が目立ってしまう
  • 歯磨きがしづらく、虫歯や歯周病にかかりやすい

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、マウスピースを歯に装着して歯を動かす治療法です。マウスピースは無色透明であるため、目立たないという特徴があります。

【メリット】
  • 目立ちにくい
  • 異物感や痛みがほとんどない
  • 日常生活への制限がない

【デメリット】
  • ワイヤー矯正よりも治療に時間がかかることがある
  • 歯並びや骨格によっては対応できない
  • 1日20時間以上の装着が必要である

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、薄く作られたセラミックのチップを前歯の表面に貼り付ける治療法です。付け爪をイメージしていただくと分かりやすいでしょう。
セラミックのチップを貼り付ける際には、少し前歯の表面を削ります。歯間の隙間をセラミックによって隠すことができるため、歯並びが美しく見えます。

前歯の隙間が小さいときによく利用される治療法です。

【メリット】
  • 歯の隙間を埋めるだけでなく、審美性(歯の色や向き)も高められる
  • ホワイトニングをしなくても歯を白く見せられる

【デメリット】
  • 歯を削るため、歯の寿命が短くなる
  • セラミックを貼り付けているだけなので、歯の隙間を根本から改善しているわけではない
  • 歯の隙間が大きいと対応できない
  • 硬いものを噛むと、欠けたり外れたりすることがある

ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングとは、歯の隙間や、歯が欠けた部分にレジンと呼ばれる歯科用プラスチックを盛り付けて歯を修復する方法です。

ラミネートベニアと同様に、ダイレクトボンディングも前歯の隙間が小さいときによく利用される治療法です。

【メリット】
  • 色にこだわりがなければ、保険が適用されるため治療費を抑えることができる
  • 歯を削る必要がないため負担が少ない
  • 1回の通院で治療が完了する

【デメリット】
  • プラスチックを使用しているため、時間が経過すると変色する可能性がある
  • 歯の隙間が大きいと対応できない
  • 欠けたり外れたりしやすい

セラミック矯正

セラミック矯正は、セラミッククラウンと呼ばれる被せ物を歯に被せて歯の隙間を改善する治療法です。歯を大きく削って神経を抜いて、セラミッククラウンを被せます。2ミリ以上の前歯の大きな隙間の治療に効果的な治療法です。

「矯正」と名付けられていますが、ワイヤー矯正やマウスピース矯正のように歯を動かす治療ではありません。

【メリット】
  • 歯並びだけでなく、歯の形や色味も調整できる
  • 治療期間が短い
  • 治療中の痛みや違和感が少ない

【デメリット】
  • 歯の隙間を根本から治す治療ではない
  • 歯を削るため、歯の寿命を短くする

それぞれの治療にかかる費用と期間の目安

下記はそれぞれの治療にかかる費用と期間の目安をまとめた表です。
治療法 健康保険適用 費用の目安 治療期間の目安
ワイヤー矯正 × 20〜40万円 およそ1年
マウスピース矯正 × 20〜80万円 およそ1年〜1年半
ラミネートベニア × 約10万円×本数 およそ1〜2ヶ月
ダイレクトボンディング 適用になる場合がある 約4万円×本数 およそ1〜2週間
セラミック矯正 × 5〜15万円×本数 およそ1〜2ヶ月
ダイレクトボンディングに関しては、虫歯治療として活用されると保険適用になるケースがあります。保険が適用されると1本の歯につき、数千円の負担で済みます。

歯の隙間を作らないようにするためのコツ

最後に歯の隙間を作らないようにするためのコツを4つ紹介します。

虫歯や歯周病を予防する

上記にもありますが、歯の隙間ができる原因として歯周病による歯茎が下がることがあります。
虫歯や歯周病を予防するために、日頃から丁寧なブラッシングを心がけるとともに歯科医院で定期的にクリーニングすることがおすすめです。

補助用具を正しく使う

日頃のケアでデンタルフロスや歯間ブラシをお使いの方もいるでしょう。虫歯や歯周病予防にとても有効ですが、使い方を間違えると歯茎を傷つけて下げてしまいます。
そのため、力任せに器具を入れたり、入れる角度、サイズなどドクターや歯科衛生士からきちんと指導してもらい使うようにしましょう。

舌の癖を改善する

舌で歯を押す癖や、舌を歯の間に差し込む癖は、歯に隙間を作ることにつながってしまいます。歯科医院で舌の癖を改善するためのトレーニングを紹介しています。自宅でもできるトレーニングなので、気になる方はドクターに相談してみましょう。

歯ぎしりを止める

歯ぎしりの原因は、ストレス、顎関節症、不正咬合などさまざまです。歯ぎしりする癖があると自覚がある方は、まずは歯科医院に行って原因を特定し、歯ぎしりを改善するための治療を受けましょう。

まとめ

この記事では歯の隙間を改善するための治療法をご紹介しました。 歯の隙間は見た目の問題だけでなく、食事がしづらい、歯の隙間から空気がもれて話しにくいなど、機能的にも影響があります。今回ご紹介した方法によって改善することができますので、それぞれメリットとデメリット、治療にかかる費用や期間など、治療法による違いを知った上で、ご自身のニーズや歯の隙間の状態に合わせて適切な治療方法を選ぶことが大切です。

すきっ歯で悩んでいた方は、今回の記事を参考に、一度歯科医院へ相談にいってみてはいかがですか?
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